持ち込みとがめられた中国人観光客、飲食店主を集団暴行 /済州

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 韓国の済州西部警察署は12日、飲食店で店主らを集団で暴行したとして、暴力行為などの処罰に関する法律違反と傷害の容疑で中国人観光客8人を立件したと発表した。

 容疑者らは9日午後10時25分ごろ、南部・済州島の市街地にある飲食店で女性店主(53)を殴り、脳出血などの傷害を負わせた疑いがもたれている。

 警察によると、容疑者らは店で食事を注文した後、持ち込んだビールや焼酎を飲もうとし、店主とその息子(30)に持ち込みは禁止だと止められると、テーブルに料理が並んでいるにもかかわらず席を立った。店主が代金を払うよう求めると、その腹を蹴飛ばし、焼酎瓶の入ったビニール袋で顔を殴った。店主はひたいを切るけがを負い、後ろに倒れ込んだ際に床に頭をぶつけて脳出血を起こした。

 容疑者らはさらに、自分たちを止めようとした客(28)など3人を殴ったり蹴ったりし、鼻や頬骨の陥没、眼窩(がんか)壁骨折などのけがを負わせた。一緒に店を訪れた中国人の女性観光客は、暴行を受けたふりをして床に倒れ込んでいたという。

 警察は逃走の可能性を踏まえ、暴行に積極的に加担した男(37)ら5人について逮捕状を請求する方針だ。残りの3人については出国停止措置を取った。8人は団体ツアーで6日に済州島を訪れ、10日に中国へ戻る予定だった。

 済州島を訪れる外国人観光客が増えていることから、島での外国人による犯罪も急増している。済州出入国管理事務所によると、6月末現在の島内の登録外国人は1万7938人、不法滞在者は約8400人と集計された。また、1-6月に済州島を訪れた外国人観光客は164万8263人に達した。

 済州島での外国人の犯罪者は2011年が121人、12年が164人、13年が299人、14年が333人、15年が393人と増加を続けている。このうち中国人の犯罪者は11年が58人、12年が89人、13年が134人、14年が194人、15年が260人と増えた。

 また、今年1-7月に済州島で罪を犯した外国人犯罪者は347人で、うち25人が逮捕された。347人のうち実に69.2%を占める240人が中国人で、殺人や性的暴行など凶悪犯罪の大半は中国人によるものと集計された。

済州=オ・ジェヨン記者
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