デタラメ豊洲新市場 「青果棟地下」にコンクリート床なし
豊洲新市場の設計・工事をめぐって、東京都のいいかげんさ、ズサンさが改めて次々と浮上している。
豊洲市場の主要な建物の地下で土壌汚染対策の盛り土がされていなかった問題で、都は青果棟の地下空間では床にコンクリートを敷く工事をしておらず、厚さ50センチの砕石層がむき出しのまま放置されていることが新たに発覚した。
都の関係者は「砕石層によって地下水の流入は防げる」と説明する一方で、現場を視察した共産党都議団には「今後、青果棟の砕石層もコンクリートで覆う」と話したというからいいかげんだ。
ほかの主要な建物である水産卸売場棟と水産仲卸売場棟では、砕石層の上に厚さ約10センチのコンクリートが敷かれているが、この工事もズサンだ。配管や電気設備工事の足場にするためで、コンクリートを流し込んだだけ。鉄筋などは入っていないという。そのため、3棟とも地下空間に“正体不明の水”がたまっている状態だ。