2013年3月13日

精神科医ではないのに「精神科」を標榜している医師の見分け方

訓練された精神科医だけが、精神科の薬を処方しているわけではない。

最近、非常に驚いたことがある。とある都市の地下鉄で、クリニックの広告を見たときのこと。そこは明らかに内科医が開業しているクリニックで、どうやら医師一人のようだ。広告には消化器内科をはじめとする内科系がずらずらっと並んでいた。ところが、その横に「心療内科、精神科」とも書いてあったのだ。医師の名前の上には、「内科認定医、専門医」と書いてあるが、精神科に関してはなんの資格も書いていない。この人、まず間違いなくまっとうな精神科のトレーニングは積んでいない。実際のところどうか分からないが、この医師と同じように、開業するにあたって、わりと安易な気持ちで心療内科も看板に入れる人がいるんじゃないだろうか。

これは一般の人にしっかり知っておいて欲しいのだが、身体科の医師の中には、
「精神科医なんて誰でもなれる。やろうと思えば自分も明日からやれる」
と思っている人が結構たくさんいる。そして、実際にそういう気持ちで精神科に転向する人がいる。そんな医師らが、まともな処方の仕方を知っているはずがなく、言われたままに症状に合わせて薬を出していれば、それは多剤大量になるだろう。

昨日知ったある調査によると、精神科や心療内科を標榜しているクリニックのうち、半分近くが他科専門の医師であった。上記した地下鉄で見た広告のクリニックはまさにこれだろう。また、なんと全体の2割は精神科でのトレーニングすら受けていないことが分かった。現代日本の精神科で、まともにトレーニングを受けていれば、なるべく単剤で、量も減らす努力をするよう教わるものだ。

とはいえ、実は精神科専門でやってきた医師にも、理解不能な処方をする人がいる。あるうつ病患者が入院、ジェイゾロフト100mgで回復して退院したので、近くのクリニックを紹介した。そこは評判がよくないのだが、その近辺にはそのクリニックしかなかったのだ……。さて、その患者は数ヶ月もせずに再入院となってしまい、もらった紹介状では処方が変更されていた。

デプロメール 50mg
ルボックス 50mg

これは、精神科に詳しい人なら「?」となる処方だ。というのも、この二つの薬は商品名こそ違えど、どちらも「フルボキサミン」という抗うつ薬。コーラとペプシよりも近い関係にある二剤なのだ。おかげで、この患者の新患カンファで現在の処方を読み上げたら、上の先生たちから、
「それ、同じものじゃねぇかよ。お前バカかw」
と爆笑されてしまった。くぅ、俺の処方じゃないってのに……。

結局、どうしてそんな処方なのか謎のままなのだが、ある先生いわく、
「開業の先生だから、それぞれの製薬会社に気を遣ったのかもね」
とのこと。そんなことするから、世間の精神科に対する不信感が……もうっ!!

精神科を信じてもらうには、こんなこと書かなければ良いのかもしれない。しかし、患者も医師を選ばないとエラい目にあうことは確かなのだ。

あなたに精神科の薬を処方している医師は、本当に精神科医? 

【見分け方】
『精神科』という看板だけを掲げている病院の医師は、まず間違いなく精神科医である。また『心療内科』とだけ書いてある場合も、恐らく精神科医だろう。これは『精神科』と書くよりも患者心理として入りやすいというのを狙っている。内科、小児科などいろいろな身体科が書いてあって最後のほうに精神科と書かれていたら、それはきっと精神科医ではない。それでも院内に『精神保健指定医』か『精神科専門医』を示すものがあれば、精神科でのトレーニングは受けていると思われる。

21 件のコメント:

  1. はじめまして。
    6年前に、鬱病で大学病院に4ヶ月強入院し、現在は近所の開業医、心療内科に通っているものです。
    その先生は全く良いとは思いませんが、自分の思うように薬をくれます。
    診察はいつも
    「変わったことはありませんか?」
    「仕事には行けていますか?」
    「今日の薬どうします?」
    だけです。
    睡眠導入剤、安定剤をもらっていますが、予約無しでもすぐに診てもらえるので、便利に使ってます。
    しかし、症状が悪化したらもとの病院に行こうと思っています。

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    1. >匿名2013年3月13日 7:19さん
      実際には俺の診察も似たようなものですが、薬を減量したり増量したりするポイントや、相手が依存的になっていないかを常々チェックしたり、そういったことを絶え間なくやっています。
      悪化したら大学病院のほうが良いでしょうね。

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  2. ししとう432013年3月14日 3:00

    「何でもかんでもベンゾ漬け」は、ダメ医だと聞きますね。
    先代さんが、神経生理学の専門で医学博士の開業医が近所にありました。
    「内科・神経科」の看板をあげてたのですが、その後、2代目さんがそのまま引き継ぎました。
    ところが、ある日突然「内科」だけになり、聞くところによると
    「重症の統合失調症の患者が立て続けに2人も来た。『こんなん、かなわんなあ』で内科だけにした。」とのこと。
    それまで、そこに通っていた患者こそ「こんなん、かなわんなあ」だったと思います。

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    1. >ししとう43さん
      確かに、重症の統合失調症の人が立て続けに2人きたら、一般内科の開業の先生だと対応困難どころか、その日一日の診療が無理になるかもしれませんね。きっと紹介すべき病院とのコネなどもないでしょうから……。無理な看板は最初から掲げないに限ります。

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  3. 素人に見分けるのは不可能だと言っているようにしかお見受けできませんが?
    処方薬に対してそこそこの知識を持った上で判断するしかないというのであれば
    そもそも医師、薬剤師が必要ないでしょう?
    上記のような処方を実際にしているのは医師であり薬剤師です。

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    1. >匿名2013年3月18日 11:14さん
      最後まで読んでもらえれば、『素人なりの見分け方』も書いてありますよ。

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    2. 返信ありがとうございます。
      もちろん拝見しました。
      『精神保健指定医』にかかっていましたが、待っていたのは
      3分診療(1分の時も多分にありましたが)
      ベンゾ漬け、
      抗うつ剤の多剤処方
      でした。
      現実とかけ離れていて参考になりません。

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    3. >匿名2013年3月18日 13:42さん
      前提としてその現実があるのであれば、病院をかわれば済む話です。上記しているのは、あくまでも、「その医師が精神科医かどうか」を知る手段に過ぎません。それを知った上で、その医師を信頼して受診し続けるか病院をかわるかは患者本人が選択するしかありません。

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  4. 最初の質問に戻りますが
    つまり素人に見分けるのは不可能だと言っているようにしか見えません。
    >病院を変われば
    もちろん変えました。理由は悪化の一途をたどったからです。何度か変えましたが最終的に副作用がきつくて自主判断で断薬しました。今も離脱症状がきつく1年以上仰向けでは眠れない状態ですが副作用よりましです。似たような方たちが減薬、断薬を行っているブログは乱立している状態です。精神科医がやってくれているのであればそうはならないはずです。自主的にやらざるを得ない人がほとんどです。
    タイトルからこの記事を拝見しましたが、多剤併用・大量処方に対する批判はここまで来ています。
    http://ameblo.jp/sting-n/entry-11472613440.html
    有効成分が異なっているとかそういう話ですらありません。
    上記タイトルで記事を書かれているのであればご存知のかもしれませんがこの方が全国にセミナーを行っています。精神科医、薬剤師が遵守していれば全く必要ないはずです。
    内容の目次 http://ameblo.jp/sting-n/entry-11490904347.html
    私の早とちりかもしれませんが、こういった現実を踏まえた上での内容とは思えなかったので。

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    1. >匿名2013年3月18日 20:14さん
      「素人でも、その医師が精神科医かどうかが分かるに過ぎない」と答えたつもりなんですが……。多剤大量を行なっている精神科医もいるでしょう。だから、
      >精神科医がやってくれているのであればそうはならないはずです。
      こういうことは起こりえます。

      ただ、精神科の薬を出しているのが精神科医だけとは限らない、むしろ上記記事のようにそうでないことも多い、ということです。紹介していただいたブログの主が、この現実を知っていて「精神医療」と言っているのかどうか。そこがズレていたら、議論も噛み合いません。

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    2. 2013年3月18日 11:14
      2013年3月18日 13:42
      2013年3月18日 20:14です。
      こちらの思い込みで、記事の内容から多剤大量を行っている医師を見分ける方法と勘違いしていました。申し訳ありません。
      >紹介していただいたブログの主が、この現実を知っていて「精神医療」と言っているのかどうか。
      当然知っていますよ。というより多剤大量処方批判ということならばこの方は日本では間違いなく大手と呼べる存在です。
      3/19付けの内容より一部抜粋
      >日本を代表する大学の精神科の教授が、多剤大量処方を率先してやっているこの状況

      おそらく多剤大量の定義が違うのでは?今の日本の精神医療が容認している処方のかなりが引っかかると思いますが。
      私はついぞこれらや副作用、離脱作用を指摘してくれる医師に出会えませんでしたが。
      アメリカでは、医師はもちろんPSWでも臨床心理士の方々でも、CYP(代謝酵素)や薬物相互作用の知識は当たり前のように持っているそうです。しかも代謝酵素によっては日本人のほとんどが活性が低いものもあります。
      一般人が精神科の治療を受ける際にこういった知識を持たないといけないというところまで批判は来ています。
      仮に精神疾患において いちはさんが仰る「精神科でトレーニングされた」医師の受診率が100%になったからといって批判が小さくなるといことは現状で絶対にありえません。

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    3. >cbさん
      >日本を代表する大学の精神科の教授
      こういうの、以前にも誰かから言われて、それが誰かを聞いたんですが、結局は教えてもらえなかったんですよね。だから、ブログ主がこれをもってして「どうだ!」という主張をしても論拠が乏しくて反論もできません。実在するかどうか分からない人を基準にして議論しても実りがないし。

      それでも敢えてその教授がそういう処方をしていたとして、だから全部がそうなんだ、あるいはそういう処方が大多数だ、というのも根拠としてあまりにおかしいですよね。特定事例の一般化、それも「権威」に引きずられた一般化です。実在するなら、その教授が悪いんです。

      紹介先のブログはとても全部は読めませんが、リサーチ結果があるのなら、その人数と結果を知りたいです。この場合のリサーチは、「精神科にかかっている人」を無作為に選んだものでなければ意味がありません。ブログ主のところへ訴えに来た人はほぼ全てが多剤大量処方を受けたか副作用に苦しんだかしている人たちでしょうから。

      ちなみに、cbさんも処方薬を自己減量しているとのことですが、「医師が考える患者アドヒアランス率」と「現実の患者のアドヒアランス」にはかなり乖離があることをご存知でしょうか? 「医師は飲んでいると思っている」のに、患者は実は飲んでいない、ということです。「飲んでいるはずなのに治らないから薬を追加する医師」と、「増やされたから不安でますます飲まない患者」の悪循環ですね。

      個人的には多剤大量処方は大嫌いなので、批判がどんどん出れば良いと思いますよ。ただし、その多剤大量を誰が処方しているかまで含めた視野で語らないと、とんでもなく歪んだ結果を生むだろうと危惧しているだけです。

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  5. >実在するかどうか分からない人を基準にして議論しても実りがないし。
    実名、人数の記載がないという点は仰る通りだと思います。確かに公表して欲しいものです。しかし学会、医局などにも足を運び、国会議員への陳情、厚労省への要望提出、精神医療裁判等等行っている方なので全くの嘘というのは私個人としては考えにくいです。

    >だから全部がそうなんだ、あるいはそういう処方が大多数だ、というのも根拠としてあまりにおかしいですよね。
    上の時点で架空の話になりますが訓練を行なったりガイドラインの整備などをする側の人がそういう処方をしていれば指導を受けた側も自ずとそういう処方をすると思われますがそんなことはありませんか。
    仰る通りでは全体としてどういう実態なのかというのがとても気になりますが、30万件のレセプト分析の結果は(2009年)
    睡眠薬3種類以上処方が6.1%
    抗不安薬3種類以上処方は1.9%
    抗うつ薬3種類以上処方は8.9%、
    統合失調症患者に投与する抗精神病薬の3種類以上の処方は8.5%
    http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/52712926.html
    同じ、あるいは似たような作用機序の薬をなんで3種類以上の例だけを問題にしているのかよくわかりませんし他にも色々ありすぎますが少なくともいちはさんであればこんな分析の仕方はしないと思います。折角のデータ解析のチャンスをわざと棒に振っているようにしか見えません。これで好意的な目で精神科を見るということは少なくとも私にはできません。
    また仮のお話となるでしょうが、その処方した教授(医師)が悪いというお話で、明確な基準が無いのが大いに問題かと思います。上記記事のような処方で死亡したらあるいは罪に問われる(民事裁判で)かもしれませんが、実際にはなんのアクションも起きていないかと思われます。先日、日本脳炎ワクチン接種をした児童が急死したニュースがありましたが精神薬同士の添付文書記載の禁忌併用を受けていました。因果関係の問題はありますが、禁忌併用処方そのものに対する刑事的責任は発生していません。

    >自己減量
    経緯についてはかなり省きますが、当時苦しんだ頻脈の原因を他科で副作用だといわれ、その時から完全にやめました。そのことも主治医に伝え、結果としては多数の副作用がきえ(当時自分が苦しんでいた症状がうつ症状だと信じて飲んでいましたがまさか副作用だったとは…)ここで主治医がどの薬が起こしていたのか聞きたかったのですが薬の主作用の説明だけしたので通院そのものをやめました。その数日以外は怠薬していません。正直、自己判断で減薬、あるいは通院しながら断薬している人には驚いている反面羨ましいです。薬のほとんどが税金なのになんでそんなことができるのか。
    離脱症状は主に胸部と全身の痛みが出ていますが、副作用よりはマシです。別の総合病院に行きました(もう精神科は信じていません。よくなった人もいるというのはある程度信じています)が痛みしか訴えていないのに断薬したことを伝えるとなぜか離脱症状とかではなく、それば心の問題ですと言われます。
    もう経過を見るにとても自然治癒するとも思えませんが少なくともそれより悪くなることはないと思って諦めています。私が色々調べだしたのはこのあとです。当時は離脱症状という概念すら持っていませんでした。

    >アドヒアランス
    アドヒアランスにかなり乖離があるという概念を持っていることに正直好感を持って驚きました。
    ただ「飲んでいるはずなのに治らないから薬を追加する医師」という言葉にかなり引っかかります。なぜ薬を追加するという選択肢がメイン(でなければすみません)なのでしょうか?抗うつ剤投薬でよくなる患者からプラセボでよくなる患者の差は薬の治験からいえば少数で、ベンゾ系は耐性がつき、併用は代謝酵素阻害のリスクもあります。少なくとも抗うつ剤は効果がないならば副作用のリスクは高いので投薬の中止が第一選択肢でなければおかしいと思うのですがこれがどうしても理解できません。効かない患者というのは実際にいるはずですが、こういった患者はどんな病院へ行こうとも「投薬の中止が最善」という結論に至るまでその副作用リスクを負いつづけないといけないものでしょうか?もちろん相対で改善率のかなり高いものはそれでいいと思っています。

    >個人的には~
    併用クリニックは乱立していない限りは精神疾患の患者の絶対数が少ないのでは?と安易な予想をしていますが、個人開業の心療内科等、確かに誰がしているのか詳細は知りたいですし重要だろうと思います。

    長文になりすぎました。申し訳ありません。

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    1. >cbさん
      この教授が実在し、さらにガイドラインの作成もしていたとしても、その指導を受けた人が多剤大量を通常の手段として持つことはあり得ません。なぜなら、教授のほとんどは臨床で薬の細かい調整まで指導するほど暇でもないし、そんな人のアドバイスを聞くほど現場の医師もバカじゃないからです。だから、
      「有名でガイドラインを作成している教授ですら多剤大量の治療を行なうのだから、ましてその人のガイドラインを参考にする医師ならなおさら……」

      というのはハッキリ言うと間違いです。そもそも、ガイドラインでも単剤治療を推奨していますし。まぁそうは言っても、現場においてガイドラインはあくまでガイドにすぎませんけれどね。それ守っていれば、患者が良くなっても悪くなっても良いのかというと違いますよね。ぶっちゃけ、「患者が良くなればそれで良い」と俺は思っていますから。

      紹介されているブログの新聞記事のツッコミどころはブログ主と同じで、睡眠薬も安定剤(抗不安薬)も同じなのに、バカな分をしているなぁ……と。これ多分、睡眠薬と抗不安薬を合わせて3種類以上となると「6.1+1.9」ではなく、もっと大幅に数字が上がると思いますよ。それを分かっていてこういう分け方にしたんでしょうね。
      抗うつ薬3種以上が8.9%というのにも驚きですね。確かに俺の患者にも2人いますよ、3種以上処方している人。でも、250人近く診ている中での2人です。そして、それで良くなっているからオッケーとは思っていますが、8.9%は多すぎですね。
      統合失調症の3剤は充分にありえます。これは治療に実際にあたらないと分かりにくいことなので説明はやめておきます。ただ一つだけ言えるのは、抗精神病薬の中にも現在は精神病症状に対してというより、超頑固な不眠を改善するために用いられている薬がわりと多いということです。

      ガイドライン上でも、通常の感覚でも、治療はまず単剤少量から始めます。ここで副作用のチェックをするわけです。2回目の診察で副作用がなければ一安心。さらに効果が出ていれば儲けものです。効果がみられなければ増量します。この作業を繰り返していくしかないのですが、最初の段階で副作用がきついということで薬を変えることも多いです。

      精神科のイロハも知らずに精神科を標榜しているクリニック、本当に多いですよ。乱立と言っても良いくらいです。その理由はここにも書きましたが、同じようなことを書いていらっしゃる先生もいますので紹介しておきます。
      http://blog.livedoor.jp/kyoclinic/archives/4405248.html

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    2. 長駄文に対しての丁寧なご回答ありがとうございます。
      同意するところ、勉強不足なところ等多々あるというのが見えてきました。
      私も概ねガイドライン的な 単剤からの といった治療を受けていましたが
      >効果がみられなければ増量します。
      これがどうしても理解できません。多分私が理解できるときはこないのではと思います。
      ガイドラインで
      >異なるクラスの抗うつ剤への変更については同じクラスに変更しても別のクラスに変更しても有効性に差違はないという総説がある
      という文章を見つけた時には本当にがっかりしました。何度か変更されたことはあますが有効性を示すエビデンスがあるものだと思っていました。
      処方薬詳細な分析、出所、是非して欲しいと思います。さすがに元々のデータは破棄していないでしょうから。抗うつ剤処方の数値も記者が質問して後から出てきたそうです。睡眠薬と抗不安剤を分けるより簡単でしょうに…。
      ブログの紹介ありがとうございます。そのブログでしたら存じています。反精神医学の記事を書いた方ですね。
      http://blog.livedoor.jp/kyoclinic/archives/4312821.html
      ちなみに先の3種類処方の問題について触れているブログは反精神医学の本家です。

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    3. >cbさん
      確かにエビデンスがあるのかもしれませんが、それはあくまでも誰かの研究で、あるいは多くの研究を集めた結果のエビデンスであって、それが絶対的に正しくて、それ以外が間違いというわけでもないのです。このことは知っておいてください。
      というのも、エビデンスが出たということで推奨されていることも年を重ねたら変わることが多いですし、有名な医学雑誌に発表され多くの研究者が引用したような論文のうち、15年経って正しかったというものはほんのごく僅か、数パーセントもないくらいだという研究結果もあるからです。
      一般の人から見たら、エビデンスこそが全て、と思われるのかもしれませんが、それは非常に怖い世界です。エビデンスから外れていても良くなることがある、というのも事実なのです。

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  6. 「日本を代表する大学の精神科の教授」という言葉に
    「科学に権威はいない。いるのはせいぜい専門家だ」というセーガンの言葉を思い出しました。

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    1. >匿名2013年3月23日 12:16さん
      医局に所属したことのない俺にとっては、教授の権力や威光などあまり気にならないんですよねぇ。でも、世間的には凄い人と思われているんでしょうね。

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  7. ルボックス50+デプロメール50というのは笑止千万ではありますが、エラー防止のため25mg錠と50mgのFLVXのメーカーを分けている院内調剤クリニックがある、というハナシを聞いたことがあります。

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  8. リンク貼らせていただきました.
    事後報告ではございますが,何卒宜しくお願い致します.

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    1. リンク先がマイページでした. すみません.
      貼り直しました.
      http://d.hatena.ne.jp/sai-jyuken/

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