アマゾンの油田で石油採掘始まる 環境に懸念の声も
南米エクアドルのアマゾンの熱帯雨林地帯にある油田で石油の採掘が始まり、ユネスコの保全地域に登録された国立公園に隣接していることから、環境破壊につながるおそれがあるとして、環境保護団体などから非難の声が上がっています。
石油の採掘が始まったのは、エクアドル北東部の熱帯雨林地帯にあるヤスニ国立公園に隣接する油田です。
この地域では国内有数の石油の埋蔵量が確認されている一方で、貴重な動植物の生態系が残されているとして、一部がユネスコの保全地域に登録されています。
エクアドルのコレア大統領は当初、油田を開発せず二酸化炭素の排出量を抑える見返りとして日本を含む先進国に採掘で見込まれる収入を補償するよう提案しましたが、思うように補償金が集まらなかったことから、油田の開発に踏みきったものです。
採掘に立ち合ったグラス副大統領は7日、「われわれは石油開発の新たな地平を切り開いた。環境にはこれまでと同様に配慮していく」と述べ、環境を保全しながら石油の採掘を進めていく姿勢を強調しました。
周辺のアマゾン川流域では、かつてアメリカの石油開発企業が大規模な環境汚染を引き起こしているだけに、環境保護団体は「世界で最も豊かな生物の多様性が指摘される場所での最悪の採掘だ」とする声明を出して非難しています。
この地域では国内有数の石油の埋蔵量が確認されている一方で、貴重な動植物の生態系が残されているとして、一部がユネスコの保全地域に登録されています。
エクアドルのコレア大統領は当初、油田を開発せず二酸化炭素の排出量を抑える見返りとして日本を含む先進国に採掘で見込まれる収入を補償するよう提案しましたが、思うように補償金が集まらなかったことから、油田の開発に踏みきったものです。
採掘に立ち合ったグラス副大統領は7日、「われわれは石油開発の新たな地平を切り開いた。環境にはこれまでと同様に配慮していく」と述べ、環境を保全しながら石油の採掘を進めていく姿勢を強調しました。
周辺のアマゾン川流域では、かつてアメリカの石油開発企業が大規模な環境汚染を引き起こしているだけに、環境保護団体は「世界で最も豊かな生物の多様性が指摘される場所での最悪の採掘だ」とする声明を出して非難しています。