やぁ。
みんな資格、取ってるかな。
世の中には数えきれないほどの資格があるね。
で、資格の難易度によってその程度は異なるんだけど、資格を取得するために勉強をして、資格試験を受ける過程で一定の時間を消費することになるよね。
でも、時間という何物にも代えられない財産を投資するんなら、それが自分にとってプラスの影響をもたらしてくた方が良いに決まってるし、そうなってほしいと考える人こそが資格を取るものだと思うんだ。
でも、就職・転職活動で有利になったり、給与に反映されたりと、目に見えるリターンが得られる資格というのはあんまり多くないのが現実だよね。
(ちなみにこの記事においてリターンとは、就職市場において有利に働いたり、従事する会社において給与が上がったり、というプラスの影響を指すゾ。)
取得するのが簡単な資格は、簡単なだけあってその資格を評価してくれる企業は少ないし、逆に取得する難易度が高すぎる資格は、仮に取得できたとしても自分が投資した時間とお金に見合うリターンが得られるかどうかは分からない。
でも安心してくれ。
我が国においては投資する時間に見合うリターンを受けられる資格が存在するんだ。
それが宅建(宅地建物取引士)だ。
宅地建物取引士(たくちたてものとりひきし)/略称:宅建士(たっけんし)とは、宅地建物取引業法に基づき定められている国家資格者であり、宅地建物取引業者(一般にいう不動産会社)が行う、宅地又は建物の売買、交換又は貸借の取引に対して、購入者等の利益の保護及び円滑な宅地又は建物の流通に資するよう、公正かつ誠実に法に定める事務(重要事項の説明等)を行う、不動産取引法務の専門家である。
宅建とは、ざっくり言えば不動産屋さんが不動産を売買する際に使用する資格だ。
でも、そこで一つの疑問が沸いてくる。
「なんで不動産屋さんが使う資格がハイリターンな資格になるんだよ?」
よくぞ聞いてくれた。
今回は、就職・転職市場で迷える子羊たちの疑問に答えるべく、宅建という資格がなぜハイリターンな資格なのか、その理由をお話しさせて頂こう。
あらゆる業界で必要な知識だから
宅建は就職市場で非常に需要の高い資格とされているゾ。
企業が求める資格ランキング
出典:リクルートエージェント
なんで不動産関連の資格がこれほどまでに宅建という資格が就職市場において需要が高いんだろう。
理由は色々あるんだろうけど、宅建の試験で得られる不動産知識があらゆる業界で有効な知識だから、というところが大きいのではないかと僕は考えているんだ。
例えば
・企業が支社、支店、営業所等を設置する際
・企業がテナントビル等で不動産投資をする際
・コンビニ、パチンコ屋、ドラッグストア等の店舗を設置する際
・信託銀行、農協等が相続財産たる不動産を取り扱う際
などなど、まぁ例を挙げればきりがないんだけど、不動産業界だけでなくありとあらゆる業界で、少なからず不動産というものにかかわりを持っているっていうのが分かるよね。
もちろん宅建を取れば上記の業務が運用できる実務レベルの知識が身に付くというわけではないんだけど、不動産関連の知識はどんな業界でも有用だということはお分かりいただけるかな。
業務独占資格だから
宅建は、業務独占資格の一つだ。
業務独占資格ってなんぞ?
Wikipedia先生によると
業務独占資格(ぎょうむどくせんしかく、occupational licensing)とは、ある業務に対して、ある資格を有する者のみが行うことができる旨の法令の定めがある場合における、その資格をいう。
つまり、その資格を持っている人でなければやってはいけないということが法で定められている仕事のことを独占業務というんだね。
ちなみに宅建の独占業務と言えば
・重要事項の説明
・重要事項説明書への記名押印
・契約書への記名押印
がある。
これらの業務は、宅建を持っている人しかやっちゃいけないと法で定められている業務なんだ。
宅建の他にも、弁護士や司法書士などのいわゆる士業と呼ばれる資格群がこの業務独占資格に該当することが多いゾ。
士業といえば、いわゆる「先生」って呼ばれる資格たちのことだね。
士業や業務独占資格と言われるとみんな
「働きながらとれる資格じゃないでしょ・・・」
と思いがちだよね多分。
いや、確かにほとんどの業務独占資格が働きながらでは取得困難なものばかりだよ。
働きながら司法試験の勉強して弁護士資格取るなんて頭オカシすぎるよね。
でも安心してくれ。
宅建(宅地建物取引士)だけは仕事をしながらでも十分合格可能な資格なのだ。
なぜ宅建が仕事をしながらでも合格可能なのかを司法試験との対比において説明させて頂こう。
司法試験の勉強時間
経済協力開発機構によると、日本人の平均労働時間は9.1時間と言われている。
だから、1日24時間から労働時間9時間をマイナスすると残るは15時間。
そこから、睡眠時間6時間をマイナスし、食事や入浴、トイレの時間などを合計1時間にすると、人が勉強に充てられる自由時間は残り8時間となる。
例えば司法試験の合格に必要な勉強時間はおよそ8000時間と言われている。
これを働きながらにして取得する日数を計算すると1000日。
つまり、2年7ヶ月かかることになる。
最短日数でこれ。
他にも社会人であれば飲み会、家庭を持っている人であれば旅行など、急なイベントが入ることを考慮すれば、3年は少なくともかかるでしょ。
そもそも司法試験合格に必要な8000時間という時間すら、勉強が得意な人が勉強してかかる時間であることを考えれば、苦手な人が勉強すれば4年、5年はかかってもおかしくないね。
もう、全く現実的な話じゃないね。
宅建の取得日数
一方、宅建の合格に必要な勉強時間はおよそ300時間と言われているゾ。
つまり、上述した、働きながらにして勉強が出来る時間8時間をきちんと毎日繰り返すことが出来るのであれば37日で取得が可能な知識領域に達することが出来るのだ。
独占業務資格であり、士業と呼ばれる資格が37日ほどの勉強で取得出来る資格は恐らく宅建くらいしかないだろう。
(もちろん37日というのは宅建合格に必要な知識を得るのにかかる最短日数の話だから、そこは誤解しないように。)
これほどの期間で先生と呼ばれる資格がゲットできるのだ。
お得だよな?
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設置義務があるから
不動産の取引業務を行う事務所では、5人に1人以上の割合で宅地建物取引士を設置しなければいけないことが宅建業法で義務付けられている。
言い換えれば、不動産の事務所においては宅建という資格は「持っていれば高評価」などの次元ではなく、「持っている人がいなきゃヤバい」というレベルなんだ。
大手の不動産会社なら毎年安定的に新卒採用等をしているから、宅建を持っている人が事務所から転職等でいなくなる可能性があっても、人員の配置替えをするだけで済み、そこまで問題になることはないかもしれない。
でも、中小の不動産会社になると意外とこの設置義務が死活問題になることがあるんだよなあ。
仮に宅建を持っている人が辞めてしまったら、すぐに求人等で必要な資格に「宅地建物取引士」を記載し、募集をかけなければならない。
そして、仮に募集をかけて集まった人が
「趣味は・・・人間観察です・・・」
「フヒッ!wwwフヒヒwwww
オンシャ!!wwキシャ!!wwww
コポォ!!wwwwww」
みたいなコミュニケーション力に難があるような人であったとしても、店をたたむかどうかの瀬戸際であれば採用せざるをえないんだよなあ。
このように、宅建という資格は、設置義務がなくならない限り持っていれば食いっぱぐれることはない資格であると言えるだろう。
年収が上がるから
多くの不動産会社で、宅建という資格を持っているだけで給料が数千円から数万円の資格手当がつく制度が設けられている。
ちなみに、僕が働いていた不動産会社では宅建を取ると毎月3万円の資格手当がついた。
(求人サイトを見れば分かるが、毎月5万円の資格手当がつくケースもザラにある)
1ヵ月で3万円なので、1年間に換算すると36万円。
自身のキャリアアップの為に資格を取ろうなんていう考えの持ち主で、36万円を安いと考える人はなかなかいないだろう。
もちろんこの資格手当の金額は不動産会社によって変わってくるんだけど、宅建を取れば資格手当がつく会社自体はかなり多い。
また、不動産業界以外の会社でも、「日商簿記2級」「宅建」「ファイナンシャルプランナー」に関しては資格手当がつくことが多い代表資格だ。
いずれにせよ、宅建を取れば自身の年収にプラスの影響を与えてくれることは間違いない。
最後に
いかがだったかな。
宅建ほど、あまり時間をかけず、目に見えたハイリターンが享受できる資格というのもなかなかないな。
もしこれから就職や転職活動の為に資格を取ろうと考えているのであれば、真っ先に宅建を取ることをオススメする。
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