※本ブログ記事は、映画『君の名は。』および、小説『君の名は。』のネタバレを含む可能性があります。ご注意ください。
映画『君の名は。』を2回も劇場で鑑賞し、小説も読み終わった。
この物語は最初から最後まで面白いので、どこを取り上げてもブログ記事が書けちゃうかもしれない。そこで今回の記事では「町を救うプロジェクト」の部分に着目してみたい。このプロジェクトは、三葉の体の中にいる瀧くんが、彗星の被害を阻止しようと急ピッチで進めている計画。タイムリミットは一日。最初はテッシーやサヤちんと協力して計画を練り、準備を進める。そして瀧が三葉にバトンタッチ。計画を実行し、爆破や電波ジャックをする。そして町長を説得し、なんとかぎりぎりのタイミングで町民を避難させることに大成功する。奇跡的に町の死者がゼロとなる、というものである。
このプロジェクトを会社に例えるとどうなるのだろうか?もしかしたら普段の仕事でも活かせる話があるかもしれない。そんなことを漠然と考えてみた。無理矢理、妄想を膨らませたところも多分にあるので、リラックスして読んで欲しい。
<今回の目次>
ベンチャー創業者:瀧
まず、ベンチャー創業者の瀧は、糸守という町でカフェに対する高い潜在需要があることを偶然にも見抜く。その町に移住し、カフェビジネスに特化した会社を設立する。会社名は「MUSUBI」だ。企業理念は、「体に入るコーヒーは魂とムスびつく」である。(ちなみに、小説版『君の名は。』では、三葉(の中の瀧)はテッシーとともにカフェを立ち上げようと企んでいた、という記述がある。その設定に合わせてみた。)
しかし、あるとき、壮絶な危機感を抱く。それは彗星が町に落下するということ。このままではまずい。町を救わなければいけない。そのような壮大なビジョンを描き、社員に信じ込ませる。新規事業を立ち上げ、一時的に全社員がコレに専念する。
だが彼の凄さはとどまるところを知らない。実は彗星が落ちてから3年先まで世の中で何が起きるかを、まるで自分の目で見てきたかのように鮮明に語る、スティーブ・ジョブズ並みの天才起業家である。2050年までには、未だ逢ったことのない誰かと、夢の中で入れ替わるテクノロジーが世の中に普及すると夢見る。彼のビジョンを理解出来ない人も多く、町の人々はまったく付いてこれない。「どうしちゃったの?」と不思議がられることも多い。これはコミュ力のある社員、三葉に助けられることになる。
共同創業者、営業:三葉
三葉は瀧とともに会社を立ち上げた、共同創業者である。瀧のようなビジョンはまったくない。まだ若いのに中年オヤジのように愚痴を言いまくる。日照時間が短いだのコンビニの営業時間が短いだの、リソース不足がその定番だ。ベンチャー企業(糸守)は大企業(東京)と比べるとどうしても不利になるので仕方がないのだが。
妹の四葉の前での口癖が、「来世は東京の大企業で働かせてくださーい!」だ。しかも、彗星が落ちる前日に、「私、ちょっと東京行ってくる」と衝撃の発言を残して家を出た。妹は姉が極秘に転職活動をしているのではないかと疑っている。
ただ、悪いところばかりではない。三葉の強みは人脈とコミュ力だ。これがベンチャー企業「MUSUBI」の財産である。例えば、町の人々の名刺は全員分、持っている。すごい。これが他社との提携などに役立つのだ。「町を救う新規事業」では、町長を説得し、避難訓練を共同で進めることになる。これがなければこの新規事業は成功しなかっただろう。
エンジニア:テッシー
テッシーはスーパーエンジニアである。親の職業の影響もあり、幼い頃からガジェットやIT、化学にも詳しい。何かワクワクすることはないだろうか、と平凡な日々に飽き飽きとしていたが、あるとき瀧CEOから「一緒にカフェをやらないか?」と誘われ、快諾。得意の技術力を発揮し、小型ドローンがコーヒーを席まで運んでくれるカフェの構築に成功した。
そんなある日、CEOから彗星が町に落ちるというとんでもないビジョンを聞かされ、「マジなのか?やるしかないなぁ!」と血が騒ぐ。すぐに各種システムの設計・実装、爆弾の開発などを猛烈に進める。そんな彼の趣味はオカルト雑誌を読むことである。
一見、ぬぼーっとしているのだが、彼の秘める情熱は計り知れない。詳しくはこの記事:
社外取締役:サヤちん
サヤちんは社外取締役である。瀧CEOやテッシーが暴走しないようにしっかりと見張っている。また、三葉が急に男っぽくなる現象についてもケアをする。男子の視線やスカートの長さに無頓着になることがあり、そういった「人生の基本」を支援・カウンセリングすることも仕事である。テッシーがオカルトにハマりすぎないように注意するし、テッシーが突然、町を爆破するようなコンプライアンス上のリスクについても目を光らせる。
デザイナー:一葉
一葉は、MUSUBIのデザイナーである。伝統工芸に詳しい。社名も一葉の案である。カフェの内装を主に担当するが、組紐のようにカラフルで可愛い雰囲気を演出。
ちなみに、企業理念に「よりあつまって形を作り、捻れて絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり。それがコーヒー。」という自信作を提案したのだが、長すぎるので却下されてしまった。
ライバル会社社員:派手系イケてる3人組
糸守という小さい町なのに、カフェビジネスを営む、ライバル会社が存在する。会社名は「HIERARCHY」。社員は3名だが、「俺たちはイケてる!俺たちこそがお洒落なカフェを作ってみせる!」と鼻息は荒い。
MUSUBIに対してライバル視をしていて、「MUSUBIは口に一度入れたコーヒーを客に出すらしい」という事実無根の噂を町に流している。なんてひどい。最近そのことが三葉の耳に届いたのだが、それは聞こえないふりをしている。瀧CEOが知ったら逆上するに違いない。
投資家:司、奥寺先輩
東京の大手ベンチャーキャピタルに所属する司と奥寺先輩。瀧のビジョンに心惹かれるところがあり、前々から注目していたが、突然にも糸守に行くと言い出すので困ってしまった。
ということで、気になるので、一緒に糸守まで様子を見に来た。ただ、瀧の言葉を信じ切れず、「美人局が出てくるのではないか?」と不安に思っている部分もある。視察先の宿に3人で泊まったのだが、翌日の朝には瀧は消えてしまった。代わりに、こんな手紙が置いてあった:「奥寺先輩、司へ。どうしても飲んでみたいコーヒーが山奥にあります。先に東京に帰っていてください。」まったく意味がわからない。やれやれ。
終わりに
無理矢理にも、物語の登場人物を企業組織に当てはめてみた。ちょっとやり過ぎたかもしれない。単なるお遊びとなってしまい、非常に申し訳ない。これからはもっとちゃんと記事を書きますので、今回だけは許してください。
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