フィリピン政府 大統領発言で釈明に追われる
アメリカのオバマ大統領への批判が原因で首脳会談が中止になったフィリピンのドゥテルテ大統領が、今度は、テロ対策の支援のためにフィリピン南部に展開しているアメリカ軍について「撤退するべきだ」と発言し、政府が釈明に追われる事態となっています。
フィリピンのドゥテルテ大統領は、12日に首都マニラで行った演説で、テロ対策を支援するためにフィリピン南部に展開しているアメリカ軍の特殊部隊について、「アメリカとの間に亀裂を生じさせたくはないが、撤退するべきだ」などと発言しました。
この発言について、大統領府の報道官は13日の記者会見で、「確定した政策として述べたものではなく、過激派組織による連れ去りなど展開しているアメリカ兵の安全に注意を促したものだ」などと述べ、アメリカ軍の撤退を求めたものではないことを強調しました。
また、ヤサイ外相も地元テレビ局のニュース番組に出演し、「軍事協力も含めてアメリカとの緊密な関係になんら変更はない」と述べるなど、釈明に追われる事態となっています。
ドゥテルテ大統領の発言をめぐっては、フィリピンでの麻薬捜査の過程で大勢の容疑者が警察に殺害されていることについて、先週、人権の尊重を求めるオバマ大統領を名指しで批判し、予定されていた首脳会談が中止となる異例の事態を招いたばかりでした。
この発言について、大統領府の報道官は13日の記者会見で、「確定した政策として述べたものではなく、過激派組織による連れ去りなど展開しているアメリカ兵の安全に注意を促したものだ」などと述べ、アメリカ軍の撤退を求めたものではないことを強調しました。
また、ヤサイ外相も地元テレビ局のニュース番組に出演し、「軍事協力も含めてアメリカとの緊密な関係になんら変更はない」と述べるなど、釈明に追われる事態となっています。
ドゥテルテ大統領の発言をめぐっては、フィリピンでの麻薬捜査の過程で大勢の容疑者が警察に殺害されていることについて、先週、人権の尊重を求めるオバマ大統領を名指しで批判し、予定されていた首脳会談が中止となる異例の事態を招いたばかりでした。