豊洲市場の土壌汚染対策 業界が都を厳しく批判

豊洲市場の土壌汚染対策 業界が都を厳しく批判
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東京都が、築地市場の移転先となる豊洲市場の土壌の汚染対策について、事実と異なる説明をしていた問題で、13日朝、都の担当者が築地市場の業界団体を訪れ、謝罪したのに対し、団体側は都の対応を厳しく批判しました。
築地市場には、13日朝、東京都中央卸売市場の岸本良一市場長が訪れ、市場業者で作る「築地市場協会」の伊藤裕康会長ら役員と面会しました。
この中で岸本市場長は、「ご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ありません」と謝罪したうえで、豊洲市場の安全性や事実と異なる説明をしてきた経緯について、早急に調査し、報告したいという考えを伝えました。
これに対し、伊藤会長は、「豊洲市場はすでに建物が完成しているのにこうした問題が明らかとなり、大変ショックだ。都は安心安全への姿勢が欠落している。われわれは都を信頼してここまできたのに、このざまはなんだと言いたい」と述べ、都の対応を厳しく批判しました。
そのうえで、「1日も早く、豊洲市場の安全性に問題があるのかどうか、確認してほしい」と求めました。
会合のあと伊藤会長は、「豊洲市場が消費者に信頼してもらい、水産物などを買ってもらえる市場になれるのかどうか、不安でしかたない。早急に実態を解明し、結果を公表してほしい」と述べました。