香港独立主張した男性 立候補できず再選挙申し立て

香港独立主張した男性 立候補できず再選挙申し立て
今月、投票が行われた香港の議会に当たる立法会の選挙をめぐり、香港の独立を主張したことを理由に選挙管理委員会から立候補を認められなかった男性が裁判所に選挙のやり直しを求める申し立てを行いました。
今月4日に投票が行われた香港の立法会選挙で、選挙管理委員会は香港の独立を主張する政治団体の代表の陳浩天さんの立候補を認めませんでした。
理由について選挙管理委員会は、独立の主張が「香港は中国の不可分の一部」と定めた、香港の憲法にあたる「基本法」に反するためだとしています。

これについて陳さんは9日、立候補を認めないとする判断は選挙管理委員会の権限を越えたもので、決定は無効だとして、立候補する予定だった選挙区の選挙のやり直しを求める申し立てを裁判所に行いました。
陳さんは記者団に対し「私の被選挙権は『基本法』で保障されている。私たちがいかなる政治的見解を持とうとも、当局が市民の選挙への参加を阻止するべきではない」と述べました。

今回の選挙をめぐっては、当選が有力視されていた独立を主張する別の政治団体の代表など、ほかにも5人が立候補を認められず、今後、同様の申し立てが行われる可能性も出ています。