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全国で82人に 1週間前より41人増

 国立感染症研究所は13日、1月から9月4日までのはしか(麻疹)の報告数が全国で82人になったと発表した。1週間前の発表時より41人増えた。はしかは関西国際空港(大阪府)や兵庫県、千葉県などで患者が集団発生している。内訳は、大阪府26人▽千葉県18人▽東京都11人▽兵庫県10人−−など。20〜30代が約6割を占める。

 予防には、はしかと風疹の混合ワクチン(MRワクチン)などの接種が有効。1歳と小学校入学前の2回、公費による予防接種が受けられる。ただ大人を中心に接種が1度や未接種で免疫の少ない人もいる。厚生労働省は「ワクチンの全国的な不足は生じない見込みだが、偏在が懸念される」として、自治体や販売業者に適正な対応を求める文書を出した。

 はしかを起こす麻疹ウイルスは感染力が強く、患者と同じ部屋や空間にいる人にうつる。感染から約10日後に熱やせきの症状が出て、その後発疹や高熱が生じる。妊婦がかかると重症化しやすく流産にもつながるため、日本産婦人科医会は感染者が多い場所への外出を控えるよう呼びかけている。【野田武】

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