MRJ 国内で飛行試験を再開
k10010678051_201609091608_201609091610.mp4
先月、機体のトラブルでアメリカへの飛行が2度に渡り中止された「MRJ」はトラブルの原因となった部品の交換が終わり、9日、アメリカへの再飛行を前に国内で機体の状態を確認する飛行試験を実施しました。
国産旅客機「MRJ」は本格的な飛行試験に臨むため開発拠点の愛知県営名古屋空港からアメリカの西部ワシントン州に向かう計画でしたが、先月27日から2日続けて機内の気圧や温度を調節する空調システムの監視センサーでトラブルが発生し、空港に引き返す事態となりました。
製造元の三菱航空機の関係者によりますと、トラブルの原因はセンサーの部品がエンジンの振動で擦れて傷つきセンサーそのものが正常に機能しなかったためだということです。
このため、会社側は海外から部品を取り寄せて交換し、9日、機体の状態を確認するために空港を離着陸する飛行試験を実施しました。
飛ぶ様子を見ていた小牧市の40代の女性は「機体にトラブルがあったと聞いていましたが、とりあえず飛べるようになって安心しました」と話していました。
今後、MRJは機体に問題がないことを確認したうえで、今月下旬に再び、アメリカに向けて飛び立つ予定です。
製造元の三菱航空機の関係者によりますと、トラブルの原因はセンサーの部品がエンジンの振動で擦れて傷つきセンサーそのものが正常に機能しなかったためだということです。
このため、会社側は海外から部品を取り寄せて交換し、9日、機体の状態を確認するために空港を離着陸する飛行試験を実施しました。
飛ぶ様子を見ていた小牧市の40代の女性は「機体にトラブルがあったと聞いていましたが、とりあえず飛べるようになって安心しました」と話していました。
今後、MRJは機体に問題がないことを確認したうえで、今月下旬に再び、アメリカに向けて飛び立つ予定です。
5機で1500時間に及ぶ飛行試験
MRJはこれまで試作機として1号機から5号機まで作られました。
今回、トラブルがあったのは1号機で今後、機体に問題がないことが確認できれば、本格的な飛行試験を行うために今月下旬にアメリカに向かいます。2号機から4号機も年内にもアメリカに向かいますが、5号機は国内に残す計画です。
三菱航空機は、合わせて5機で1500時間に及ぶ飛行試験を実施する計画で、大半の飛行試験はアメリカで実施されることになります。試験はさまざまなデータを集めるために機体ごとに異なっていて、具体的には2号機はトラブルにそなえて片方のエンジンをわざと動かさずに離着陸したり、4号機は酷暑や酷寒に耐える試験を実施したりします。
再来年半ばの納入に間に合わせるためにも、三菱航空機はMRJの飛行試験をアメリカで順調にこなし、早期に国が機体の安全性能を証明する「型式証明」を取得することが求められています。
今回、トラブルがあったのは1号機で今後、機体に問題がないことが確認できれば、本格的な飛行試験を行うために今月下旬にアメリカに向かいます。2号機から4号機も年内にもアメリカに向かいますが、5号機は国内に残す計画です。
三菱航空機は、合わせて5機で1500時間に及ぶ飛行試験を実施する計画で、大半の飛行試験はアメリカで実施されることになります。試験はさまざまなデータを集めるために機体ごとに異なっていて、具体的には2号機はトラブルにそなえて片方のエンジンをわざと動かさずに離着陸したり、4号機は酷暑や酷寒に耐える試験を実施したりします。
再来年半ばの納入に間に合わせるためにも、三菱航空機はMRJの飛行試験をアメリカで順調にこなし、早期に国が機体の安全性能を証明する「型式証明」を取得することが求められています。