アラサー女子が5秒に1回はつぶやく魔法の呪文「結婚したい」。
これは「疲れたやばいマッサージ行かないと死ぬ」「ハワイ行きたい」「ぬこかわいい」「プードル飼いたい」と同義、つまりは「ストレスから解放されたい」という意味ですが、「結婚=ストレスフリー」なわけではもちろんありません。
アラサーともなると離婚案件がぼろぼろ周りに出始めます。さくっと離婚をキメる子たちの離婚理由は「不倫」「モラハラ」がツートップですが、「いやそれ離婚すれば?」と周りが思うにもかかわらず離婚に発展しづらいのが「夫が家事をやらなすぎ問題」。共働きの子と専業主婦の子から、夫の家事への非協力ぶりに嘆く声を立て続けに聞いたので見ていきましょう。
サプリの1巻で放置したままの洗い物をやる終電帰りの女の図。「うわーあるある」となりすぎて胃が痛くなりました。
共働きなのに女に家事負担がかかりすぎ問題
まずは結婚して8か月(つきあいは2年)のカポー事例です。
- 妻:外資IT企業勤めの31歳。激務とそうでない時の差が激しい。
- 夫:アパレル勤めの29歳。毎日夜まで残業&夜は付き合いの飲み。
「新婚ラブのろけ聞かせて聞かせてー♡」
「いやそれがさ、なんかもう毎日、疲れすぎてやばいんだけど」
「ああ、また仕事を積まれたの?御社ハードワークだもんね」
「いやまー仕事はいつもどおり激務とそうでない時の差が激しいからいんだけどさ。毎疲れすぎている原因 is 旦那。ほんとーーーに何も家事をしない」
「夫氏、大手アパレルの販売員だっけ?毎日残業ざんまいで支店移動したばっかっていう」
「それはもう半年前の話ね。支店移動して環境が変わるのはストレスなのはわかるから、当初は『私がサポートしよう』って思って何も言わなかったけど、半年経って仕事に慣れたって言うのに、相変わらず家事をしないんだよね。私だって緩急の差はあるけれど残業で終電までの日とかもあるのに、そういう時もなにもせずに飲み歩いてんの!あっちはシフトの関係出社が遅いから私の方が先に出るんだけど、朝食の皿は出しっぱなし、ゴミ出しもしない、飲みかけの500mlペットボトルは中身も捨てずに台所に並べるだけ、ポテチの袋は開けっ放しでそのまんまという地獄具合だよ……」
「おお、典型的な『散らかすだけDEなにもしない☆』状態。それちゃんと言ってるんだよね?」
「言ったよトーゼン!でも『仕事で忙しい』『俺はお前より帰ってくるのが遅い』『前はやってくれてたじゃん』『超疲れてるからムリ』とか言い訳ばっかなんだもん。で、休日なにしてるかっていえば毎日転がってインスタ見てるだけなんだよ!わ・た・し・だって疲れてるんだよ!!!」
「そりゃ共働きだからそうですよね」
「腹が立ったから、ペットボトルを置いておかれても『自分で片付けて』って伝えてなにもしなかったの。そしたら、毎日ペットボトルが台所に増えてくんだよね。出すところまでやれるなら洗って捨てるまであと2ステップぐらいしかないのになんでやらないのかな???ペットボトルが15本になった時、耐えられずに捨てちゃったけどまじで意味がわからない」
「ゴミを捨てると死ぬ病なの??片づけをすると祟られる神を祭ってるの???『俺はやらない!』っていう強い意志がビンビンだね~!」
「そうなの。たぶん『忙しければ家事免除教』に入ってるのでは?全部全部『忙しい』って言ってはねつけて何もしないの!『忙しいったって半分は飲みじゃん』っていうと『アパレルでは外交も立派な仕事のうちなんだよ!俺が昇給できなくてもいーのか』ってキレてさ。あまりにもえらそーでイライラしたから『それだけえらそうにしてるけど、私より給料、少ないよね』って言ったら、家出したわ」
「ふぁ!?っ家出!?」
「いや、財布忘れたしスマホの充電が切れたっていって1時間以内に帰ってきたけど、なんかそこからもう、ますます頑なに家事をしなくなってるのが今。なう」
「うーん……それ、改善する見込みなさそうだよね。要望を伝えてもハネるし、Uちゃんが家事をしなくても自分からは動かないんでしょ。結婚と支店移動が重なったときにUちゃんが家事をやってくれたから、『結婚=家事を妻がやってくれる』状態に慣れちゃったからだと思うけど、めっちゃ甘えまくりだし、思いどおりにならないとキレて言うことを聞かせようとするとか、モラハラ兆候だよね」
「そうなんだよねー私がついやっちゃうから『ちょっとごねればやらずに済む』って悪い方向に学習しちゃった感はある」
「で、結婚生活、続けられるの?」
「このままだと結婚維持はムリ」
「じゃあ離婚を検討?」
「うーん、とはいえ浮気・不倫・DVでもないし、1年経ってないからもう少し経過を見ようかなとか思ってるんだよね……。支店移動して半年で判断するには微妙じゃない?もう少し落ち着いたら変わるかな、とか」
「んーーーーーーーーーーー正直、要望を伝えた後に、改善行動をしないってのは、忙しさとは関係ないからね。負担を訴えている相手の意見を聞いて、バランス調整するために動けるか動けないかだから」
「そうなんだけど、親に相談しても『男ってそういうものよ』って言われて、いまいち離婚に踏み切れないんだよね……ちょっともう少し様子見してみるわ……」
専業主婦なんだから全部やれよ問題
次は、結婚にともない退社して専業主婦になったカポーのお話。結婚して1年ちょい。
- 妻:元・東京の大手メーカーで営業事務職。30歳。夫とは3年の遠距離恋愛で、結婚にともない退社。
- 夫:地方の中小メーカー勤務。30歳。人手が少なく残業ざんまい。
「久しぶりー!地方に引っ越してから全然会えなくなったよね!最近どう?専業主婦なんだっけ」
「いやー専業主婦ぜんぜん合わないし肩身が狭すぎるから働くことにした!来月から働くよー!」
「おーおめでと!じゃあこのワインは祝い酒だねー。で、肩身が狭いって、家でってこと?それとも世間?」
「家いえイエ家IEですよ。っていうか夫?専業だろって言われて、すべての雑用をやらされるんだよね。そりゃ私は専業主婦だから、家事はとーぜんやるよ。ごはんは毎日つくるし掃除も洗濯もやる。でも家事なんて単純労働やってアタリマエって感じでなにも感謝されなくてつらくてさ。私はけっこう『仕事をがんばってくれてありがとう』とか感謝の言葉を言うようにしてるのに、向こうからはなんもナシ。私もがんばってるんだから感謝の言葉が欲しいって言ったら、『専業なんだからこれぐらいやってアタリマエでは?あとやってるって言ってもこの前アイロンがけしてなかったじゃん。それで感謝とか図々しいことよく言えるね』って過去のミスを持ち出されてさ」
「ふおおおおおおおおおおおい!!!!!感謝の言葉は無料で最高にコスパのいいコミュニケーション潤滑剤っていう偉い人の言葉を知らんのか!!!!!」
「しかもそれ、3か月以上前のミスなんだよ!?だから私もつい売り言葉に買い言葉で『そっちだって私が言ってるのに麦茶だしっぱなしじゃん』って言ったら『それはそれ、これはこれだろ!話を蒸し返すな!』と言われて」
「でたートンデモロジック!先に蒸し返したのはそっちだし!端的にいって論理破綻しておられる」
「本当にねーでもそれがきっかけで険悪になっちゃって、『私がやればいいんでしょ!?』って謎にキレてがんばっちゃったら、ますます何もしなくなるという最悪の状況よ……。この前『自分で買った通販の段ボールは片付けて』『自分の鼻をかんだティッシュは自分で捨てて』って言ったら、『片付けは専業主婦の仕事だろ』って言われたんだよね。妻っていうより召使い?奴隷?女型ルンバ?専業主婦ってだけでこんなつらい当たり方されるんだったら働こうって思って、がんばって就職活動した」
「いや偉い。よく頑張った。つーかそもそもYちゃん、好き好んで専業主婦になったわけではないよね?彼の地元に引っ越すから彼と話し合って専業になったんだよね?」
「そーだよ!その時は『専業でも働くんでもどっちでもいいよ、好きな方を選んで』って言ってたんだよ。それで、彼にとっては地元かもしれないけど私は新天地なわけだし、家族も友人もいないし、2人で住む家の環境構築とか親戚づきあいとかいろいろ含んで1年ぐらいはかかるよねって話をして、専業主婦で運用してみようって2人で合意したのに、あんなにきつく当たられるなんてつらいよ。話し合いをしようとしても『専業主婦だろ』って言われると自分は立場が弱いし、『暇なのにこんなこともできないの』『金ばっか使う』とか思われてるかと思うとビクビクしてぜんぜん楽しくない」
「そりゃつらいよー。でもちゃんと仕事を見つけて経済的に自立するのはすばらしい」
「そー。共働きになったら、彼がよく言う『専業主婦なんだから家の雑用はすべてやれ』っていうのはもう聞けないもんね。だから今度から『共働きだからそっちもやって』って言うようにする。もともと夫、ひとり暮らししてたから家事はできるはずなんだもん。それでもやらないんだったら離婚かな?」
「ちゃんと聞いてくれる人だといいね……いやマジでそれでも押し付けてくる人なら離婚しな……」
つらみしかない2つのケースの共通点
上記の話を聞いた時の私の感想。
「え、うちらアラサーだよね?いま21世紀だよね?なのになにこの妖怪小町みたいな話?」
まー似た話は周りにも親世代にもインターネットにも老害おじさんの発言にもあふれてるわけですが、まさか身近でこんなに聞くとは思わなかったよね。今回のインタビューの共通点は下記のとおり。
- 夫も妻も1人暮らしの時は家事をしていた。
- 結婚した時から「家事=妻の仕事」として夫が家事から逃げた。
- 家事をしない言い訳をする。
- つめられるとキレて話し合いに応じない。
- 夫が激務で残業ざんまい。ストレスを抱えていて、疲れている。
これは多くの「家事論争」に言える共通点だと思いますが、問題はいくつかの要素がからまっています。
- モラハラ。相手からの要望に対してキレる、超論理展開などをして、言いなりにさせようとする。
- 話し合い能力の欠如。2人で問題に取り組んで落としどころを見つけずに、自分の要望をごり押ししようとする。
- 当事者意識の欠如。家事=家のこと=2人の共通認識という認識がなく、自分から切り離している。
- 家事の軽視。「男は家事をやらなくてもいい」「雑用なんて俺の仕事ではない」という考え。
- 疲れ。家事に割けるリソースが不足している。
- スキル格差。できる人とできない人の能力差。できない方が、学習コストが高く、時間もかかり、ストレスもかかる。
家事を軽視&当事者意識の欠如→最初はしぶしぶやろうとするも、家事スキルがないため心理コストとストレスがかかる→疲れる→ただでさえ疲れているのにもっと疲れることをやりたくない→やらない→スキル格差が拡大する→家事を軽視することで、やらなくていいと思い込もうとする→不満を言われる→話し合いを回避する&モラハラ大爆発→最初に戻る、の地獄ループが生まれています。
残念ながら、他人の考え方は変わらない
どこの共働き家庭でも「疲れ」「スキル格差」は共通の問題としてありますが、これは両者が話し合いをし、家事代行サービスを使って外注するなり、要求水準を落とすなり、分担をはっきりさせることによって新規の学習コストを下げるなり、時間とコストをかければ対処のしようがあります。これらは「物理の問題」なので、ソリューションはそれなりにある。
より根深いのが「家事の軽視」「当事者意識の欠如」「モラハラ」という「精神の問題」です。同じ「家事問題」でも、物理問題ならソリューションもあるし課題解決ができそうだと思いますが、精神問題なら、私はもうさくっと離婚する方を勧めたい。
なぜなら、他人は自分の思うとおりには変わらないから。
配偶者といえど、他人は他人。特に価値観や考え方、モラハラ精神なるものは、周りがどうこう言ったところで変わりません。
変わる可能性があるのは、本人が心の底から「自分は変わる!変わるぞおおおおおおお」と目標にコミットして努力する場合です。それでも、努力の方向性がまちがっていたり、本人のパーソナリティと合っていなかったりしたりすれば、変われないことだってあります。人が変わろうとするには、膨大なエネルギーとコストと運が必要です。そんなすぐに変わるもんじゃない。
根深い「彼は変わるかも」信仰
しかし、つらい女性たちは「彼は疲れているから、疲れていないなら変わる」「時間をかければ変わる」という「彼は変わるかも」信仰にすぐ流れます。
現実逃避として相手に期待したくなる気持ちはよくわかりますが、「自分の要望を伝えた時に全部拒否する、イチャモンをつけて相手のせいにする、モラハラをして相手の尊厳を貶める」のは「疲れによる家事へのリソース不足」「スキル不足」とはまったく別の問題です。
確かに、人は激務に追われまくって余裕がまったくなくなると攻撃的になったり、いつもとは違う言動を取りますが、2つのケースで見て取れたようにパートナーの不満に聞く耳を持たず「お前の仕事だろ」と押し付けたり、「忙しさ」を言い訳にするのは、「面倒くさい、自分の仕事でもない家事なんてやりたくないでござる」の隠れ蓑でしかありません。
このように家事をしない側は「リソース不足」問題と「家事をやりたくない、家事なんてと軽視している」問題を混ぜてしゃべりますが、根本問題は「彼の考え方」と「対話能力の欠如」が原因なので、切り離して考えるべき。
そうでないと「がんばってサポートして疲れが癒されたら手伝ってくれるようになるかも……」という期待に殺され、モラハラの餌食になり、数年を無駄にします。
結論。家事が原因のモラハラには「家事離婚」を考えよう
というわけで、家事の不平等で悩む皆さん(特に新婚)におかれましては、いま自分たちが抱えている問題の根っこが「物理的なリソース制限・制約」なのか「相手の考え方や話し合いの態度」なのかで切り分けて考えていただき、もし後者なら「相手は変わらない」という宇宙の原則にのっとり、家事が原因の離婚=家事離婚をもっとカジュアルに考えてもいいと思います。
「2人でやるべき生活の運営に協力しない」ことは、不倫やDV、モラハラと同様に、立派な離婚理由になると私は思う。
子供がいる場合はそう簡単には判断できないと思いますが、もし子供がいなくて新婚状態で「相手が家事をしない」と判明したら、もうその段階で離婚を視野に入れて話をしてもいい。
「彼が変わってくれるかも」「がまんすればいつか報われるかも」というへたな期待をかけて数年をイライラ過ごし、愛が消えて不倫が原因で離婚するより、よほど建設的です。
なんでこういうことを言ってるかっていうと、静かな怒りを抱えて数年たつと、女は鬼になっていくからです。自分の望みが満たされなかった絶望と怒りにより、夫だけではなく周りの人間にも怒りをふりまくようになります。アラフォーぐらいになると、怒りに飲まれた女はそうそう引き返せなくなっていることが多いので、「怒りのもと」を自分から隔離する=離婚した方が、これからの人生を楽しく過ごせる可能性が高いと思う。
よく家事問題が出るたびに「男性の労働環境が劣悪」「転職がしづらい労働市場」ってコメントを見ますが、女たちが苦しんでるのは目の前の不平等、目の前のモラハラなんですよ。で、モラハラにたいする解決策って「労働市場・雇用システムの是正化」なの?って話です。違うでしょ。
確かに、蔓延する価値観や、労働市場・雇用システムといった構造問題は変える必要があります。しかし現実問題として、どっちも変わるのに十年単位でかかるしろものなので、その解決を待ってたら人生が終わります。
だから皆、家事離婚をしよう。
だからまず、経済的に自立したうえで家事離婚する事例の共有、あとはコンテンツ作成。「熟年離婚」「成田離婚」がはやったのだから、次は「家事離婚」とかやればいいと思うんですよね。「家事は女がやれ」という男たちが次々と離婚を切り出されるドラマとか漫画とかソシャゲとかやってほしい。むしろ作りたい。
違う個体どうしなんだから意見や価値観が違うのはトーゼン。しかし、話し合いというチャネルが開いていない人とは、すり合わせも一緒に問題解決もできません。でも結婚は「話し合いとすりあわせ、協力して問題解決」の連続です。だから、家事問題にせよなんにせよ「話し合い&一緒に協力」ができないなら、それはもうとっとと別れた方がいい。
生きる世界線が違う人とは、一緒には暮らせない。シンプルな現実をもっとみんな、ちゃんと見よう。
既婚勢だけじゃなく、いま絶賛恋愛中・婚約中の女子全員にお伝えしたい。
女よ、怒りを殺して自己犠牲しない!要望を伝えたにもかかわらず超論理で逃げたり拒否する男は滅っ☆
ガマンは美徳じゃないよ!!!静かに怒り続ける鬼になる花道だよ!!!解散!!!
ほぼ書き下ろしの書籍が出ます
ブログタイトルと同じですが、中身は筆圧の神が降臨してほぼ書き下ろし☆多様なモラハラ男の事例、「家事はママが全部やってくれた」というマザコン男の分析をしています。9月14日で全国発売です。おそらく恋愛本・初の妖怪恋愛☆退散のお札つき。
最近Twitterで絶賛盛り上がり中の『深夜のダメ恋図鑑』には著書で取り扱った「第二のママ錬金術師」で家事ハラを全力投球してくる涼くんが登場します。涼くんはアホかわいく描かれているのでまだ笑えますが、「あるあるー」が過ぎて心が痛い☆
この前ひさしぶりに読み返してみたんですが、働く女の生きづらさをよくここまでエグく書くなあと感心した。連載時は20代前半だったけどアラサーになるともう登場人物たちが自分の周りのあの子とかこの子とかに見えてくる。
仕事と家族 - 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか (中公新書)
- 作者: 筒井 淳也
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/05/22
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海外の事例を用いて「日本の労働市場」「日本の子育て支援」の構造問題を解き明かしている良著。「男性の労働の無限定性」があり、男の人生が会社ベースで決められるからこそ女もそれにひきずられる、という構造。
シャドウ・ワーク―生活のあり方を問う (同時代ライブラリー)
- 作者: I.イリイチ,栗原彬,玉野井芳郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1990/03/09
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「シャドウ・ワーク=賃金労働を支える生活基盤のための無償労働」という言葉を作ったイリイチの古典。1990年に書かれて今もなお日本は絶賛奮闘中です。