今回は普段なにげに見過ごしているナンバープレートについてのお話です。
ナンバープレートは希望ナンバー制度というものがあり、自分で好きな数字を決めることも出来ます。
それではまず、ナンバープレートについて詳しくお話しましょう。
ナンバープレートの豆知識
希望ナンバープレート
平成9年(1997年)8月4日より希望番号制度すなわち希望ナンバープレートの制度が開始されました。これまでランダムに決められていたナンバープレートですが大きく表示された4桁の数字部分だけは希望を申請して登録できるようになっています。
1桁やゾロ目のナンバーは人気なので、申請してから抽選が行われ当選した人だけがナンバーの交付をしてもらえます。人気ナンバーは管轄陸運局によって違います。
事業用、レンタカーの軽自動車、二輪車の全てには希望ナンバー制度がありません。
ご当地ナンバー
さらに、平成18年10月10日からはご当地ナンバーといって設定のある市町村を「使用の本拠の位置」とする車には、ご当地ナンバーが交付されるようになりました。有名なのは『富士山』『豊田』『鈴鹿』などです。
これらは「希望者だけでなく当該地域内に使用の本拠を有する全ての自動車に付与する」と国土交通省が言っていますので、車の購入などで新しくその地域でナンバープレートの交付を受けるとご当地ナンバーになります。
現在、『静岡』、『愛知』、『三重』などになっている人で『当該地域内に使用の本拠を有する車』であれば管轄の陸運局に申請すれば変更してもらえます。
でも逆はできません。ココを変更しようと思う人は該当地区に引っ越しをしたり、会社を設立して法人化する必要があります。
字光式ナンバー
ナンバープレートには『ペイント式』と『字光式』があります。ペイント式はよく見る普通のナンバープレートですね。夜はプレートに向かって照明があてられます。
字光式ナンバープレートは文字の部分が裏から光を通すことができるようになっていて専用の照明器具と組み合わせることによって文字だけを浮かび上がらせることが出来ます。
夜間に見やすいとか、ドレスアップの一環として、という目的で使用している人が多いですが、実は雪対策として北海道で使用され始めたものが全国的に普及したそうです。
もともとは雪が付着して文字が見えなくなってしまうので、文字を浮かび上がらせ、視認性を向上させる目的と、プレート内側照明器具で内部の熱を上げ、雪を溶かすために作られたそうです。
分類番号
上部の小さい3桁の数字は『分類番号』といって、自動車の種別や用途。100番台だと普通貨物自動車(大型トラックなど)、200番台は普通乗合車 乗車定員が11名以上、たとえばバスなど)、300番台は普通乗用車(乗車定員が10名以下)500番台は小型乗用車 (乗車定員が10名以下)などなど何種類かあります。3ナンバー、5ナンバーなんて呼んでいるのはココの数字のことです。 ココは希望変更出来ません。
ひらがな
ひらがなは、自家用や事業用などの区別です。レンタカーが『わ ナンバー』になっているのは有名ですね、
事業用(タクシーや運送業者などの緑ナンバー)は『あいうえかきくけこを』
自家用の一般車は『さすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆらりるレンタカー用が『われ』
駐留軍人の軍属私有車両はEHKMTY のアルファベットに加えて『よ』
になっています。
よく見てみるとひらがなを、全部使っているわけではないです。実は理由があって、『お』『し』『へ』『ん』は使用されていません。
- 『お』・・・『あ』と似ていて誤認される恐れがあるため。
- 『し』・・・『死』を連想してしまうことを考慮したため。
- 『へ』・・・『おなら』を連想してしまうことを考慮したため。
- 『ん』・・・発音しづらいため。
ココも希望変更出来ません。
ナンバープレートに込められたメッセージ
希望ナンバーを取得する人は自分のこだわりのある数字を愛車にも表示したい人もいれば何台も車を所有していて贅沢にも『通し番号』にしている人まで様々です。
そして、ナンバープレートにメッセージを込める人が多くいます。私たちはこの希望ナンバープレートから発せられるメッセージを多く見落としている可能性があります。
いくつかご紹介するので、渋滞した時などにメッセージを読み取ってみましょう。
誕生日
メッセージ:「この車を運転している人は10月25日生まれです。」
車の名前や車体形式番号
メッセージ:「この車はBMW 320という名前の車です。」
メッセージ:この車はエルグランドの中でもE52という車体形式の車です。」
ラッキーナンバー
メッセージ:「ラッキーセブン!」
自分の名前
メッセージ:「この車を運転しているのは佐藤さんです。」
メッセージ:「後藤さんです」
メッセージ:「工藤さんです。」
希望ナンバーの申し込みは全国自動車標板協議会のHPからできます。
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