「自転車購入補助金」是非探してみてください!
僕の住んでいる滋賀県守山市では今年度「自転車購入補助金」というものを行っていて、2016年6月1日から申請受付を開始、補助金予算を使い切るまで受付けています。
これはやみくもに自転車を買う人に補助金を出すのではなくて、
- 幼児を載せるための自転車
- お年寄り用3輪自転車
- 電動アシスト自転車
- スポーツ自転車
上記を守山市内の指定された自転車ショップで購入する場合、上限1万円(幼児を載せる自転車、お年寄り用自転車)、上限2万円(電動アシスト自転車、スポーツ用自転車)または購入金額の20%を上限に守山市が補助金を出しましょうというものです。
なかなか素敵な取り組みでしょ?もちろんママチャリはだめなんですけどね。今回指定されたショップにGIANTのびわ湖守山店が入っててロードバイクを購入したので、この補助金に申請できることになったんです。
そもそも自転車を購入するのに補助金を出す、という考え方はこの趣旨に表れています。
趣旨
市内経済活性化、環境負荷軽減、健康づくりなどを目的として、一定条件のもと対象となる自転車を購入する費用に補助を行います。
今日はこれについて思うことをかいてみます。
市内経済活性化
今はインターネット通販でも自転車が買えてしまう時代、 昔ながらの「近所の自転車屋さんで自転車を買って、パンクとか調整はすべてお任せ、次に買う時などにちょっと安く売ってくれたりする」という仕組みはすっかり薄れました。ネット通販のいいところは「低価格」にあるのですが、その反面メンテナンスは自分でやる必要があったり、有償で近所の自転車屋さんなどに持ち込む必要が出てきます。
これをつい面倒だとおろそかにすると‥非常に危険です。外を走っている自転車の8割くらいは空気が十分に入っていません。段差に乗り上げるたびにぺったんこになっています。パンクする頻度も高いんだろうなぁ。
自転車の購入を市内のショップで行うことはもちろん市内にお金を落とすことになるので市内経済は活発になりますし、メンテナンスなどのサポートもしっかりしています(指定された自転車ショップを見ていると名前の通ったしっかりしたお店ばかりです)ケガを防ぎ安全に自転車ライフを送れることでしょう。
環境負荷軽減
自動車によるCO2の排出量というのはCO2全体の2割にも達すると言われています。ちょっとした距離なら自転車に乗る、歩くということで少しでも自動車を利用しない生活を送ることは環境負荷の軽減に役立ちますよね。
services.osakagas.co.jp
デンマークのコペンハーゲンが「2015年までに自転車通勤、通学する人の割合を50%にする」という目標を持って行動し、達成した話が載っています。
- 信号には歩行者用、自動車用、自転車用の3つがあり、自転車用の信号は自動車用よりも少し早く青になることで交差点などでの巻き込み事故を防ぐ効果がある
- ビルの合間を走り抜ける高架自転車専用道が完成。これだと信号待ちをせずに、ノンストップで走ることができる
- 鉄道に自転車専用の車両があり、地下鉄にもラッシュ時以外は車両内に乗せられるので、日本のように自転車をわざわざ分解してかかえて乗る必要もなく、スムーズに自転車を伴った長距離旅行ができます。
自転車というものを生活の一部として国が支えてる感じがあって嬉しいなぁ。日本もここまでやってくれると嬉しいんですけど。
滋賀県のびわ湖を自転車で1周することを「ビワイチ」などといって自転車乗りの人には憧れであったりするのですが、京都の人も気軽にビワイチを楽しめるよう「自転車ごと積み込んで京都⇔びわ湖」を往復1,000円で送ってくれるサービスが始まっています。
「ビワイチ守山へGO!キャンペーン」シャトルバス運行!! | 江若交通株式会社(江若バス)
これは京都駅から滋賀県守山市の「佐川美術館」「ピエリ守山」「ラフォーレ守山」に直行するバスを運行、自転車ごと積み込めるというサービスです。この往復の1000円というのはバスの利用料金ではなく、3箇所で使える商品券になるのでお買い物に使えるすぐれもの。なかなか太っ腹の企画です。
でもこれ、滋賀県民からすれば…往復1000円で京都まで往復できちゃうんじゃ(笑)逆にビワイチじゃなくて「京都自転車散策」にもつかえるのではと思ったりして。いやいや京都くらい自転車で行っちゃえよという声も聞こえる。
健康づくり
168cmで78kgまで太ってしまった僕が56kgまで痩せることが出来たのは原付きバイク通勤から自転車通勤に変えたのが大きかったです。毎日往復40分以上を自転車を漕ぐことは有酸素運動であり筋力トレーニングであり心肺機能を高めるもの。タバコも辞め食事を制限することなくダイエットすることが出来ました。
自転車にのることは健康にも非常にいいものです。ドイツのことわざに「トラック1台分の薬より1台の自転車」というものがありますが、まさにそのとおりだと思います。このブログをよく見て頂いてる方ならわかると思いますが、「風邪を引いて寝込んだ」とか「熱を出した」という記事がまったくないのに気づくと思います。これは熱を出したことを記事にしていないのではなくて(熱を出してたら「熱が出たなう」とかいう記事をきっと書いてると思うw)風邪を引いたり熱を出したことがほとんどないんですよ。あっても早く寝たりすることでこじらせる前に治ってしまうんですね。
これらと同じように、自転車に乗る生活が増えるとダイエット効果や「健康でいよう」と考えて摂生をすることで体は健康に向かっていきます。市民が健康になるということは自治体の医療費負担が減ることにつながります。
2002年のデータと少し古いですが外科系学会社会保険委員会連合さんのページからお借りしました。30兆円の医療費のうち8%ということは2400億円が自治体の負担だと思うのですが、それって結構な金額ですよね。このうち少しでも「自転車に乗って健康になっていらなくなる医療費があれば」と考えると自転車購入の補助金が20%くらい出ても実は安いもんなんじゃない、と考えられなくないですか?
他の自治体の取り組みも探してみた
- 熊本県宇土市 電動アシスト自転車購入費補助金
- 奈良県五條市 幼児2人同乗用自転車購入費補助金
- 愛知県豊橋市 電動アシスト自転車購入補助金
- 奈良県生駒市 2人同乗基準適合自転車購入補助金
奈良県、生駒市、香芝市・・・奈良多いな!!!山が多いからかな?幼児を載せたり電動アシストの自転車に補助金を出している自治体って結構多いです。
幼児を載せる自転車はもともと頑丈に作られているので重くて高い!電動アシストもつけて「軽く漕ぐことができるよ」というのはすごくありがたいんです。幼稚園の送迎もしたことがありますが、寝た子供の首を支えながら自転車に乗るって曲芸なみに大変なので(笑)是非補助金も頂いて電動アシスト自転車も検討してみましょうよ。
守山市長と自転車のつながり
スポーツ自転車に補助金というのは今のところ守山市しか見つかっていませんが、これは現在の守山市長の宮本さんが大学の頃自転車部だったことも関係しているかもしれません。
「観光PRはもちろん、市民の方が自転車に乗ることで生活スタイルを変化させて欲しいんです。健康にも環境にも良い自転車を日常生活で活用し、ビワイチでサイクリングして友人を増やしたり、人同士の交流もしてほしい。私自身もジャイアントが本拠地となる台湾を走り、現地の人とたくさん友人になれた。本当に自転車は世界を越えて交流できる。自転車街づくり協議会も発足させ、各機関と連携して自転車文化のすそ野を広げていきたい」とその熱い思いを語った。
うん、そういう考え方好きだ。市長の部屋の前を通ったら自転車置いてあったし、この人本気だわ(笑)市役所の建物内にもロードバイクなどがちらほら置いてありました。
さて、本日守山市役所に申請書類を提出してきました。実際の振込み(銀行振込なのです)には審査などで1ヶ月ほどかかるらしいのですが、楽しみに待っていましょう。それが下りたらまたGIANTショップで何か買いにいってこようかな。