再来年以降の就活 来春までにスケジュール公表へ 経団連

再来年以降の就活 来春までにスケジュール公表へ 経団連
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経団連は大学生の就職活動について、来年はことしと同じスケジュールにすることを決めましたが、今の大学2年生が対象となる再来年以降については、企業の中で見直しを求める意見が根強いことから改めて検討し、来年春までにスケジュールを公表したいとしています。
2年連続でスケジュールが変更された大学生の就職活動について、経団連は12日、来年は変更せず、ことしと同様に会社説明会を大学3年の3月、採用面接を大学4年の6月に、それぞれ解禁する方針を決めました。
ただ、今の大学2年生が対象となる再来年以降について、榊原会長はスケジュールを改めて検討し、来年の春までに公表したいという考えを明らかにしました。
その理由について経団連は、学生と企業のミスマッチを防ぐため、解禁時期を前倒しし、学生が企業を研究する時間を増やすべきだとする企業が多いためだと説明しています。
経団連が会員企業を対象に行ったアンケートでは、会社説明会を大学3年の12月、採用面接を大学4年の4月にそれぞれ解禁したおととし比べて、ことしのスケジュールは「悪かった」と回答した企業は78%に上り、解禁時期の前倒しを求める声が根強いということです。
就職活動に詳しいリクルートキャリア就職みらい研究所の岡崎仁美所長は「学業との両立は永遠のテーマのようなところがあるので、全体を見た調整が求められる。学生は3年生になってから将来のキャリアを考えるので、実態を踏まえた議論が必要だ」と話しています。
経団連は仮にスケジュールを前倒しした場合に、学業に支障が出ないかなど、大学側からも意見を聞くなどして、再来年以降の日程の検討を進めることにしています。