山崎聡、編集委員・石飛徳樹
2016年9月12日19時03分
映画「シン・ゴジラ」の進撃が止まらない。東宝によると、封切り45日の興行収入は65・6億円。延べ450万人の観客を集め、平成ゴジラシリーズ以降の記録を更新した。なぜ幅広い観客を夢中にさせるのか。「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野秀明総監督らが作ったコンセプトに秘密がありそうだ。
ゴジラの口に薬剤を投与する場面で、客席から一斉に「イッキ!イッキ!」と飲み会のようなコールが起こった。東京・新宿で開かれた上映会「女性限定鑑賞会議」の一幕。定員の429席が3分で完売した。声援も拍手もペンライトもOK。「庵野ー!」「東宝ー!」と、会場はアイドルのコンサートさながらだ。
上映終了後には市川実日子(みかこ)さんら出演者が登壇。興奮する客席に向かって松尾諭(さとる)さんが「まずは君たちが落ち着け!」と映画の決めゼリフをまねて言うと、場内は落ち着くどころか、ますますヒートアップした。
フリーライター丸山みゆきさん…
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