焼肉屋ではカルビより先にホルモン系を頼む、ホルモン大好きライターのジョーです。
最近ではB級グルメランキングなどでも紹介されたり、人気の食材になったホルモン。しかし一口にホルモンと言っても、さまざまな部位があります。いろいろ食べ比べてみたい!と思っても、なかなかいっぺんには食べられませんよね。
しかし、なんと「1280円でホルモン9種食べ放題」という、ホルモン好きのオアシスがここ大都会東京にあるのだそう!早速ダッシュで行って参りました。
1280円のホルモンランチが充実度がやばい
やってきたのが、新宿歌舞伎町にある「縁」というお店。
土日のランチ限定で、60分1,280円、9種類のホルモンが食べ放題となる神的な店舗なのです。
食べ放題のホルモンをお願いするとまず、テーブルに9種類のホルモンすべてが運ばれてきます。おかわりはこの中から選んで行える、というシステム。
こんなにいっぺんに来ても、どれがどれだかわからないよー!という方もご安心を。
どれがどの部位なのか、一覧でわかるようになっています。(ちなみにハツは、この日は材料のご都合により豚トロになりました)
ホルモンでまず大事になるのは鮮度!こちらの「縁」さんは、市場に直接買い付けたお肉なので、鮮度管理の難しいレバーもこのとおりぷりっぷりです。
続いて、ライス、キムチ、サラダ、スープが運ばれてきます。これで役者はそろいました。
いざ!いただきまーす!
辛味噌上ホルモン
タレのよくのしみ込んだホルモンは甘く柔らかく、アツアツを口に運ぶと脂が舌の上でとろけます…。まろやかな味わいに、辛みそがピリッときいて全体を引き締めてくれますよ!
すっきりとしたレバー
レバー独特の臭みがまったくなく、口の中にしつこく残る感じもなく、すっきりしたレバーです。食感もしゃっきりしているのが、鮮度が高い証拠ですね。
コリコリしたナンコツ
見た目は薄いのに、しっかりとした噛みごたえ。奥歯で噛んでいくとコリコリしたパーツがほどけていく、おもしろい食感ですね。
上にかかった塩コショウだけでさっぱりと頂くのがいちばんおいしいみたいですね。
トロガツ
豚の胃袋。淡泊ながら、噛めば噛むほど味が出る歯ごたえのあるお肉です。ホルモン独特の香りもどんどん出てきて、クセになりそう。
豚トロ
脂身のきめが細かくてシャキシャキとした触感で、噛むたびにジューシーな脂が飛び出てきます!脂って甘いんだなあ、ということを再認識できるお肉ですね。
コラーゲン焼き
焼くと余分な脂が網から落ちて、残った半透明の部分をいただくと、うま味のカタマリを食べているようです。なるほどこの部分がコラーゲンか、と納得の一品。
トリカルビ
上手に下処理してあるおかげか、ジューシーだけど脂っこすぎず、なおかつやわらかくっておいしいです。タレの香りも鶏にぴったりマッチしています。
ねぎひぞう
見た目はレバーに近いのですが、レバーよりも脂が多めで、ぷりっ・もちっとした食感です。脂の味、食感ともにネギダレとの相性ばつぐんな一皿です。
コブクロ
塩だれのよくしみ込んだぷりぷりしたお肉が、口の中で踊ります。クセのない風味と楽しい食感は、ずっと食べ続けられてしまいそう。
9種類のホルモンをガツンとごはんに盛ってみたら最高だった
ホルモンをおいしく頂いておりましたら、ふと神の啓示が降りてきました。
「こんなにおいしいホルモンを、ホルモン丼にしたらおいしいんじゃないか?」と。
こころゆくまでホルモンをのせて…
どどーん。いかがですか、このお皿におさまりきらない、山盛りお肉感。
9種類のホルモンぜんぶのせ。9種類食べ放題だから、好きなものを好きなだけ盛れます。上から自家製のたれを回しかけて、いただきまーす。
辛味噌がよくからんだトロットロのホルモンと、タレの絡んだごはんでを一気にほおばる幸せ。
噛むたびにあふれ出るホルモン汁で、口の中は旨味の濁流状態です。
トロガツも、ごはんとともに一気にいっちゃいます。
他のホルモンから出た出汁も、ガツとごはんにからまってすべてが混然一体となってとにかく最高!ここはホルモン好きのパラダイスに間違いありません。
名物の30cmつぼカルビは夜の必食!!!
食べ放題の他に、もう一つ名物が。
それは、こちらのつぼカルビ(¥580、注文は2人前から)。
つぼに入っているカルビ自体は、最近焼肉屋さんでよく見かけますよね。ところがどっこい、こちらのつぼカルビはひと味違います。
長ーい!!!つぼから全部出すと、カメラにおさまりきらなくなってしまうほど長いのです。
比較対象として中ジョッキを並べてみました。
さっそく焼き網にのせまして…。
一枚で七輪の大半を占拠してしまうほどの大きさです。
焼きあがったら、切っていきます。食べても食べてもありそうな大量のお肉を切り分けるこの瞬間、プライスレス。
熱いうちにいただきます。
分厚いお肉なのに、固くない!噛んでいくと肉のうまみと甘みと油のところがどんどん溶けて行って、噛むのをやめられません。豪快な料理だけれど、内部に閉じ込められていた肉汁の旨味は、上品さも兼ね備えています。これは必食です!
新宿ホルモン縁へのアクセス
今回取材させて頂いた店舗は、歌舞伎町にあります。
歌舞伎町といえば危ない町、というイメージがありますが、再開発があってだどんどんきれいになってきていますよ。
店内も落ち着きのある雰囲気です。
使用しているのはなんと直接市場から仕入れした新鮮なホルモンのみで、ランチタイム用でもお肉の品質に差をつけることはしていないそうです!
ホルモン一切れ一切れに丁寧に隠し包丁が入れられ、タレは果実や野菜で作られた秘密の自家製だれ、というこだわりぶり。9種類のホルモンにも使用されているネギダレや辛味噌だれも、お肉との相性を追求して作りこまれています。
今回ご紹介した食べ放題のホルモン9種類のほかにも、たくさんの種類のホルモンやお肉が用意されています。どれだけ食べても食べ飽きなさそう!
肉質へのこだわり、たれへのこだわりと、ホルモンにおいて一切の妥協なしの「縁」。そんなホルモンが食べ放題というのだから、試してみない手はありませんよね!
もちろん食べ放題以外のメニュー、ほかのお肉も、丁寧に処理されたリーズナブルなものが並びます。
コスパよし!鮮度よし!肉の下処理の腕もよし!三方よしの「縁」に、ぜひ一度訪れてみてください。
掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
著者・SPECIAL THANKS
ジョー
株式会社フードクリエイティブファクトリーの所属ライター。
高校1年間を単身アメリカで過ごしたことで、日本の食文化を大切にしたいと思うようになる。大学時代に出版社より小説を執筆、出版。ライティング業で学費の一部を稼ぐ。現在は料理研究家への道を邁進中。
(編集:河瀬璃菜/フードクリエイティブファクトリー http://foodcreativefactory.com/)