(藤堂新一)母さん。
どうしてここに?
(藤堂万紀子)ここは私の家だもの。
ここは瑛治君の部屋だ。
(早苗)あぁっ!うっ…。
(田嶋)頼む死んでくれ。
ぐっ…!うっ…。
ごめんね新一。
悪いのは全部私なの。
最初から母さんの知ってることを詳しく教えてくれないかな。
俺にも分かるように。
そこに私のバッグがあるでしょ?その中に手帳があるの。
そこに写真を1枚挟んであるの。
それ見て。
私は人殺しです
何の罪もない女のコを死に追いやり…
弥生さん?どうしたの?
(弥生)私たまたますごいこと知っちゃいました。
えっ?
(弥生)新一さんと同姓同名で最近よくテレビに出て来る男いるじゃないですか。
その人ホントは川野瀬って人かもしれません。
私その人のお父さん偶然見つけちゃったみたいなんです。
弥生さん今どこにいるの?まだ施設の近くにいます。
だったらそこ動かないで。
そして今の話誰にも話さないで。
私ちょっと相談してみるから。
相談?とにかくもう一度私から連絡するまでそこにいてねね?
(通話が切れた音)
そして今からいとしいわが子を殺す罪深い女です
母さん。
この男の子…誰?母さんこれって…。
母さん!その子はあなたの弟。
新一には絶対言わない。
新一に気付かれたら離婚する。
それが条件だったから…。
婚前契約書?藤堂さんは慎重なお方なので。
支度金として7000万円払います。
そのお金であなたの子供は特別養子縁組で養子に出し以後あなたとは赤の他人になってください。
でもそれは…。
それをご納得いただけなければこの婚姻はなかったことになります。
あいや…。
俺の…弟。
(日下)こんにちは。
あはじめましてでしたね。
ガキの使いの代理です。
(川野瀬)おぉ…いつものおっさんは?行方不明。
何だって?でも大丈夫ですよ。
お金の管理はもともと僕がやっていたので川野瀬さんへの支払いは問題ないです。
てめぇ。
あ…すいません藤堂さんでしたね。
藤堂新一さん。
はぁ〜別に俺はどっちでもいいんだけどさ。
で…残金は?お支払いします。
おぉ。
もうこれで終わりにしましょう。
・すいません!・これ君達の?はい。
ありがとうございます。
(着信音)はい。
もしもしどう?殺した?
(日下)あれ?まだ?結局それかよ。
どこまでもどっちの息子にもいい顔したいんだね。
そうじゃないのそういうことじゃないの。
まぁいいや。
じゃ今から彼をあの場所に連れて来てよ。
え…。
俺が母親という生き物に絶望した場所。
新一。
おとうさんのお葬式覚えてる?夏だったわね。
とっても暑い夏の日だった。
新一?新一こんな所にいたの?おとうさんをちゃんと見送ってあげなくちゃ。
戻りましょ。
お母さん。
ん?実は僕ずっと気になってたことがあるんだ。
なぁに?お母さんはどうしてお父さんと結婚したの?え?どうしたの?突然。
おばちゃん達の話聞いちゃったんだ。
お母さんはお金のために結婚したんだって。
だからお父さんが死んだらお母さんはお金を持って出て行くに決まってるって。
バカね。
新一のお父さんはすっごくお金持ちだからいろんな人がひがんでるの。
それでみんなあることないこと平気で言うの。
でも新一はそんなのに惑わされちゃダメ。
自分が信じるものを信じなさい。
お母さんのこと信じていい?当たり前じゃない。
さぁ行こうねっ。
おかあさんと一緒におとうさんに最後の挨拶をしようねっ。
お母さん。
ん?僕のこと捨てない?もちろん。
私の愛する息子は新一だけ。
2人っきりの家族になっちゃったけどこれからもよろしくね。
うん!瑛治君。
あれ?結構落ち着いてますね。
もっとギャ〜ギャ〜取り乱してるかと期待してたのに。
全部君が仕組んでたのか?そうだよ。
その手も自分でやったの?そうだよ。
貴様姿を見せろ!
(スピーカー:ボイスチェンジャー)私はこのまま君を撃つこともできるんだがスピーカー:撃鉄を起こす音でもまずは彼から撃ってみようかな銃声
(日下)あ〜!ハァ…あ…ハァ…
(スピーカー:日下)藤堂さん瑛治君!スピーカー:銃声やめろ〜!やめてくれ!彼は何も関係ない!
(日下)手がちょっとばかり痛いぐらい新一君を騙せる喜びに比べたら何てことなかったね。
どこまで騙してたんだ?俺があのバーに立ち寄ったことも君に救いを求めたことも全部偶然じゃなかったのか?そうだよ全部俺の計算。
ちょっと計算違いだったのは西条かな。
西条弁護士藤堂新一として川野瀬のえん罪を世に訴えるところまでが依頼だったのに。
(日下の声)その後も関係者を勝手に嗅ぎ回って迷惑だったんですよね。
ドローンが引き返したのも瑛治君?
(日下の声)新一君が国家反逆罪の現行犯で捕まるのも楽しそうかな〜って。
君の目的は世界を孤独にすることなんかじゃなかった。
俺から全てを奪って俺に本当の孤独を味わわせたかった。
そうなんだろ?まぁそれがA案。
でそこからうまく逃げ出せたのが今の流れ。
これがB案。
なりすましを企てたのも君か?ミス・イレイズを使って川野瀬猛のデータを消させたのも君か?はるかがあの時偶然俺の前に現れたのも斉藤が突然襲い掛かって来たのも全部君が仕組んでたのか?そうだよ。
…って言いたいところだけどさすがに俺1人じゃない。
1人じゃ全部は無理でしょ。
全部君が仕組んでたのか?そうだよ。
…って言いたいところだけどさすがに俺1人じゃない。
1人じゃ全部は無理でしょ。
新一君が思ってるほど人って強くないんだよ。
小山内さんもそう。
(小山内保)君にちょっと相談したいこともあるし
(日下)相談?提案と言ってもいいお前のナンバーあれはお前のものじゃないおい
(寺前)君も出世を狙うのであればいずれ風向きが変わるのを辛抱強く待つしかない1つアイデアがあるんですが俺の上司の寺前さんだ藤堂さん?はい寺前ですよろしくお願いいたしますお忙しいところすいませんどうしてお前と母さんがここにいるんだって聞いてんだよ期待してるぞあいつらの青ざめた顔が楽しみだハハハ…ハハハ…こっちだでもこうなってしまったのは俺のせいでもあるどういう意味だ?すまん俺にできるのはここまでだハッハハハ…日下何がおかしい?友達を利用して出世しようとしていたはずなのに今更友達面ですか?出世なんてとうの昔に諦めたその結論出すの早いですよこれプレゼントですこれに藤堂新一のパソコンのデータが全て入っていますこれがあれば総務省は前代未聞の大混乱あなたはパーソナルナンバーのセキュリティー欠陥を暴いたヒーローになれるあれ?いらないんですか?これを俺に渡してお前に何のメリットがある?メリットなんてあるわけないじゃないですか単純に感謝の気持ちを伝えたかっただけですよなりすましの件新一君から相談を受けてすぐに小山内さんが対処をしていれば僕の計画はうまくは行かなかったでもそうはしなかったパーソナルナンバー推進派との派閥争いにこのネタが使えると思って自分の欲望のために藤堂新一との友情を犠牲にしたもう二度と会うことはないと思いますがお元気で上司の田嶋さんも2億円の横領のこと口にしたらあっさりミス・イレイズいじってくれましたよ。
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(日下)きっかけさえあれば人間は簡単に裏切る。
友達だろうと恋人だろうと。
家族だろうとね。
俺は信じる。
たとえ裏切られても俺は信じるよ。
こんなに親切に教えてあげてるのにまだ分かってもらえないんですか?もういいかげんにしてくれ。
こんなことに母さんまで巻き込みやがって。
行こう母さん。
新一君。
君は誰に一番裏切られてると思う?前にさバーでクリスマスの話してくれたの覚えてる?は?俺の母親は昔看護師だった看護師?うん看護師長やってて誰よりも責任感が強くて真面目で働き者でさだからクリスマスの朝とかは俺はいつもいっつも俺は1人だったごめんね新一今日も一緒にいられなくては?まさか…。
ハハハ…。
正解そのまさかだよ。
クリスマスは毎年仕事なんてそんなわけないだろ。
金のために捨てたもう1人の息子のご機嫌取るためにたくさんプレゼント抱えて俺に会いに来てたんだよ。
この女は平気な顔でウソをついて人を裏切るんだよ。
例えば家に届いた新一君のパーソナルナンバーをこっそり教えてくれとか頼んでもこの女はノーとは言わない。
え?ナンバーだけじゃなくて写真を貼って返送するためのはがきもくれとか言うとこの女はノーとは言わないんだ。
むしろ新一君と暮らしていた1か月の間俺の代わりにボイスチェンジャーの役なんかしてくれたりしてさ。
それどころかあれだよ?この女前にも新一君のこと殺そうとしたことがあるんだけど気付いてた?子供の頃一度車にひかれそうになったことがあったでしょ?え?あっ!ふざけるな!命を助けられたことはあっても殺されそうになったことなんて一度もない!ホントにそうかな?よく思い出してみろよ。
あの時のことはよく覚えてるよ!じゃあ通りに突き飛ばしたのは誰だったのさ?え?ただの通行人とかじゃないぜ。
そこにいるその女が新一君のこと突き飛ばしたんだよ。
そんなことはあり得ない。
でもそれが事実だよ。
俺に藤堂の家の遺産を残すためには新一君がいたら不可能だろ?それでそこの母親は事故に見せ掛けてこっそり新一君のこと殺そうとしたんだよ。
で突き飛ばしてから急に怖くなっちゃって慌てて自分も飛び出して。
それから車椅子生活になっちゃったってわけ。
ウソだ。
ウソなわけないだろ?本人から聞いたんだ。
確かめてみる?ねぇそうだよね?ちゃんと本人に言おうよ。
自分がやったことには責任持たなきゃ。
ねぇ。
前にも新一君のこと殺そうとしたことあるよね?やめろ。
ねぇ!はい。
もうやめてくれ!ハハハ…!新一君最高だね!殺されそうになったのに守ってくれたって思ったり。
恨まれたり妬まれたりしてんのに自分のこと友達だと思ってたり。
ばかにされてんのに自分のこと慕ってくれてる後輩だと思ったり。
俺のこと世界で一番信頼できる家族みたいだなんて言っちゃって。
楽しいのか?お前それで本当に楽しいのか?新一君。
俺が何でこの場所知っていたと思う?君のお父さんのお葬式あの時俺もここにいたんですよ。
私の愛する息子は新一だけ2人っきりの家族になっちゃったけどこれからもよろしくねうん!
(日下の声)母親を迎えにね。
再婚相手が死んで遺産が入った以上いつまでもこの家にいる必要はないだろ?血のつながった息子の所に帰って来てくれると期待して何が悪い?なのにびっくりしたよ。
「私の愛する息子は新一だけよ」だって。
友哉。
俺をその名前で呼ぶな!俺は瑛治だ。
他の名前は捨てたんだ。
むしろちゃんとあの時捨ててくれればこっちだって気持ちの整理がつけられたのに。
あんたは何かというとフラフラ俺に甘えに来た。
毎回毎回会うたびにこの女は俺に言うんだよ。
「あなたを愛しているから決断したのよあなたに人並みの人生を送らせたいからだから私は好きでもない男と結婚したのよ」!もうやめて。
やめて。
その通りよ。
お金のために捨てたけど私は友哉のこと愛している。
でも愛だけじゃ家賃は払えない。
食費だって賄えない。
いい教育だって受けさせられない。
私は友哉にちゃんとした人生を歩んでほしかったの。
だからお金のために再婚したわ。
だからそこの家の子供のことなんか好きになるわけないと思ってた。
新一みたいに優しくていい子だなんて思ってもみなかった。
お母さんも僕のこと信じてねお父さんの分も僕が守るからありがとうあなたのせいよ。
あなたが私に優しいから。
あなたが私を本当のお母さんみたいに思ってくれるから。
だから私…。
母さん…。
ひどい理屈だよね。
理論的整合性が全然取れてないよ。
新一君のこといつの間にか自分の息子みたいに思えて来たんだって。
でも俺への罪悪感から俺の言うことに対してノーとは言えない。
お前は母さんを俺に取られた恨みを晴らすためだけに…。
そのためだけにこんなことしてるのか?ずっと君をどうやって破滅させてやろうか考えて来た。
でね何だかんだ言って一番取り返しのつかないことって人殺しなんじゃないかと思うんですよ。
憎悪にまみれて人を殺す。
真っすぐ生きて来た君が一番嫌いそうなことだよね?そこでどうだろう?今から俺を殺してみませんか?は?俺を殺して殺人犯になるんだ。
何ふざけたこと言ってんだよ。
ふざけてなんかないよ。
君は殺すよ。
殺さない。
最初から最後まで俺に騙されて来たんだよ?殺したいぐらいムカついてんだろ?それでも俺は人は殺さない。
そううまくは行くかな?俺を殺さないなら俺が殺すよ。
君のいとしい母親をね!やめろやめろって!そもそもはあんたが新一君のこと殺してくれればよかったのにね。
簡単だよ。
実の息子である俺を死なせたくなかったらあんたが新一君を殺すんだ。
俺はあんたを殺せる。
それを止めたかったら新一君が俺を殺す。
それが嫌ならあんたが新一君を殺す。
ジャンケンみたいだね!もう…もうやめて。
なら俺が死ぬだけだ。
まだ分からないのか?新一君が息子なのか俺が息子なのか。
どちらか1人しか選べないんだよ。
それを下手なウソで今まで引き延ばすからだからこんなことになっちゃうんだ!母さんは俺を殺さないし俺はお前を殺さない。
俺はもう二度とお前の口車には乗らない。
いいよならこの女が死ぬだけだ。
やめろって!もう終わりにしよう。
5つ数えますその間に決めてくださいね。
5432…。
やったね新一君俺を殺すチャンスだよ。
お前と…母さんの2人のことは俺にはよく分からないよ。
でも馬場さんと砂央里ちゃんと俺達4人でのあの暮らしには確かな友情があったじゃないか。
そんな言葉じゃ片付けられない確かな絆があったじゃないか。
あの2人なら死んだよ。
え?馬場さんは車ごと海に突っ込んじゃったみたいだし砂央里ちゃんはビルから落ちてグチャグチャだって。
ウソだ。
アハハハ…。
寂しいヤツって簡単だよな。
ちょっと優しくするだけで命まで投げ出してくれるんだから。
お前!大学時代のお友達のはるかさんと斉藤さん?あの2人も簡単だったな。
ちょっと背中を押せば計画通り暴走してくれるんだからな。
お前…。
どうした?俺が憎いだろ?刺せよ。
刺せって!刺せよ〜!!ハァハァ…。
暗闇に逃げ込むのは簡単で正しく生きるのは難しいって。
人を憎むことは簡単で許すことは難しい。
でもみんな誰かを許して誰かと一緒に生きてる。
俺はお前を殺さない。
殺さない。
俺はあんたを騙して騙して破滅させた人間だぞ!何とでも言え俺はお前を殺さない。
クッソ!あっ…。
あ〜もうこうなっちゃうとC案になっちゃうじゃないですか。
俺が自分の手で新一君を殺すよ。
お前も俺を殺さない。
残念だけど俺にそういうキレイ事通じませんから。
殺すとか全然抵抗ないんで。
(ナイフが刺さる音)友哉。
母さん。
(ナイフが刺さる音)母さん。
新一。
全部消してね。
え?私のこと全部…け…消して…。
母さん。
母さん!母さん!お疲れさまです!お疲れさまです!
(鬼塚)あぁ…これで死人は何人目だよ?何があったんですか?倉元早苗さん。
新一の会社が大変になっているとニュースで見たので田嶋さんに話を聞きに来たんです。
頼む死んでくれぐっ…!そしたら突然強盗が入って来て。
強盗?はい。
その強盗が田嶋さんの頭を殴って殺しました。
殴る音せき込み五木君
(五木)大丈夫?どうして?思い返したら引っ掛かることがいくつかあってさ課長の家に張り込みしてたんだよ田嶋さん?田嶋さん?死んでるそりゃまぁゴルフクラブで全力で殴ったからなあっ!
(五木)ほ〜らやっぱりあったやっぱりって何?え?ミス・イレイズのスケールのデカさに比べたら2億円の横領なんてケチくさいだろ?で藤堂さん以外に彼に罪をなすり付けながら金パクれる人間っつったら2人ぐらいしかいねえんだ2人?俺と田嶋さんなら消去法で田嶋さんだろ?でも証拠がねえんだよでチャンスがあったら一回この家忍び込みてぇなって思ったところにお前が来たんだよ俺ラッキーだわどこ行くの?は?逃げんだよ俺はもう人殺しなんだからなダメだよ警察に言おうこれは正当防衛だって
(五木)嫌だねウイルスを会社に持ち込んで破滅させたのは俺なんだよ俺はもう日の当たるところで出世できる人間じゃないんだ今度は違う世界ではい上がってやるよじゃ俺行くわ待って
(五木)は?そのお金持って行かないでそれは新一の無実を証明する大事な証拠なの俺はお前のことも殺さなきゃいけないの?1つでいいから新一の無実を証明したいのお願い俺はこれから無職になる人間なの俺にとって100万円ってどんだけ…お願い!その強盗はクロゼットの中にあるトランクを持って行きました。
(舟木)あっ!
(舟木)札束が1つだけ落ちていました。
会社のお金を横領したのは新一じゃなかったんです。
田嶋さんだったんです。
新一は犯人じゃなかったんです。
(西条)出世しましょうよ!金も稼ぎましょうよ。
人生は一度きりですからね。
四の五の言わずに結果出しましょうよ。
1つだけ聞いてもいいですか?何でしょう?西条さんはなぜそこまで藤堂新一の事件に入れ込むんですか?あなたは大きな法律事務所のトップだし金も名誉ももう十分手にしてるじゃないですか人間が幸せを感じる唯一の瞬間それは達成感です有能なヤツと勝負して勝つこれ以上の快感はこの世にはないそんなもんなんですかね?ええ。
でも俺にはもう興味はない。
(机をたたく音)・いいかげんにしろ!!・現場にいたもう1人はどこのどいつだ?
刑事の話によると現場からは母さんの遺体しか見つからなかったらしい
瑛治は逃げたのか?
いやそれは無理だ
あの出血量で彼が助かるわけがない
きっとどこかで野良猫のように1人寂しく死んでいるのかもしれない
ただ不思議なことに母さんの遺体の上には瑛治のシャツがそっとかけられていたという
まるで母さんを包み込むように
こうやって話すの久しぶりだな。
この案件公安で預かることになった。
明日から参考人としてたっぷり話を聞かせてもらう。
だから今日はいったん帰ってゆっくり寝ろ。
帰る?もう逃げたりしないだろ?藤堂新一。
今…何て?藤堂新一って言ったんだよ。
藤堂新一はお前の名前だろ?
(人事部長)君は誰だ?藤堂新一です
(人事部長)そのナンバーの持ち主は君ではないお前は何者だ?私藤堂新一は…違〜〜〜う!!
(早苗)・新一!・早苗。
唐突に日常が戻って来た
早苗がいて早苗のおなかの中には俺の子供がいる
今までが夢なのか…
それとも今が夢なのか
新一…。
新一。
新一新一!早苗。
何度だって呼ぶよ。
だって新一は絶対に新一なんだから。
俺は2か月後あの店を訪ねた
(ドアが開く音)飲むか。
うん。
そう俺には分かっている
今までのことは夢じゃない
そしてこれからも夢ではない
パーソナルナンバー制度はそのデータの有無によって1人の人生さえも狂わせてしまうことがある。
重大なセキュリティー欠陥を放置し続けた罪は重い。
上層部の抵抗は必至なものと思われるがしかし社会のために早急な建て直しが必要だ。
ショータイムだ。
そして俺には家族ができた
新たな命も失った命も全てを受け入れて生きて行く
孤独から俺は今一番遠いところにいる
(浜田)「第1回ガキの使いやあらへんで!!チキチキアイツの事を一番理解しているのは俺だ!2016/09/11(日) 22:30〜23:25
読売テレビ1
そして、誰もいなくなった #9[終][字][デ]
ついに最終回!藤堂新一(藤原竜也)は順風満帆な人生を送っていたが、何者かの手によってある日すべてを奪われた!一体誰が何のために!?犯人とすべての謎が明らかに!
詳細情報
番組内容
新一(藤原竜也)の背後に、車いすから立ち上がり、ナイフを持った万紀子(黒木瞳)が迫った。新一が驚いて振り向くと、万紀子はその場に崩れ落ちる。そのとき万紀子に電話がかかってきた。電話口から聞こえたのは日下(伊野尾慧)の声。「どう?殺した?」——遂にすべての謎が解き明かされる。そして、日下から驚きの提案が…「俺が憎いでしょう?いまから俺を殺してみませんか?」——果たして、新一の決断は?
出演者
藤原竜也
玉山鉄二
二階堂ふみ
伊野尾慧
志尊淳
遠藤要
おのののか
小市慢太郎
神保悟志
ヒロミ
鶴見辰吾
黒木瞳
原作・脚本
【脚本】
秦建日子
監督・演出
【演出】
佐藤東弥
音楽
【主題歌】
「鬼」クリープハイプ(ユニバーサル シグマ)
制作
【チーフプロデューサー】
伊藤響
【プロデューサー】
鈴木亜希乃
渡邉浩仁(日テレアックスオン)
鈴木香織(日テレアックスオン)
八木欣也(スーパービジョン)
【制作協力】
日テレアックスオン
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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