中国の新車販売 前年比で高い伸び 好調続く

中国の新車販売 前年比で高い伸び 好調続く
中国の先月の新車の販売台数は、政府の販売刺激策の効果が続いていることなどから、去年の同じ月と比べて20%以上の高い伸びを維持していて、中国経済の行方にも影響を与える好調な新車の販売がいつまで続くのかが注目されます。
中国自動車工業協会によりますと先月の中国国内での新車の販売台数は、およそ207万1000台で去年の同じ月と比べて24.2%増加し、2か月連続で20%以上の高い伸びとなりました。
これは、減税など政府の販売刺激策を背景に小型車やエコカーを中心とするセダンの販売が大幅に増えたほか、SUV=多目的スポーツ車への買い替え需要が根強いことなどによるものです。
この結果、ことし1月から先月までの累計の販売台数の伸び率は11.4%となり、業界団体が予測していることしの年間伸び率のおよそ6%を大きく上回る水準となっています。
ただ、業界関係者の間では、政府の減税措置が年内に終了することを見据えた駆け込み需要で販売が膨らんでいるという指摘もあり、企業の生産や貿易などを通じて中国経済全体の行方にも影響を与える好調な新車の販売が今後いつまで続くのかが注目されます。