北朝鮮 大雨で133人死亡 10万人超が避難

北朝鮮 大雨で133人死亡 10万人超が避難
北朝鮮では、先月末から今月初めに降った大雨で、北東部で大きな被害が出ていて、国連機関はこれまでに133人が死亡し、395人の行方がわからなくなっているほか、10万人を超える人たちが避難を余儀なくされているとしています。
中国と国境を接する北朝鮮北東部は、先月末から今月初めにかけて大雨が降り続き、国境を流れる川も氾濫しました。北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、ハムギョン(咸鏡)北道を中心に大きな被害が出ていて、数万の住宅と公共施設などの建物が損壊したと伝えています。

国連のOCHA=人道問題調整事務所が、北朝鮮当局の情報として公表したところによりますと、これまでに133人が死亡、395人の行方がわからなくなっているほか、10万人を超える人たちが避難生活を余儀なくされているということです。

北朝鮮は、去年8月にも北東部のラソン(羅先)経済特区で大雨による水害が起きて多くの人が死亡するなど、大雨のたびに各地で深刻な被害が出ています。北朝鮮の国営メディアは、現在進めているピョンヤンの開発を一時中止して、人員と資材を被災地に集中させるなどと伝えていて、復旧作業に力を入れる姿勢を強調しています。