豊洲市場「盛り土」問題 担当部署幹部ら、把握しながら伝達せず
フジテレビ系(FNN) 9月13日(火)11時59分配信
東京・築地市場の移転問題で、移転先である豊洲市場の主要施設の地下で土壌汚染対策としての「盛り土」が行われていなかった問題で、担当部署の現在の幹部らが、盛り土が行われていないことを把握しながら、伝達をしていなかったことがわかった。この問題は、豊洲市場の建設予定地で、土壌から高濃度の有害物質が検出されたため、東京都の専門家会議は、土壌汚染対策として、地表から下2メートルを削って、その上に4.5メートルのきれいな土を盛る「盛り土」を提言したものの、実際には、主要な建物の地下で行われず、空洞になっていたもの。
計画の変更は、盛り土を提言した専門家会議に知らされず、都のウェブサイトでも、事実と異なる説明が掲載されていた。
関係者によると、盛り土が行われなかった事実は、当時だけでなく、現在の技術系の幹部は把握していたが、そのほかの担当部署には周知されず、誤った説明が続けられていた。
盛り土がされていなかった水産卸売場棟などでは、地下水が上がってくることを防ぐため、石を砕いて敷き詰めた砕石層があり、コンクリートが、その上に敷かれていた。
しかし、青果棟の地下では、コンクリートがなく、砕石層がむき出しとなっていることがわかった。
東京都は、砕石層の上のコンクリートは、地下水を防ぐために敷かれたわけではないとしているが、安全対策については、今後、さらなる検証が求められる。
最終更新:9月13日(火)14時14分