沖縄北部の米軍施設建設 異例の自衛隊ヘリ運用へ

沖縄北部の米軍施設建設 異例の自衛隊ヘリ運用へ
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沖縄本島北部で進められているアメリカ軍施設の建設をめぐり、防衛省は、自衛隊の部隊に対しヘリコプターを使って重機を搬入するための命令を出したことが関係者への取材で分かりました。アメリカ軍施設の建設工事に自衛隊のヘリコプターが使われるのは異例で、早ければ13日にも実施される予定だということです。
沖縄本島北部にあるアメリカ軍北部訓練場をめぐっては、日米両政府の合意にもとづき、敷地のおよそ半分を返還する条件としてヘリコプターの発着場を残る区域に建設する工事が進められていますが、現地では、地元の住民などが工事車両の出入り口に集まって抗議活動を続けています。

こうした中、防衛省は、抗議活動の影響を受けずに確実に工事を進める必要があるとして、陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプターを使って重機を上空から搬入するための準備作業を進めてきました。その結果、安全性が確認されたなどとして、12日夕方、自衛隊の部隊に対し重機の搬入を実施するよう命令が出されたことが関係者への取材で分かりました。天候などに問題がなければ13日にも実施される予定だということです。

防衛省は、先週から民間のヘリコプターを使って建設用の資材などの搬入を行っていますが、アメリカ軍施設の建設工事に自衛隊のヘリコプターが使われるのは異例です。