慰安婦合意:少女像撤去、朴大統領が「裏合意」を否定

朴大統領と与野党代表が非公開会合、野党代表が合意を批判

 12日、朴槿恵(パク・クンへ)大統領と与野党3党の代表の間で非公開の会合が行われ、北朝鮮の核問題やTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)配備問題について舌戦を繰り広げた後、旧日本軍の慰安婦問題について言及した。

 野党・共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)代表は、慰安婦問題に関する日本との合意について「国民も再交渉を望んでおり、(慰安婦を象徴する)少女像の撤去問題も論議を呼んでいる。大統領が元慰安婦たちの心に宿る恨(ハン=晴らせない無念の思い)を解くため、ならぬことはならぬと言ってほしい」と述べた。国民の党の朴智元(パク・チウォン)非常対策委員長も「10億円で歴史を消し、われわれの自尊心を売るようなことはあってはならない。われわれの予算で基金を拠出し、(慰安婦関連の)新たな財団を設立しよう」と主張した。

 これに対し朴大統領は「メディアを利用した日本側の戦術に韓国の政界が巻き込まれてはいけない。少女像の撤去について、(日本側との)裏合意は全くない」と反論した。その上で「元慰安婦の方たちの中で、生存している方は幾らも残っていない。生きているうちに謝罪や支援を受けなければならない」を述べた。

イ・オクチン記者
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