09月13日 12時33分
自動車メーカーのスズキが名古屋国税局から約3億円の所得隠しと経理ミスによる9億円の申告漏れを指摘され、重加算税を含め約4億5000万円を追徴課税されていたことが会社などへの取材で分かりました。スズキは既に全額を納めたということです。
所得隠しを指摘されたのは静岡県浜松市に本社がある自動車メーカーのスズキです。
会社や関係者によりますと、スズキは、改良のあと不要になったレース用のバイクの部品を倉庫などに保管していたにもかかわらず、この仕入れ費用を在庫ではなく経費として計上し、利益が少ないように見せかけ、名古屋国税局から去年3月までの2年間で約3億円の所得隠しを指摘されたということです。
ほかにも、外部委託した開発費のうち開発が終了していない費用の一部を経費に計上するなどのミスがあったとして、約9億円の申告漏れも指摘され、重加算税を含め約4億5000万円を追徴課税されたということです。
スズキはことし4月に修正申告を済ませていて、「見解の相違はあったが、最終的には国税局の指摘に従い全額を納税した。再発防止に努めたい」としています。
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