阪神・横田＝西宮市の鳴尾浜球場（撮影・二星昭子）【拡大】

　（セ・リーグ、ヤクルト０－５阪神、２４回戦、ヤクルト１２勝１１敗１分、１１日、神宮）ヒーローは岩貞でしょう。直球の威力も最後まで衰えていなかった。来季に向けて希望が持てる完封勝利です。そして、九回まで投げさせた金本采配にもアッパレ！　いや、ＣＳ出場を争っていたら２－０の六回一死満塁で岩貞に代打でしょう（結果的にタイムリーを放ったが…）。すでに心は来季へ、ということかな。

　でも、虎に“消化試合“はありません。岩貞に続き、次は野手に期待します。高山、原口は１軍の戦力として定着しました。金本監督にお願いです。残り１１試合。勝敗を度外視して、横田、陽川、江越らをもう一度、１軍でテストしてほしい－と。虎党も理解してくれるはずです。彼らは、掛布２軍監督のもとで奮闘しているが、１軍で活躍してナンボの世界。結果が出なくても自分の課題を再確認させることに意味があります。

　広島の２５年ぶりのリーグ制覇をうらやましく思っている虎党のみなさん。２０１７年シーズンに期待を込めて、これからは温かい目で若虎を見守っていきましょう。（サンケイスポーツ評論家）