シンプルながらおしゃれなLINEモバイルをチェック!

新たに9月5日より申込および提供が開始された仮想移動体通信事業者(MVNO)による携帯電話サービス「LINEモバイル」。まずはソフトローンチとして2万契約を募集しており、まだ申込は可能。本格ローンチは10月1日を予定しています。

NTTドコモ回線を借り入れ、仮想移動体サービス提供者がNTTコミュニケーションズを採用するなど、いわゆる"格安SIM"としては無難な内容ですが、一方で強みであるコミュニケーションサービス「LINE(ライン)」を武器に、LINEの高速データ通信は制限されない「カウントフリー」に対応したり、年齢認証に対応するなど、独自のサービスになっています。

そんなLINEモバイルについて筆者も申し込んだことを紹介しましたが、申込翌日には発送され、翌々日にはSIMカードが届いていましたのでさっそく初期設定をして使ってみました。また、これまでの携帯電話サービスにはないおしゃれなパッケージになっていたのでまとめて紹介します。

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配達は宅急便(ヤマト運輸)

今回はスマートフォン(スマホ)やタブレットといった端末とのセットではなく、SIMカードのみを申し込んだので届いたものは大判のレターセットでした。

中にはA4サイズとかの他社にもあるような初期設定などを説明した資料が入っているのかと思いきや、CDやDVDのケースサイズくらいのおしゃれなグレーのパッケージと納品書のみ。

グレーのパッケージを開けると、これまたおしゃれなLINEのテーマカラーである緑と白のSIMカードと簡易取扱説明書が入っていました。緑地に白色のLINEロゴがSIMカード、白地に緑色のLINEロゴが簡易取扱説明書です。

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中身は納品書とSIMカード・簡易取扱説明書のみ


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SIMカード・簡易取扱説明書が入っているグレーのパッケージ。噂の開けにくい"OPNE HERE&qut;は確かに端まで切れ目がなくて開けにくい(改善を検討らしいですけど)


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緑のほうがSIMカード、白いほうが簡易取扱説明書


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SIMカードパッケージと簡易取扱説明書を開いたところ

続いて、SIMカードを台紙から取り出し、別途用意したスマホなどに装着します。利用できるのは、SIMフリーおよびNTTドコモの機種で、筆者は今春に買ったSIMフリーの「iPhone SE」で使うことにしました。

iPhone SEの本体右側面にあるSIMカードスロットをSIMピンで開け、それまで入っていた「mineo」(Aプラン)のSIMカードを取り出し、新たにLINEモバイルのSIMカードを装着します。

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SIMカードはNTTドコモのMVNO向けの新しいSIMカードで真っ白のもの(docomoロゴなどの記載はなく、LINEのロゴもなし)


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SIMカードを取り外して、利用するスマホなどに装着。今回は、iPhone SEを用意


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簡易取扱説明書に記載された設定方法

SIMカードを装着したらしばらくすると電波マークが出て、音声通話やSMSが利用できるようになります。次に、初期設定としてアクセスポイント(APN)を設定します。

APN設定は、iPhoneやiPadで使う場合、APNプロファイルを無線LAN(Wi-Fi)に接続した状態でインストールする必要があります。

LINEモバイルのAPNプロファイルは公式Webサイト( http://mobile.line.me/apn/ios/ )からダウンロードできますし、簡易取扱説明書にこのページのQRコードが記載されているので、それを読み取ってもOKです。APNプロファイルのインストール手順は以下の通り。

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ダウンロードURLの下にあるリンクをSafariでタップするとAPNプロファイルがダウンロードされ、インストールできます。右上の「インストール」をタップ


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再度右上の「インストール」を押し、画面下側に出てくる「インストール」を選択


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インストールされたら右上の「完了」を押して設定終了

なお、今回の筆者のようにLINEモバイルを使う前に他のMVNOなどを使っていて、それらのAPNプロファイルがインストールされている場合には「プロファイルをインストールできませんでした」と表示されるので、事前に「設定」→「一般」→「プロファイル」からすでにインストールされているAPNプロファイルを削除しておく必要があります。

なお、Androidの場合にはサービスが開始されたばかりなのでプリセットされていないため、手動で以下のAPN情報を設定する必要があります。そのうち、LINEモバイルのAPNがプリセットされてくれば、LINEモバイルのAPNを選ぶだけで良くなるかと思います。

APN:line.me
ユーザー名:line@line
パスワード:line
認証タイプ:PAPまたはCHAP

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既存のAPNプロファイルの削除

APNプロファイルが設定できたら実際に通信できるか確かめてみます。Wi-FiをオフにしてSafariなどで見たいWebページでも開けばOKです。今回は「確認くん」でIPアドレス(ドメイン)を確認してみましたが、ドメインはLINEモバイル独自のものではなくNTTコミュニケーションズ(OCN)のもの(*****.tokyo.ocn.ne.jp)となっていました。

試しに通信速度をアプリ「ドコモスピードテスト」で計測したところダウンロードがおよそ18Mbps、アップロードがおよそ15Mbpsとなりました。3回測定しましたが、おおよそこの時間帯(平日10時頃)の筆者の自宅(東京都杉並区)ではこれくらいは出るようです。

まだソフトローンチで利用者も2万契約に達していない状態ですし、最も遅くなりがちな昼ごろもまだそれほど遅くなっていないように感じます。

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通信経路の確認と速度測定の結果例

最後にデータ通信量(残りギガバイト)などが確認できるマイページも軽く紹介しておきます。LINEモバイルの公式Webページ( http://mobile.line.me )から左上にあるメニュー(≡)ボタンから「マイページ」を選び、申込時に入力したIDとパスワードでログインします。

利用コードが表示されるので「閉じる」を押すと、データ残量が確認できたり、残量がなくなったら追加チャージができたりします。データ残量の更新はなかなか早くて十分ですが、頻繁に確認するのであれば、LINE連携をしてLINEで確認することも可能です。

LINEを使ってもデータ残量が減らないLINEフリープランを選びましたが、確かにLINEを使ってもデータ残量が減らず、面白いです。また、LINEモバイルのSIMカードで使っているスマホでテザリングをした場合に、それに接続した他のスマホのLINEアプリもカウントフリーになります。

なお、マイページにログインした時に表示される利用コードは年齢認証時に利用するものとなっています。次回は年齢認証やLINE連携などの独自機能を紹介できればと思っています。

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LINEモバイルのマイページ


記事執筆:memn0ck


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