HOME > レビュー > やっぱり気になる、PlayStation4の詳細に迫る!(2) Ultra HD Blu-rayに非対応なのは何故? アンドリュー・ハウス社長を直撃
2016年9月12日/麻倉怜士
昨日の記事で、9月7日に開催されたSIE(ソニー・インタラクティブ エンタテインメント)のPlayStation Meetingに参加した麻倉怜士さんが、「PlayStation4」の詳細について同社の伊藤雅康副社長にインタビューした内容をご紹介した。それに続き、より深く突っ込んだ取材も実施している。ご対応いただいたのは、SEIの代表取締役社長アンドリュー・ハウスさんだ。(編集部)
麻倉 今日はよろしくお願いいたします。私はオーディビジュアルの立場から取材をしておりますが、昨日のPlayStation4 Pro(PS4 Pro)の発表会を拝見して、バッドニュースとグッドニュースがありました。
まずバッドニュースは、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)のドライブが付いていなかったことです。
ハウス その点は、絶対聞かれるだろうと思っていました(笑)。
麻倉 伊藤副社長にも同じ質問をしましたが、その時は特に北米ではストリーミングが優勢になっているので、アメリカ市場を重視した結果として、UHD BDのドライブは外しました、というお返事でした。
ハウス もうひとつ追加情報を申し上げますと、ワールドワイドな市場でわれわれの今のユーザーのユースケースを見ますと、当然ながら第一位はゲームで、第二位はビデオを観るという使われ方になっています。
なおかつ、だいたいストリーミングなのです。この先もこの状態が続くとはいえませんが、こういったユーザーのニーズが分かっていますので、ストリーミングを優先するという判断をしました。
麻倉 その判断もとてもよく分かります。しかし私としては、UHD BDドライブを入れて欲しかったんです。なぜかというと、日本はまだパッケージがひじょうに強い国なんです。将来的にはストリーミングが増えていくかもしれませんが、今でもHMVやタワーレコードが新しいCDのお店をだしているくらいで、ユーザーがパッケージに愛情を持っています。
今回のPS4 Proを拝見すると、ドライブだけ3層対応に変えればUHD BDも再生できそうですよね。プロセッサーにしてもグラフィックボードにしてもハイスペックですし、HEVCのデコーダーも積んでいます。つまり、単にドライブが対応していないだけなので、もう一度バージョンアップモデルを、来年にでも出して欲しいですね。日本のユーザーはとてもがっかりしていますので。
ハウス そうなんですか?
麻倉 プレイステーションという製品に対しては、みんなリスペクトしています。特に新しいメディアを再生するプラットフォームとしては、PS2の場合のDVD、PS3のブルーレイといった具合に。今回のPS4 Proについても、プレイステーションとして出るからにはきっとUHD BDを搭載しているだろう、UHD BDをPS4で観ようと考えていたファンはたいへん多いのです。PS3やPS4でBDを観ているユーザーしとても多く、みんなPSワールドでのUHD BDを望んでいます。
ハウス なるほど。
麻倉 なぜプレイステーションかというと、操作性がたいへんいいんです。慣れると、リモコンも使いやすい。それにフツーのプレーヤーと違い未来的、先進的です。そういう意味からしても、とても大きな期待がありますので、ぜひ検討を進めていただきたいと、この機会にお願いしておきます。
ハウス わかりました。伊藤副社長と検討をしてみます。
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