比較2016' 安くて高画質な4K液晶テレビ27機の性能とおすすめ(1)【ソニー・パナソニック・シャープ・東芝・LG・UPQ Q-display】10万円以下〜

2016年08月12日

比較2016' 安くて高画質な4K液晶テレビ27機の性能とおすすめ(1)【ソニー・パナソニック・シャープ・東芝・LG・UPQ Q-display】10万円以下〜

今回レビューする製品:2016年 10万円前後で選ぶ最新4K液晶TVの性能とおすすめ:最新激安機種の価格と選び方:パナソニック シャープ 東芝・ソニー・LGエレクトロニクス VIERA TH-40DX600 TH-49DX600 TH-43DX750TH-49DX750 TH-55DX750 TH-40CX700 TH-40AX700 AQUOS LC-40U30 LC-50U30 LC-55U30 LC-58U30 LC-52US30 LC-60US30 REGZA 43G20X 49G20X 55G20X 40M500X 50M500X 58M500X 43Z700X 49Z700X 55Z700X KJ-49X8000C KJ-43X8500C KJ-49X8500C KJ-55X8500C BRAVIA KJ-65X8500C KJ-55X9000C 43UH6500 49UH6500 55UH6500 43UH6100 49UH6100 43UH7500 49UH7500 55UH8500 UPQ Q-display 4K50 【40 42 43 49 50 55 65インチ】人気機種の機能の違いとランキング

今回のお題
2016年最新モデルの4K液晶テレビのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。今回は、4K対応の液晶テレビの比較です。

 このブログ「モノマニア」では液晶テレビについて、以下のような記事があります。

1・人気の4K液晶テレビ →この記事
2・19-23インチの小型液晶テレビ
3・24インチの小型液晶テレビ
4・32インチの小型液晶テレビ
5・38 40 43インチの大型液晶テレビ
6・44-53インチの大型液晶テレビ
7・おすすめ液晶テレビのまとめ記事 【結論】

   今回はこのうち1番の記事です。10万円以下〜20万円ほどで購入できる「激安な」4K液晶テレビの人気モデルを比較していきます。

画面サイズの選び方

 4Kサイズで現在最小サイズは40インチです。解像度と画面の大きさの関係で、パソコン用を除けば、32V型以下の4Kディスプレイは、現在発売されていません。


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 4K液晶サイズを選ぶ場合、最初に考えるべきなのはサイズです。上述の表は、快適かつ健康な視聴に必要な最低視聴距離を表したものです。

 4Kテレビは高詳細で、画像の粗い2K以下の映像もアップコンバートするため、画面に近づいても粗く見えません。そのため、視聴距離はフルハイビジョンの半分ほどの距離で良くなります。

 だいたいこの距離から見れば、画面が視野全体に入り、快適に見られます。目安としては、49V型以上は8畳以上のリビングに、それ以下の場合は40V以下のサイズが向いています。

 というわけで、ここからは、各社の50インチ前後のモデルを比較・紹介します。

 なお、あらかじめ断ってきますが、4Kテレビだからといってフルハイビジョン画質のテレビ(2K)よりも高画質に見れるとは必ずしも言えません

 なぜなら、2k・4kという解像度よりも、液晶パネルの品質や、倍速液晶の有無、次世代の超解像度技術(HDR)・画像エンジンの性能がテレビの画質を決定するからです。

 そのため、機種ごとに、性能を詳しく見ていく必要がありますので、以下、詳しく見ていきましょう。

パナソニックの4K液晶テレビの選び方

 というわけで、ここからは、4K解像度に対応する液晶テレビを紹介します。なお、以下では、Atlasのおすすめできるポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で書きます。

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 1・パナソニックVIERA TH-40DX600【40インチ】
  ¥96,554 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 2・パナソニック VIERA TH-49DX600 【49インチ】
  ¥130,089 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)

 モニターパネル:VA液晶/IPS液晶
 解像度:4K
画質
 
倍速液晶:なし
 録画性能:USBHDD録画可能
 高画質化:4Kファインリマスターエンジン
 スピーカー: 15W+15W(30W)

 こちらは、パナソニックの4Kテレビ、VIERADX600シリーズです。パナソニックの4Kとしては「入門用」となります。ラインナップは2機種で、40インチ49インチがあります。パナソニックの4Kとしては最も安いモデルです。

 液晶パネルは、40インチのTH-40DX600についてはVA液晶を、49インチのTH-49DX600は、IPS液晶を採用します。VA液晶は、コントラストがあげやすく、メリハリが付けやすいため、液晶TVについては最上位機種は、各社ともVA液晶を採用する場合が多いです。IPS液晶は、視野角が広く、一般的にVA液晶よりも「高級」とされます。しかし、正面のコントラストはVAに一歩劣ります。

 ただ、10万円前後の製品では、「IPS液晶のほうがVAよりも能力は多少高い」と言えます。とくに、長時間視聴時の疲れにくさは定評があります。

 バックライトは、エッジ型です。4K液晶の場合、臨場感(3D感)を出すため、スペックとしては、輝度(明暗の差)が重要です。また、最近は、液晶パネルはほとんど外注のため、この部分が、「メーカーごとのTVの差」を有無要素です。エッジ型は、本体が薄くできる一方で、明暗の差を出すのが苦手です。お買得なので、価格的に仕方のない部分ですね。

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 4Kアップコンバート技術は、搭載されます。4Kテレビは、解像度が高いため、地デジなど解像度が4Kの水準に及ばない映像を拡大して表示しています。例えるならば、画素の低いカメラで撮ったスナップ写真を、A3サイズまで引き延ばして投影しているようなものです。そのため、画質を適切にアップコンバートして、画像のアラを取り除く画像エンジンの性能がものを言うところがあります。

 その点、この機種については、4Kファインリマスターエンジンを搭載します。いわゆる超解像度技術を用いて、輪郭などをなめらかにし、綺麗な画像として2Kまでのソースを見ることができます。

 倍速液晶は、残念ながら搭載されません。倍速液晶とは、映像のコマのフレームとフレームの間を補完して、残像感を軽減させる技術です。対応しないモデルは、スポーツなどの動きのある映像に弱いと言えます。反面、紀行番組やドラマなど、動きのない番組については、あまり重要ではありません。

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 バッファロー 2TB HD-LC2.0U3/N 【簡易包装】
  ¥8,480 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)

 録画機能は、備わっています。USB外付ハードディスクを購入した場合、そこに録画できる機能を備えています。裏番組録画に対応し、見ている番組の他、1つの裏番組の録画が可能です。

 録画時間は通常のハードディスクを使用した場合は、2TBで約241時間の録画ができる計算です。また、ダビング10に対応です。


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 番組表は、見やすく、便利に作られています。また、NetflixやひかりTVなどのインターネット経由のメディアにも対応します。

 無線LANは、非搭載です。ネットにつなげたい場合は有線LANを利用します。

 以上、パナソニックの4Kテレビ、DX600シリーズの紹介でした。特に魅力なのは、IPS液晶を採用する49インチモデルです。ただし、倍速液晶が省略されているので、動きのある動画を見たい人は、これより上位機種がよいでしょう。


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 3・パナソニックVIERA 4K TH-43DX750 【43インチ】
  ¥144,980 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 4・パナソニックVIERA 4K TH-49DX750【49インチ】
  ¥168,040 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 5・パナソニックVIERA 4K TH-55DX750【55インチ】
  ¥216,890 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)

 モニターパネル:IPS液晶
 解像度:4K
画質
 
倍速液晶:なし
 録画性能:USBHDD録画可能
 高画質化:4Kファインリマスターエンジン
 スピーカー: 15W+15W(30W)

 こちらは、パナソニックの4Kテレビ、VIERADX750シリーズです。サイズの、ラインナップは3機種です。同社では中級機ですが、20万円以下の予算で考える場合は、これが「最高級」と言えます。

 なお、Atlasは、液晶TVの場合、バックパネルの寿命があるので、しだいに輝度が落ちていく性質があるため、費用対効果を考えると、あまり高すぎる機種は、一般向けにオススメしていません。耐用年数を考えると、(少なくとも)20万円以下の予算で購入するのが良いと思っています。

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 液晶パネルは、視野角が広く、高品質なIPS液晶です。さらにこの機種の場合、ヘキサクロマドライブという高画質化回路が搭載されており、画像処理の段階で液晶の輝度を適正化させています。他社にも同等の機能を搭載するものがありますが、全体的に発色が良くなるのが特長です。

 バックライトは、こちらもエッジ型ですが、液晶のバックライトをエリア制御する技術を搭載しています。ソニーなどが先行的に搭載してきた機能ですが、これは、バックライトの輝度を部分部分で制御できるため、コントラストがより鮮明です。

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 HDR規格に対応するパネルであることも、重要な部分です。HDR(ハイダイナミックレンジ)とは、輝度を拡大表示できる最新技術で、画像の立体感や解像感を高める4K向きの最新技術です。同名のデジカメで使われてきたHDR技術とは仕組みは異なりますが、明暗差をつけるという目的では同じです。

 ご存じのように「3Dテレビ」は眼鏡を使う必要がある点がネックで普及しませんでした。HDR技術は「眼鏡なし」でも奥行きを感じられるように進化していくために必要な技術で、それを先駆的にこの機種は採用しました。

 また、夜のシーンなど暗い場面でもしっかり映像が分かるような解像感も期待できます。もともとカメラではこの点が期待されて導入された技術なので、性能は期待できると思います。

 4Kパネル搭載が標準となってきている現在ですが、HDR規格の搭載は、その次に「標準」になるだろうと言われています。事実、次世代のブルーレイ規格Ultra HD ブルーレイでは、HDR規格が採用されました。パナソニックでは、この機種からの搭載です。

 さらに、HDRダイナミックレンジリマスターに対応するため、HDR規格に対応しない通常のTVについても、画像のクオリティが上がります。

 画像処理は、こちらも、4Kファインリマスターエンジンを搭載します。いわゆる超解像度技術を用いて、輪郭などをなめらかにし、綺麗な画像として2Kまでのソースを見ることができます。

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 倍速液晶は、4Kフレームクリエーションを搭載し、対応します。倍速液晶とは、放送局から送られてくる信号(絵)の2倍にあたる毎秒120枚のフレームの表示を可能にする技術です。テレビの側で、2枚のフレームの中間画像を生成することで可能にします。これにより、モータースポーツや球技など動きの速い画像の画質が格段に上昇します。画面の大きな、40インチオーバーの液晶では重要になる技術です。   

 録画機能も搭載です。この機種の場合、見ている番組以外に2つの番組が同時録画できる仕様です。こちらも、ダビング10に対応です。番組表は、下位機種と同じです。見やすく、便利に作られています

 無線LANも、搭載です。配線的に有利ですね。

 以上、パナソニックDX750の紹介でした。倍速液晶を搭載しスポーツなどの動きに強く、また、HDR規格と液晶のバックライト制御で陰影のコントラストがはっきり出るため、紀行番組や映画などにも強いといえる製品です。予算さえ許せば、次世代の8K液晶登場まで「つなげる」良い機種です。

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 パナソニック VIERA TH-40CX700 【2015】
  ¥110,740 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)

 モニターサイズ:40V型
 モニターパネル:
VA液晶
 解像度:4K
画質
 
倍速液晶:4Kフレームクリエーション
 録画性能:USBHDD録画可能
 高画質化:4Kファインリマスターエンジン
 
スピーカー: 15W+15W(30W)

 なお、この機種については、40インチサイズの2015年モデルが【在庫限り】で併売されています。

 新機種との大きな違いは、IPS液晶が非搭載であること、標準でHDR規格に未対応であること、裏番組録画しかできないこと、です。

 ただ、4Kファインリマスターエンジン倍速液晶を搭載します。価格が押さえられているため、スポーツを綺麗に見たい方は、倍速を搭載しない下位機種を選ぶよりは、こちらが良いと思います。

シャープの4K液晶TVの選び方

 続いて、シャープの4K液晶TVについて紹介します。


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 6・シャープ AQUOS LC-40U30 【40インチ】
  ¥100,327 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 7・シャープ AQUOS LC-50U30  【50インチ】
  ¥123,339 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 8・シャープ AQUOS LC-55U30  【55インチ】
  ¥151,980 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 9・シャープ AQUOS LC-58U30 【58インチ】
  ¥189,800 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)

 モニターパネル:4K低反射液晶パネル
 解像度:
4K画質
 
倍速液晶:58インチのみ
 録画性能:USBHDD録画可能
 高画質化:AQUOS 4K-Master Engine PRO
 
スピーカー: 10W+10W(20W) デジタルアンプ

 続いて、シャープの4KテレビU30シリーズ紹介です。こちらは、40・50・55・58インチと4サイズのラインナップです。

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 液晶パネルは、パネルが自社生産できる、シャープの最大の「売り」の部分です。

 こちらは、高品質液晶である4K低反射液晶パネルを採用します。映り込みが少なくなるような低反射タイプの液晶で、IPS液晶よりも視認性が高い技術水準の高い液晶です。

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 パネルの発色を良くする技術として、リッチカラーテクノロジーを搭載します。パナソニックの中位機種に搭載されるヘキサクロマドライブと同じような役割を果たしますが、こちらは輝度のほか色調も調整する点で高度です。

 バックライトは、こちらもエッジ型で、LEDバックライトのエリア制御には非対応です。

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 画像処理は、AQUOS 4K-Master Engine PROを搭載します。パナソニックの4Kファインリマスターエンジンと同じ機能を果たすもので、地デジなどの粗い映像をアップコンバートして、4Kテレビでも綺麗に見れるような仕組みです。その他、ノイズの低減に効果のあるアクティブコンディショナーなどの画像調整機能も付属します。ただし、HDRやHDRアップコンバート技術は、非搭載です。

 倍速液晶は、こちらの機種は、58インチサイズを除いて未搭載です。そのため、スポーツなど動きの速い映像をよく観る方は、搭載されるパナソニックなどの機種が良いでしょう。

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 BUFFALO 2.0TB HDX-LS2.0TU2/VC
  ¥20,280 Amazon.co.jp
  (8/12執筆時)

 録画機能は、USB接続のハードディスクを使用した場合、利用可能です。2TBで約174時間の録画ができます。

 長時間録画は基本的に対応できませんが、バッファロー社の長時間録画ハードディスクのHDX-LS2.0TU2/V を使った場合、BSデジタル放送で4倍録画、地上デジタル放送で3倍録画が可能になります。その場合、2TBで約696時間の録画が可能です。

 また、この機種は2番組同時録画に対応します。また、ダビング10に対応なので、LANケーブルを通してダビングすることも可能です。表示については2画面対応で、複数の番組を同時に視聴することができます。

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 番組表は見やすく、便利に作られています。ジャンル別・キーワードで番組を検索することもできます。また、検索結果に基づいて、番組表を色分け表示にすることも可能です。オススメ番組を自動でお知らせする機能も付きます。 無線LANも、内蔵です。

 以上、シャープの4KテレビU30シリーズ紹介でした。高品質の4K液晶を搭載している点が最大の魅力です。4Kの映像美を堪能するには最も大事な部分ですので、この点はこの機種の売りでしょう。ただ、倍速液晶が搭載されない点で、動きのある動画には、多少弱い部分もあるでしょう。


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 10・シャープ AQUOS LC-52US30  【52インチ】
  ¥170,599 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 11・シャープ AQUOS LC-60US30 【60インチ】
  ¥214,800 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)

 モニターパネル:N-Blackパネル
 解像度:4K画質
 倍速液晶:480スピード
 録画性能:USBHDD録画可能
 高画質化:AQUOS 4K-Master Engine PRO
  スピーカー: 10W+10W(20W) デジタルアンプ

 続いて、シャープの4KテレビUS30シリーズ紹介です。こちらは、同社の中位機種で、52・60インチと2サイズのラインナップです。20万円以下の予算ならば、これが最高級です。

 U30シリーズとの違いは、さほどなく、搭載される液晶パネルの種類と倍速液晶です。

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 液晶パネルは、同社のN-Blackパネルを採用します。こちらは、下位機種よりも品質が良いパネルで、とくに、周囲のものがテレビに映り込むのを効果的に防ぎます。こうした加工には、特殊な素材が必要なため、高級機のみに搭載されます。

 倍速液晶は、こちらの機種の場合、全機種に搭載になります。性能面でも、LEDバックライトと連動する480スピード対応で、下位機種よりも性能面では上位です。

 その他、下位機種と異なり3D映像の再生に対応(要別売りメガネ)などが相違点です。

 以上、US30シリーズ紹介でした。映り込みの少ない品質の良い液晶と、倍速液晶を採用する点が、売りの機種です。難点はさほどない機種ですが、HDR規格に標準対応しない点は、やや残念かもしれません。

東芝の4K液晶TVの選び方

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 12・東芝 REGZA 40M500X [40インチ]
  ¥121,050 Amazon.co.jp
(8/12執筆時)
 13・東芝 REGZA 50M500X [50インチ]
  ¥165,707 Amazon.co.jp
(8/12執筆時)
 14・東芝 REGZA 58M500X [58インチ]
  ¥184,680 Amazon.co.jp
(8/12執筆時)

  モニターパネル:VA液晶
  解像度:
4K画質
 
倍速液晶:4Kダイレクトモーション120
  録画性能:USBHDD録画可能
  高画質化:4KレグザエンジンHDR
 
スピーカー: 10W+10W(20W)

 続いて、東芝の4Kテレビ500Xシリーズ紹介です。東芝の最新モデルでは、最も安い「入門機」で、40インチ、50インチ、58インチのラインナップがあります。

 液晶パネルは、前年度モデルがIPS液晶を採用したのに対して、VA液晶に止まります。高画質化処理をしていない通常のVA液晶のため、この点はパワーダウンです。

 バックライトは、今年度の入門モデルは、エッジ型であり、エリアコントロールにも未対応です。一方、ダイナミックグローバルディミングという、映像エンジンを利用する独自の輝度制御機能を搭載するため、エッジ型としては、エリアコントロール搭載機種と同じく、階調表現が良い機種です。

 HDR技術は、アドバンスドHDR復元を搭載します。パナソニックなども採用しますが、HDR対応のコンテンツ以外の通常画質でもアップコンバートされます。

 倍速液晶も、4Kダイレクトモーション120を搭載します。性能は他社と同じ2倍速で、動きのあるスポーツにも強いでしょう。

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 画像処理の面では、4KレグザエンジンHDRを搭載します。他社同様に、超解像度技術を利用しながら、地デジ用のソースを4K高画質に変換する機能(4Kマスターリファイン)を搭載します。

 従来から、東芝は画像エンジンの性能と処理に力を入れています。立体感を感じられる画像に補正されます。黒つぶれを補整する質感リアライザーも、高性能です。

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 また、東芝の「売り」は画質の自動調整機能です。解像度の粗いネット動画などのソースも鮮明に表示してくれるモードや、アニメモードなど多彩なモードを搭載します。超解像度技術に優れる東芝は、ソースの画質が粗いアニメやドラマの再放送などに強いことでも知られます。

 録画機能は、通常のハードディスクを使用した場合は、2TBで約241時間の録画ができる計算です。また、こちらはWチューナー搭載なので2番組録画が可能です。また、レグザリンクによるダビング10対応で、パナソニックのディーガなどのレコーダーにムーブやコピーもできます。

 また、こちらは、SeeQVaultという新しいコンテンツ保護技術に対応します。これまでは、TVの録画機能の場合、TVが壊れて買い換えた場合、これまで撮った録画データを写すことは出来ませんでした。しかし、この機能は対応するUSBハードディスクを増設すれば、新しいTV(別のテレビ)でも再生できるようになります。


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 番組表は、東芝も見やすく、便利に作られています。番組表からすぐに録画に入ることができます 無線LANも、内蔵です。

 以上、東芝の500Xシリーズ紹介でした。VA液晶になった点は残念ですが、パネル部分のダイナミックグローバルディミング技術の採用などで、総合的には特にコントラスト・輝度性能は上がっている印象です。従来通り、倍速液晶・画像エンジンも採用されます。こうした点で、アニメ・ドラマからスポーツまで、快適に視聴できる機種の1つです。

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 東芝 REGZA 43G20X [43インチ]
  ¥100,000 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 東芝 REGZA 49G20X [49インチ]
  ¥119,500 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 東芝 REGZA 55G20X [55インチ]
  ¥170,000 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)

 なお、現在、【在庫限り】で、2015年の旧機種が併売中です。この機種は、IPS液晶・倍速液晶・直下型LEDバックライトが採用される点で、スペック面で現行機種に有利です。一方、HDRのアップコンバートに非対応で、画像エンジンも1世代旧式です。一長一短ですが、価格的にも安いため、お買得です。



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 15・東芝 REGZA 43Z700X [43インチ]
  ¥142,220 Amazon.co.jp 在庫あり (8/12執筆時)
 16・東芝 REGZA 49Z700X [49インチ]
  ¥168,800 Amazon.co.jp 在庫あり (8/12執筆時)
 17・東芝 REGZA 55Z700X [55インチ]
  ¥209,497 Amazon.co.jp 在庫あり (8/12執筆時)

 モニターパネル:IPS液晶
 解像度:
4K画質 3,840×2,160
 
倍速液晶:4Kダイレクトモーション120
 録画性能:USBHDD録画可能
 高画質化:4KレグザエンジンHDR
 
スピーカー: 10W+10W(20W)

 こちらは、東芝Z700Xシリーズです。20万円以内の予算で購入できる機種としては、東芝の最高級機種であり、43・49・55インチのラインナップです。

 下位機種との主な違いは、4点です。

 第1に、IPS液晶の採用です。先ほども書きましたが、最近VA液晶が「進化」したとは言え、20万円以下クラスでは、引き続きIPS液晶の視認性が上位です。

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 第2に、全面直下型LEDバックライトの採用です。エッジ型+エリア制御ライトに較べて、全面直下式は、輝度の点でとても有利です。他社でも超高級機は直下式を採用しますが、20万以下クラスだと、東芝が唯一でしょう。同社は、傘下にLED事業があるからできるのでしょう。4K解像度をフルに活かすには、輝度制御は現在最も重要な部分なので、多少予算をかけても、直下型を選ぶのは意味があります。

 第3に、画像処理技術の進化です。下位機種よりも精度の高いアドバンスドHDR復元プロと、エリアごと超解像度をかける2段再構成型超解像、文字をクッキリ表示できるマルチアングル自己合同性超解像、チラツキを押さえるノイズリダクション連携複数フレーム超解像、動きのある映像に生じるノイズを減少させる動き追従ノイズパターン抽出型3次元NRなどを搭載します。

 こうした処理は、パワーを必要としますが、上位機種に採用される画像エンジンである、4KマスターリファインPROのおかげで、実現できました。

 第4に、録画機能の進化です。こちらはいわゆる「全録」対応であり、地上波デジタル放送6チャンネルを80時間分自動録画する「タイムシフト機能」が付属します。ただし、別売りの外付けハードディスクが必要です。

 以上、下位機種より進化した点を4点あげました。これ以外の技術はG500Xシリーズと同様です。IPS液晶と前面直下型LEDは特に魅力で、基本性能面では最も重要視したい部分です。ネットでは、割と安く売っているので、予算があればこの機種は良い選択肢です。

ソニーの4K液晶の選び方

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 18・ソニー BRAVIA KJ-49X8000C [49インチ]
  ¥119,880 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)

  モニターパネル:VA液晶?【非公表】
  解像度:
4K画質
 
倍速液晶:なし
  録画性能:USBHDD録画可能
  高画質化:4K高画質プロセッサーX1
 
スピーカー: 10W+10W(20W)

 続いて、ソニーの4KX8000Cシリーズの紹介です。こちらは、ソニーでは最も安い入門用の4K対応液晶です。

 液晶パネルは、IPS液晶を不採用です。バックライトも、エッジ型で、エリア制御や、専用回路による色調・輝度の調整にも未対応です。これらの点では、他社は最下位機種から軒並み対応していることを考えると、多少物足りない部分が多いです。

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 画像処理の面では、4K高画質プロセッサーX1の能力は高いです。X-Reality Proという名称ですが、入力する画像に合わせて、ノイズを軽減したり、伝送の際にロスした画像情報を高度に補整して、テレビ画像を最適化させて、より見やすくします。

 地上波デジタル放送などの4Kに満たないソースを、アップコンバートする超解像度技術にも対応します。ただ、HDR技術には未対応であり、多少スペック的には「古い」機種かと思います。

 倍速液晶未搭載であり、動きのあるスポーツには向かないでしょう。

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 一方、ソニーが力を入れている部分は音質です。以前紹介したウォークマンなどの音楽機器にも使われている、音質のアップコンバート技術であるDSEEに対応します。入力ソースの音質が高解像度にするため、他社より音質は上位だと思います。

 録画機能対応です。こちらはWチューナー搭載なので裏番組録画が可能です。ただ、ダビングには対応しないようです。

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 番組表は、ソニーは使いやすく、操作もサクサク動きます。SONYは番組表の使い勝手については、特に定評があり、リモコンがサクサク動きます。。ゲーム機開発のノウハウがフルに活かされているのでしょう。レイアウトもジャンル別に分かれて見やすい番組表といえます。無線LANも、内蔵です。

 以上、ソニーの8000Cシリーズ紹介でした。エントリーモデルなので、仕方ない部分もありますが、液晶の品質や機能面でやや物足りない部分があります。ただ、音質がよい点はこの機種の良い部分でしょう。


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 19・ソニー BRAVIA KJ-43X8500C [43インチ]
  ¥122,830 Amazon.co.jp 在庫あり
(8/12執筆時)
 20・ソニー BRAVIA KJ-49X8500C [49インチ]
  ¥149,040 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 21・ソニー BRAVIA KJ-55X8500C [55インチ]
  ¥219,000 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)
 22・ソニー BRAVIA KJ-65X8500C [65インチ]
  ¥353,000 Amazon.co.jp
在庫あり (8/12執筆時)

  モニターパネル:トリルミナス液晶
  解像度:
4K画質
 
倍速液晶:モーションフローXR240
  録画性能:USBHDD録画可能
  高画質化:4K高画質プロセッサーX1
 
スピーカー: 10W+10W(20W)

 続いて、ソニーの上位機種であるX8500Cシリーズの紹介です。サイズ的には43インチから65インチと4種類のラインナップがあります。

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 液晶パネルは、ソニー独自のトリルミナスディスプレイを採用します。これは、高輝度のIPS液晶パネルに、ソニー独自開発の多色の直下型LEDバックライトを組み合わせることで表現できる色領域が格段にアップさせたものです。

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 画像は写真のように、通常に比べて発色が良いです。ハイビジョンの紀行番組などを見ると差が分かります。とりわけの発色にこだわっているようで「鮮やかな画質」が好きな方にはおすすめできます。なお、色つけはメーカーごとに傾向があり、パナソニックや東芝が比較的ナチュラル志向とすれば、ソニーは「赤系が綺麗な色あざやかな」味付け、シャープは「黄系に強い色鮮やかな」味付けだと思います。

 画像処理は、こちらも、4K高画質プロセッサーX1を採用し、下位機種同様、X-Reality Proにも対応します。HDR技術には、この機種は対応しますが、パナソニックや東芝の中位機種とことなり、地デジなどの低解像度のソースのアップコンバートには非対応です。

 倍速液晶は、モーションフローXR240が搭載です。こちらは、「4倍速液晶」ですので、2倍速の他社よりも、動きのあるスポーツなどの映像により強い仕様です。

 その他の点は、下位機種と同様ですので、詳しくはそちらをご覧ください。

 以上、ソニーの上位機種であるX5000Cシリーズの紹介でした。高画質な液晶パネル・直下型バックライト・倍速液晶・高い能力を持つ画像エンジンを採用しており、良くまとまった構成の入門用4Kテレビだと思います。色の鮮やかさでは、他社モデルよりも優れるため、紀行番組や自然番組などを高画質で見たい方には特にオススメです。

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 8'・ソニー BRAVIA KJ-55X9000C [55インチ]
  ¥249,800 Amazon.co.jp 在庫あり (8/12執筆時)

 なお、X9000C という上位機種がありますが、こちらはスピーカーが多少大きくなった程度で、機能はX5000Cシリーズ変わりません。

後編に続く!
4K液晶テレビのおすすめ機種はこちら!

 というわけで、今回は4Kに対応する液晶テレビを10機種紹介しました。

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  LGエレクトロニクス 43UH6500  [43インチ]
  ¥90,421 Amazon.co.jp
在庫あり (5/22執筆時)

  UPQ Q-display 4K50 【50インチ】
  ¥55,350
Amazon.co.jp 在庫あり (8/12執筆時)

 続く後編こちら)では、最近話題のUPQの4K液晶テレビLGの液晶TVを数機種紹介します。その上で、ここまで紹介してきた10機種全てから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきたいと思います。

 後篇記事は→こちら

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posted by Atlas at 15:19 | Comment(0) | 映像機器

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