ベネッセHD新社長に投資ファンドトップ就任へ

ベネッセHD新社長に投資ファンドトップ就任へ
顧客の個人情報が大量に流出した問題以降、業績不振が続く教育サービス大手の「ベネッセホールディングス」は、企業再生の経験が豊富なアメリカの投資ファンドの日本法人トップが新たな社長に就任すると発表しました。
発表によりますと、来月1日付けでベネッセホールディングスの社長に就任するのは、アメリカの投資ファンド「カーライル」の日本法人で会長を務める安達保氏です。現在の福原賢一社長は代表権のある副会長に就任します。

ベネッセホールディングスは、おととし、推計で4000万人分に上る顧客の個人情報の流出が明らかになって以降、主力の通信教育事業の会員数が減少するなど業績不振が続き、ことし3月期のグループ全体の決算は2期連続の最終赤字となっています。
安達氏はこれまでベネッセホールディングスの社外取締役を務め、投資ファンドで企業再生の経験が豊富なことから、今回、会社として社長の就任を要請したということです。

記者会見した安達氏は「会員数が減少した通信教育の『進研ゼミ』を立て直すことが最大の課題で、これまでのノウハウと最新のデジタル技術を融合させて質の高い商品を作っていきたい」と述べ、主力の通信教育事業を中心に業績の改善を図っていく考えを示しました。