セックスロボットは是か非か――。英国で開催中のカンファレンスでは、科学者や学者がまさにそうしたテーマについて議論している。このカンファレンスでは他にも、デジタルな愛情行為やFacebookユーザーの高年齢化など、現代ならではのさまざまな問題が取り上げられる。
マンチェスターで9月7日に開幕した「Human Choice & Computers」カンファレンスのテーマは、人間とテクノロジーとの「進化の一途をたどる親密な関係」だ。
ノルウェーのオスロ大学のチャールズ・エス教授は、いずれ機械人形などのソーシャルロボットが「要望に応じて良質なセックスを提供できるようになる」と指摘する。ただし、「人間に尽くす機械と同一の存在にならないためには、私たち人間は人間としての徳を養う必要がある」という。
セックスロボットに反対するキャンペーンを主導する英デモントフォート大学上席研究員のキャスリーン・リチャードソン博士は、ニュース専門局Sky Newsのインタビューに応じ、セックスロボットを使うことで人々が「複雑な要求」を無生物で満たそうとするようになれば「人間の孤独を増大させることになる」と警告している。
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