北朝鮮核実験 CTBTOが緊急会合

北朝鮮核実験 CTBTOが緊急会合
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北朝鮮の核実験を受けて、オーストリアのウィーンに本部がある国際的な核実験の監視網、CTBTOは緊急の会合を開きました。
CTBTOの本部があるウィーンで9日午前開かれた会合には、日本やアメリカ、それに韓国など、100を超える国の大使などが出席しました。
会合では、今回観測された揺れの規模は、ことし1月に行われた4回目の核実験を上回ったことなど、最新の観測データが報告されたということです。
会合のあと記者会見を行ったCTBTOのゼルボ事務局長は「技術力が向上している証拠だ。北朝鮮によるさらなる核開発を止めるためにも、CTBT=包括的核実験禁止条約を速やかに発効させなければならない」と強調しました。

CTBTはすべての核実験の禁止を定めた条約で、20年前の1996年に国連総会で採択されましたが、アメリカなどが批准していないため、今も発効していません。

会見でゼルボ事務局長は、国連が設けた作業部会が先月、核兵器そのものを禁止する新たな条約に向けた議論を始めるべきだとする報告書をまとめたことにも触れたうえで、「核なき世界を一刻も早く実現したいという思いは皆同じだ」と述べ、新たな条約に向けた議論を歓迎する意向を示しました。