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【大リーグ】

田中、メジャー自己最多タイの13勝目 7イニング1/3を1失点

2016年9月12日 紙面から

8回表途中、観客の声援に応えながら降板する田中=ニューヨークで(ゲッティ・共同)

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◇ヤンキース5−1レイズ

 大リーグは10日、各地で15試合を行い、ヤンキースの田中将大投手(27)は地元ニューヨークでレイズ戦に先発。7イニング1/3を5安打1失点、10奪三振と好投し、ともに2014年の自己ベストに並ぶ自身6連勝の13勝目(4敗)を挙げた。マリナーズの青木宣親外野手(34)はアスレチックス戦に1番左翼でフル出場し、5打数3安打、2打点3得点の大活躍。チームも14−3で大勝した。

◆総立ちの拍手!!

 エースそのものの投球に、本拠地ヤンキースタジアムの観衆が酔いしれた。8回、マウンドに集ったナインが、降板を告げられた田中の肩を次々にたたく。ファンが総立ちの拍手でたたえると、田中も帽子のつばに手をやって応えた。

 「ああいうふうに声援をいただけるのは、選手としてうれしいこと」。共同電などによれば、田中は穏やかな表情で感謝し、「残りの登板も、ああいうふうになるように投球していければ」と気持ちを新たにした。

 今季最多10奪三振のうち7個を、田中も「一番良かった」と評した宝刀スプリットで記録した。2回まで41球を要したが、3回以降の5イニングは計49球と尻上がりで、球団地元紙NYポスト(電子版)によれば、ジラルディ監督は「1回を見て『今夜は6回まで投げられれば御の字』と思った。8回まで投げてくれるとは想像もしなかった」と目を細めた。

 登板試合でチーム22勝(7敗)はメジャー最多タイ。今季13勝と6連勝は、ともにメジャー1年目の14年に並ぶ自己ベストだが、田中は「13勝? チームが22勝しているからいい。それが一番」と大きくうなずいた。

◆首位レ軍に3差

 “下克上軍団”もエースに引っ張られている。今季最長、9月の成績では4年ぶりとなる7連勝。気付けば地区首位レッドソックスに3ゲーム差、ポストシーズン進出圏内のワイルドカード2位に1ゲーム差と急接近。7月末に守護神チャプマン、中継ぎエースのミラー、主砲ベルトランを相次いでトレード放出し、完全に再建モードの“死に体”と思われたはずが、まさかのV争いだ。

 「あいつ(田中)をマウンドに送る試合は、みんながいい予感を持っている」と同監督。チームを精神的に先導する存在がエースならば、今の背番号19は、まさにそれだ。

 

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