北朝鮮豪雨、死者133人=不明395人―国連推計

時事通信 / 2016年9月12日 19時18分

 【ソウル時事】北朝鮮北東部の咸鏡北道一帯を襲った豪雨で、国連人道問題調整事務所(OCHA)は12日までに、133人が死亡し、395人が行方不明になっていることを明らかにした。岩手県や北海道に大きな被害をもたらした台風10号の影響とみられ、少なくとも14万人が緊急援助を必要とし、うち10万人以上が住む場所を失ったとみられる。

 OCHAが北朝鮮政府への確認を基に推計した。中朝国境を流れる豆満江沿いで影響が大きく、茂山や延社、会寧などの地域で被害が深刻という。学校などの公共施設や重要インフラも損壊し、耕作地約1万6000ヘクタールが浸水。収穫への影響が懸念される。

 茂山や延社などの一部地域で状況が確認できない場所もあり、被害は拡大する見通し。OCHAによると、北朝鮮政府は冬を前に、10月上旬までに住居2万戸を再建するとしている。 

[時事通信社]

jiji

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