食べ物を床に落としても5秒以内なら大丈夫という「5秒ルール」については見直すべきなのかもしれない。
米ニュージャージー州ラトガース大学の研究者は新しい研究で、「細菌は床に落ちた食べ物に瞬時に付着する可能性がある」と指摘している。
この研究結果は米微生物学会(ASM)の学術誌において2016年9月に発表された。
研究者のドナルド・シャフナー氏によれば、5秒ルールは「細菌が床から食べ物に移動する際に実際に起きていることをあまりに単純化している」という。
すぐに拾えば、まだ食べられる――。美味しい食べ物を落としてしまったときの言い訳として人気のこの5秒ルールについて、その間違いを指摘するのは、シャフナー氏の研究が初めてではない。
今回の研究では、床との接触時間が長いほどより多くの細菌が付着するが、食べ物や床材の種類が接触時間と同じくらい、あるいはそれ以上に重要であることが分かったという。
ラトガース大学の研究者はスイカやパン、バター付きのパン、グミなどを、ステンレススチールやセラミックタイル、木材、カーペットの床に落下させ、5秒ルールを検証した。
その結果、最も多くの細菌が付着したのはスイカであり、細菌の移動には水分が最も大きく影響することが分かったという。
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