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被災者発信、メウロコ地震対策

防災だけじゃ足りない。防災・避難・復興まで、震度7被災体験を基に、リアルに指南します。

大地震の後は情報遮断が怖い。情報収集の大切さと、その方法とは?

大地震の後で怖いのは、情報遮断です。

 

地震が起きた後は、震度はいくつで、震源がどこか、まず判りません。

自分のいる場所が安全なのかどうかも、情報が入らないと判断出来ません。

ですが、被害が大きい場所ほど情報が入りにくくなります。

大地震発生時は、火災や津波、放射能や火山など、様々な危険性を考慮に入れなくてはなりません。

どの方向に逃げれば安全なのかも、情報が無ければ判断できません。

 

このように、地震で安全に避難するのは、思っている程、簡単ではないのです。

被災地から離れた場所では、情報も入りますし、報道などで被災地を俯瞰で見る事も出来ます。

しかし、被災地では、周囲の事しか判らず、途方に暮れてしまいます。

 

大地震の後は、殆どの人が「頭が真っ白」に近い状態になり、判断力が落ちます。

しかし、まず、情報収集をする事が大切です。

そうでないと、避難が遅れてしまったり、危険な方向に逃げたりしがちです。

 

ラジオなどで情報収集が可能と思っているかも知れませんが、マスコミもすぐに全体被害が把握できる訳ではありません。

私が阪神大震災の際にラジオで聞いた情報は、

「こちら、京都です。京都は震度4でした。特に被害はありません。・・・こちら大阪駅前です。震度5でしたが、特に被害はありません」

と、とぼけた内容でした。

これは、神戸の放送局が全て被害を受け、情報が伝わらなかった為に起きた事です。

その為、私は震源に近い神戸市垂水区にいましたが、神戸中心地で起きている事を知るには約6時間もかかり、まさかそんな大規模な災害だとは思っていなかったのです。

 

大地震後の情報収取は、口コミが重要な役割を果たします。

各自、SNSやラジオなどで情報収集を行うと思います。

しかし、通信状態も不安定な中で、個人が手に入る情報は限られています。

そこで、周囲に思い切って話しかけ、情報を共有しましょう。

自分の得た情報を伝え、その人が持っている情報を教えて貰いましょう。

 

ただし、デマなどの危険も、勿論あります。情報の出所などを聞き、精査する事は大切です。

地震後の情報収集は、命を分ける大切な要素でもあります。

大地震後の世界は、アナログの世界です。原点に戻り、人間のネットワーク力を発揮して、情報収集に努めて下さい。