はしか「局所的な流行状態」専門家 患者は82人に
国内のはしかの患者は、今月4日までの1週間に大阪や兵庫など6つの都府県で新たに26人が報告されるなど、合わせて82人に上っています。専門家は、局所的な流行が起きているとしたうえで、まず重症化しやすい乳幼児へのワクチンの定期接種をきちんと行うこと、そして患者が出ている地域でワクチンを打っていない人は、医療機関に相談して接種することなどを呼びかけています。
はしかは、発熱や全身に発疹が出るウイルス性の感染症で、発病した人の3割ほどが中耳炎や肺炎などの合併症を起こすほか、妊婦が感染すると流産や早産のおそれがあります。また、子どもの感染が多かった過去の流行のデータを見ますと、発病した人1000人に1人の割合で死亡することがあると言われ、死亡で多いのは1歳前後の乳幼児です。
国立感染症研究所によりますと、ことしに入って、今月4日までに全国の医療機関から報告されたはしかの患者数は、15の都道府県で合わせて82人にの上っています。
このうち最も新しい、今月4日までの1週間で見ますと、新たな患者は、大阪府が10人、東京都が5人、千葉県が4人、兵庫県が4人、埼玉県が2人、神奈川県が1人の26人で、この6つの都府県以外で患者は報告されていません。
このうち大阪府では、先月17日以降、関西空港の職員33人の感染が確認されたほか、12日までに、これらの職員と接触した医療従事者や救急隊員、それに空港の利用者など6人の感染も確認されています。
また、保育園や幼稚園の園児の感染が確認された兵庫県尼崎市では、今月5日以降も15人以上の患者が確認されているということです。
はしかは、平成20年以降、全数調査が行われ、平成20年は、患者が1万1千人余りに上りましたが、21年は、732人、22年は、447人、23年は、439人などと例年、数百人程度にとどまり、去年、平成27年は、35人でした。
感染症の問題に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、「現在は局所的な流行にとどまっている状態で、過剰に不安になる必要はない。ワクチンの接種は乳幼児の定期接種を優先したうえで、患者が出ている関空周辺や尼崎にいる人で、ワクチンを打っていなかったり、過去にはしかにかかっていなかったりする人は、医療機関に相談して接種してほしい」と話しています。
国立感染症研究所によりますと、ことしに入って、今月4日までに全国の医療機関から報告されたはしかの患者数は、15の都道府県で合わせて82人にの上っています。
このうち最も新しい、今月4日までの1週間で見ますと、新たな患者は、大阪府が10人、東京都が5人、千葉県が4人、兵庫県が4人、埼玉県が2人、神奈川県が1人の26人で、この6つの都府県以外で患者は報告されていません。
このうち大阪府では、先月17日以降、関西空港の職員33人の感染が確認されたほか、12日までに、これらの職員と接触した医療従事者や救急隊員、それに空港の利用者など6人の感染も確認されています。
また、保育園や幼稚園の園児の感染が確認された兵庫県尼崎市では、今月5日以降も15人以上の患者が確認されているということです。
はしかは、平成20年以降、全数調査が行われ、平成20年は、患者が1万1千人余りに上りましたが、21年は、732人、22年は、447人、23年は、439人などと例年、数百人程度にとどまり、去年、平成27年は、35人でした。
感染症の問題に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、「現在は局所的な流行にとどまっている状態で、過剰に不安になる必要はない。ワクチンの接種は乳幼児の定期接種を優先したうえで、患者が出ている関空周辺や尼崎にいる人で、ワクチンを打っていなかったり、過去にはしかにかかっていなかったりする人は、医療機関に相談して接種してほしい」と話しています。
注意が必要な人は
はしかのウイルスは、免疫のない人が吸い込むなどすると、9割以上の人が感染すると言われ、発病すると、およそ3割の人が中耳炎や肺炎などの合併症を引き起こします。また、子どもの感染が多かった過去の流行のデータで見ますと発病した人1000人に1人程度の割合で死亡すると言われ、死亡で多いのは、1歳前後の乳幼児です。
国立感染症研究所によりますと、ことし報告された患者では、ほぼ半数の人が、ワクチンの接種歴がありませんでした。
感染症の問題に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長によりますと、特に注意が必要なのは、定期接種を受け終わっておらず、感染するリスクが高い小学校入学前の乳幼児だということで、定期接種は必ず受けることが大切だということです。
また、妊婦が感染すると、流産や早産のおそれがあることから、特に妊娠を希望する女性は、免疫が十分あるかなどを医療機関と相談したうえで、必要な場合には、接種を受けることが重要だと指摘しています。
一方、すでに妊娠中の女性は、ワクチンを打つことができないため、患者が発生した地域を訪れるのは避けたほうがよく、身近に発熱や発疹の症状がある人がいる場合は近寄らないようにしてほしいと話しています。
国立感染症研究所によりますと、ことし報告された患者では、ほぼ半数の人が、ワクチンの接種歴がありませんでした。
感染症の問題に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長によりますと、特に注意が必要なのは、定期接種を受け終わっておらず、感染するリスクが高い小学校入学前の乳幼児だということで、定期接種は必ず受けることが大切だということです。
また、妊婦が感染すると、流産や早産のおそれがあることから、特に妊娠を希望する女性は、免疫が十分あるかなどを医療機関と相談したうえで、必要な場合には、接種を受けることが重要だと指摘しています。
一方、すでに妊娠中の女性は、ワクチンを打つことができないため、患者が発生した地域を訪れるのは避けたほうがよく、身近に発熱や発疹の症状がある人がいる場合は近寄らないようにしてほしいと話しています。