加湿器殺菌剤事件:国連「オキシー英本社は被害者に謝罪と補償を」

加湿器殺菌剤事件:国連「オキシー英本社は被害者に謝罪と補償を」

 スイス・ジュネーブに本部を置く国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は11日(現地時間)、韓国で有毒物質を含む加湿器用殺菌剤により多数の死者・被害者が発生した問題に絡み、最大の被害を出した韓国法人オキシー・レキット・ベンキーザー(現RBコリア)の本社である英国の日用品大手レキット・ベンキーザーに対し「被害者に心から謝罪し、まだ現れていない殺菌剤の被害者への補償策を講じるように」と勧告した。また「多くの人がこの事件を忘れないよう、永久的なモニュメントを設けること」も提案した。OHCHRは同日、こうした内容を盛り込んだ特別報告者の報告書をホームページに掲載した。

 OHCHRは1993年に設立された国連傘下の国際機関で、各国の人権問題を評価した報告書を国連人権理事会と国連総会に提出している。今回の報告書は13日に始まる国連人権理事会で発表される予定だ。

 韓国の国会で先月開かれた加湿器用殺菌剤の被害に関する聴聞会には、オキシー側の証人28人のうち13人が欠席した。出席したオキシーのサフダル代表は「有毒物質の使用を決定したのは英国本社のレキット・ベンキーザーがオキシーを買収する前のこと」と釈明した。

ロンドン=張一鉉(チャン・イルヒョン)特派員 , キム・アサ記者
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