被災地おんぶ批判相次ぐ「信じられない光景」
務台俊介内閣府政務官が1日に岩手県岩泉町の豪雨被災地を革靴で視察し、職員に背負われて水たまりを渡った問題で与野党の批判が相次いだ。
衆院比例東北ブロック選出の井上義久・公明党幹事長は12日の政府・与党連絡会議で「信じられない光景だ。言語道断。緊張感を持ってやってほしい」と批判した。菅義偉官房長官は同日の記者会見で、2日付で務台氏に「緊張感を持って職務に当たるように」と指示し、松本純防災担当相からも「被災者の心情への配慮に欠けて不適切だ」と口頭注意したことを明らかにした。
民進党の安住淳国対委員長は与野党国対委員長会談で、自民党の竹下亘国対委員長に「なぜそんな行動を取ったのか。衆院災害対策特別委員会の理事会で説明すべきだ」と務台氏の出席を求めた。
一方、務台氏は12日、首相官邸で記者団に「不適切な対応で大いに反省している。(長靴を)持参しなかったことも反省している。襟を正して頑張りたい」と釈明した。【梅田啓祐】