先月の企業倒産 半年ぶりの増加

先月倒産した企業の数は、人手不足による人件費が上昇している建設業の倒産が増えたことなどから、去年の同じ月と比べて半年ぶりに増加したことが信用調査会社の調べでわかりました。
民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、先月、1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業の数は、去年の同じ月より10.1%増え688件で、半年ぶりの増加となりました。また、倒産した企業の負債の総額は1317億円余りで、去年の同じ月より36.6%増加しました。

これは、人手不足による人件費の上昇が重荷となり中小の建設業の倒産が増えたことや、個人消費の低迷を背景に衣類や織物を扱う卸売業や小売業の倒産が相次いだためです。信用調査会社では「このところ倒産の件数は低い水準で推移しているが、人手不足や台風などの自然災害もあって企業の経営環境は厳しさを増している」と話しています。