マエケンがチアガール姿　新人恒例の仮装移動

　【マイアミ穐村賢】大リーグは１１日、各地で１５試合が行われ、マーリンズのイチロー外野手（４２）は当地のドジャース戦に「２番右翼」で先発。前田健太投手（２８）と今季２度目の対戦で４回に中前安打を放ち、日米通算４３００安打（日１２７８、米３０２２）とするなど４打数１安打、１得点だった。前田は６イニング８安打３失点（自責２）で９敗目（１４勝）。マリナーズの青木宣親外野手（３４）はアスレチックス戦に「１番左翼」で先発し、４打数１安打、１盗塁。レッドソックスの上原浩治投手（４１）はブルージェイズ戦の８回に登板し、１イニング１安打無失点だった。

　３回まで球数３０球と、快調な投球を続けていたドジャース・前田が突如リズムを乱した。今季２度目の対戦となったイチローに中前打を許すと、その後連打を許して２失点。先制点の口火を切られたイチローの安打に「インコースに投げたかったけど、外気味にいって（スライダーの）曲がりも思い通りではなかった。うまく打たれた」と唇をかんだ。

　ただ、それ以外の回は変化球を主体とした投球でマ軍打線を手玉に取り、６イニングを３失点（自責２）で今季１４度目のクオリティースタート（６イニング以上を自責３以下）をマーク。９敗目を喫したが「悪いなりに投げられた。残り試合も少ないので、粘り強く投げてなんとか勝ちにつなげたい」と前向きに話した。

　試合後は、新人恒例の仮装で次の遠征地・ニューヨークへと移動。チームメートが用意したチアガール姿でカメラマンの前に登場すると「下から（写真を）撮らないでくださいよ。修正もお願いします」とはにかんだ笑みを見せ、敗戦のショックを引きずることはなかった。