登山用にエネループプロを使用してはいけない ニッケル水素充電池エネループのお話し 
2016/09/09 Fri. 22:43 [edit]
■エネループプロはゴミ
■エネループプロはとても不安定
今回は充電池のお話しです。
僕は何度か電池の事を書いてきましたが、登山では機器用の電池は非常に重要な役目を持っています。
電池がトラブルを起こせば、命に関わる場合も多くなり、常に確実に作動すると云うことが最も大切なことになります。
特にヘッドライトとGPSに使う電池はいざという時に容量がないではすみません。
僕の話しになりますが、予備電池は最も確実な「リチウム単4電池」を持ち、単3変換アダプターも同時にキットの中に入れています。
基本的にすべての機器を単4で統一したいところなのですが、ガーミンのGPSのみはどうしても単3でなければならないため、このためだけに変換アダプターを持ち歩いていると言うワケです。
登山用の電池はすべて「リチウム電池」と云いたいところなのですが、幾つか欠点が有りそれ故に通常つかう場合は「エネループなどのニッケル水素充電池」を使っています。
その欠点でもっとも大きい事は「価格が高い」ということです。
と云うわけで、今回は、価格が安くもっとも普及して世の中に溢れているエネループを中心としたニッケル水素充電池の管理のお話になります。
僕は他の記事でも書いたと思いますが、現状100本単位でエネループを使用しています。
その中で得た知識を幾つか欠いておきます。
■エネループの繰り返し使用回数は200-300回程度
■20-30回の使用でメモリ効果が発生するので0.9V終止の完全放電が必要
■エネループプロはシビアな用途では使えない
はっきり書きましょう。
ノーマルエネループは今までノントラブルです。
しかし、エネループプロに関しては「かなり問題が多い」と実体験で感じていますので、登山などの替えの効かないシビアな用途では使わない方が良いと感じています。
その理由ですが、エネループプロは「不活性化しやすい」ということが上げられます。
要するに「電池が寝てしまう」のです。
これはプロを購入した直後のテストで「異常な電池」を8本中2本見つけたことから始まりました。
もともとGPS用の電池としてエネループを置き換えるために買ったのですが、その理由は皆さんが想像するとおりでGPS機器の稼働時間を延ばすためです。
容量的に云えば単純に「2割」稼働時間が延びる計算になりますので、登山などの用途で「ランタイム」が稼げるのであればそれに越したことは有りません。
通常のエネループで10時間稼働のGPSがプロを使用することにより12時間稼働する事になれば、そのプラスされた2時間分はいざという時には絶大な意味を持ちます。
そう言うわけでエネループからプロに置き換えたのですが、その後はトラブル続きとなりました。
最初にお話ししたとおり、購入直後のテストで「ちょっとおかしな電池」が2本も見つかったので、これには印をつけてはじき、「調子のよいプロ」を2本ワンセットでGPS機器用に使用しました。
ところがです。
数ヶ月後にGPSを登山で使用中の事なのですが、わずか5時間ほどで電池が空の表示をしているのです。
いくら何でもそれはあり得ないことでした。
もちろん前日にプロは「追い充電」してあるので満タンは確認済みです。
なのになぜこんなにも速く電池が空になるのか訳が分かりませんでした。
もともとエネループは「自己放電が少ない」と云うことが売りの電池なのでたった数ヶ月程度でトラブルを起こすとは考えられません。
しかも、あらかじめ「何回かテスト使用」して内部抵抗値なども十分に低い値を示しているプロを選別してセットしているのです。
僕は「ラジコン」で電池管理をよくやっているので、普通の人よりも充電池には詳しいつもりがあります。
ラジコン用の超高性能充電器であるHitec社のX4を使用しているのでスマホと連動させながら各電池の放電管理と内部抵抗値、また放電グラフなども確認して「最も調子の良いプロ」を選んだつもりでした。
にもかかわらずプロが登山中にGPS機器で「異常に速く消耗する」というトラブルを起こしたのです。
帰宅してさっそくX4に2本のプロをセットして電圧を確認すると理由が分かりました。
1本がなんと異常に低い電圧を示し、ほとんど空の状態でした。
残りのもう1本は半分以上残っていると思われました。
まったく頭の中はハテナマークです。
そこで更に確認するために残りのプロに関してもX4で放電をかけ、そのグラフを確認してみることにしました。
結果は驚くべき物で、手持ちの単3と単4のエネループプロに関しては、異常な放電グラフとなるプロが何本も見つかりました。
そのうちの数本は実質的にほとんど空の状態になっていたりします。
NT1000を使用した証明写真です。
左端と三番目がプロの放電途中のデータになります。
一度テストモードで完全充電した後に0.5Aで放電しています。
同時に放電して1つは0.9V終止で、0.91Vなのでほぼ空の状態です。
なのにもうひとつは1.10Vとまだだいぶ余力があります。
この場合1.10Vの方が正常です。
これが意味することはおそらく1つです。
「エネループプロは不活性化しやすく、とても不安定な電池である」という厳然たる事実です。
こういう電池の場合は、とてもではないですがGPSやヘッドライトをはじめとするクリティカルな用途の機器に使用してはいけません。
こういうすぐに寝てしまうような不安定な充電池は最低でも1ヶ月に一度は充放電管理をするか、もしくは寝てしまわないように常時使い続ける必要があります。
また、これは確認していないのでなんとも言えませんが、例え使い続けたとしても「所定の性能」をしっかり維持し続けるかは保証できません。
こんな不安定な電池を苦労して使い続ける理由はありませんので、エネループプロに関しては購入自体を控えた方が賢いでしょう。
なので登山用などのシビアな用途に充電池をつかう場合は「エネループ」一択となります。
また、最近では中華製の訳の分からないメーカーの電池がアマゾンなどで出回りだしていますが、僕個人はクリティカル用途ではオススメはしませんがそういった電池をテストして使ってみることは有りかも知れません。
ただし、ぶっつけ本番で使用してはいけません。
十分な時間をかけたテストが必要です。
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こちらはノーマルエネループ単3です。
ノーマルは間違いがありません
こちらは単4です。
買うならこっちです。
Panasonic エネループ 単3形 2本パック(スタンダードモデル) BK-3MCC/2 eneloop 価格:699円 |
X4です。
現状では最高峰の充電池用充電器です。
こちらに関しては、今度記事を書く予定です。
安価で有りながら「放電管理」可能な充電器です。
かなり良い製品です。
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