ASEAN各国 南シナ海問題で中国主導への警戒感
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ラオスで開かれたASEAN=東南アジア諸国連合の一連の首脳会議で、南シナ海の問題をめぐり、ASEAN各国は長年の懸案だった法的拘束力を持つルール作りに向けて、中国と合意したことは一定の成果だと評価していますが、この問題が今後、中国主導で進むことへの警戒感も出ています。
ラオスの首都ビエンチャンで開かれたASEANの一連の首脳会議は、3日間の日程を終え、8日に閉幕しました。
会議では、南シナ海の問題が最大の焦点となりました。
ASEAN各国は長年の懸案だった、この問題の解決に向けた法的拘束力を持つルール、「行動規範」の策定について、中国と来年の中頃までの枠組み合意を目指し、交渉を加速させることで合意したことは、一定の成果だと評価しています。
一方、南シナ海をめぐる中国の主張を否定した国際的な仲裁裁判の判断については、ASEAN加盟10か国が、いずれも言及を避けるなど、ASEAN内部の結束や、中国への配慮を優先させたかたちとなりました。
加盟国の中には、今回中国の歩み寄りを受け入れ、中国批判を控えたことで、今後、南シナ海問題が中国主導で進むことへの警戒感も出ています。
中国の今後の出方次第では、南シナ海問題をめぐり、立場の違うASEAN各国の間で、再び対立が表面化する可能性もあり、ASEANとしては引き続き、難しい対応を迫られることになります。
会議では、南シナ海の問題が最大の焦点となりました。
ASEAN各国は長年の懸案だった、この問題の解決に向けた法的拘束力を持つルール、「行動規範」の策定について、中国と来年の中頃までの枠組み合意を目指し、交渉を加速させることで合意したことは、一定の成果だと評価しています。
一方、南シナ海をめぐる中国の主張を否定した国際的な仲裁裁判の判断については、ASEAN加盟10か国が、いずれも言及を避けるなど、ASEAN内部の結束や、中国への配慮を優先させたかたちとなりました。
加盟国の中には、今回中国の歩み寄りを受け入れ、中国批判を控えたことで、今後、南シナ海問題が中国主導で進むことへの警戒感も出ています。
中国の今後の出方次第では、南シナ海問題をめぐり、立場の違うASEAN各国の間で、再び対立が表面化する可能性もあり、ASEANとしては引き続き、難しい対応を迫られることになります。