電話かけ放題の「カケホ」とデータ定額サービスの「デジラ」というプランができてから、早いものでもう2年以上が経ちました。
このプランの発表当時の現行機種は5sでしたので、現在auのiPhoneを使っているほとんどの方が5s以降の機種を使っていると思います。
そしてそういったユーザーの中にはiPhone7に機種変更しないと損をしてしまう方も存在します。
今回はそのような方が損をしてしまわないための機種変更による料金ガイドを、au公式HPの情報を元にご紹介したいと思います。
《この記事の対象となるのは》
・auのiPhone5s、iPhone6を利用している方
・auのままでiPhone7への機種変更を検討している方
※一部auの上記以外のiPhoneユーザーに向けての部分もあります。
- 機種変更をしないと損をするのはiPhone5sユーザー
- 機種変更をしないと損をする一部のiPhone6ユーザー
- auを利用しているなら知らないと損になること
- 自宅でインターネット契約をしている方向けの提案
- auスマートバリューとは?
- 光コラボからの乗りかえでメリットがない方
- 光コラボからの乗りかえでメリットのある方
- auひかりを申し込むならどこがオススメなのか
- 最後に
機種変更をしないと損をするのはiPhone5sユーザー
まずは記事タイトルにもある通りiPhone7に機種変更しないと損になる方をご紹介します。
どういうことかというと、機種変更したほうが安くなるパターンがあるということです。
《条件》
・契約してから2年以上経っている
・容量が32GB以内で足りている
・iPhone5sを下取りに出せる
※この3つの条件が当てはまる方はiPhone7に機種変更をすると月額の端末料金が安くなります。
新機種に変更して月額料金が安くなるなんて理解できないことかもしれませんが、これは契約から24ヶ月間適用されている「毎月割」が終了することにより起きる現象です。
今使用しているiPhone5sを下取りにだして、iPhone7の32GBに機種変更すると月額の機種代金が実質-90円(24ヶ月間)になります。※各種条件は必ずご確認ください
これは「下取りプログラム」というキャンペーンで、正常に動作するiPhone5sであれば22,680円(税込)で下取りしてもらうことが出来ます。ただし水漏れ反応があったりすると適用にならないこともあるので、詳しくは公式HPをご確認ください。
この下取りキャンペーンと毎月割を合計すると、24回払いのiPhone7(32GB)よりも割引額が月90円上回るというからくりです。
《主な注意点》
・下取りプログラムは10月1日以降は変更される可能性がある
・補償サービスであるAppleCare+などに加入すると、今よりも月額料金自体は高くなる可能性がある
・機種変更の契約事務手数料3,000円(税抜)が別途掛かる
機種変更時の契約事務手数料を考えると、一概に損と言い切ることはできないかもしれませんが、事務手数料3,000円を払って月90円安く最新機種を利用できるのであれば、多くの方はそちらを選ぶのではないでしょうか。
ちなみに少し違う話ですが、auポイントやWALLETポイントが溜まっている方は機種代金に使うことも出来ます。1ポイント=1円で1円単位から利用可能です。
実際の契約には細かな注意点などもあるため、詳細は公式HPやauショップでご確認ください。また、機種変更時に新たなオプション加入を勧められる可能性もありますので、不要なサービスであれば断ることをおすすめします。
▼料金シュミレーションをする
※11.割引という項目にある「auスマートバリュー」にチェックが入った状態で開かれます。対象でない方はそのチェックを外してからご利用ください。
機種変更をしないと損をする一部のiPhone6ユーザー
iPhone6が発売されたのは2年前の9月です。ですので発売されてすぐにiPhone6に変えた方は、契約から2年が経ちます。
そして2年が経過すると多くの方が利用している機種代金の24回払いが終わり、毎月の機種代金の割引である「毎月割」も終了します。
iPhone6では64GBモデルを使っている方が多いと思いますので、ここではiPhone7の128GBモデルに機種変更するパターンをご紹介します。(64GBモデルがないため)
《条件》
・契約してから2年経っている
・キャッシュバッククーポンが届いている
・データ定額5以上のプランを利用する
・iPhone6を下取りに出せる
まず、iPhone6からiPhone7(128GB)へ機種変更する場合、「下取りプログラム」を利用した時の機種代金は月額で実質300円(24ヶ月間)です。
これだけ見ると月300円の負担増ですが、10,000円のキャッシュバッククーポンが届いていて「データ定額5/8/10/13」もしくは「LTEフラット」に加入する方であれば、さらに10,000円分のポイントバックが受けられます。※auWALLETプリペイドカードを利用していない方は利用開始手続きも必要です。
月300円×24ヶ月=7,200円なので、クーポンが利用できる方ならお釣りが出る計算になります。ちなみにiPhone7の32GBモデルなら下取りプログラムだけ使っても、24ヶ月間の実質負担金は月-180円です。お得ですね。
《主な注意点》
・下取りプログラムは10月1日以降は変更される可能性がある
・補償サービスであるAppleCare+などに加入すると、今よりも月額料金自体は高くなる可能性がある
・機種変更の契約事務手数料3,000円(税抜)が別途掛かる
・キャッシュバッククーポンが利用できないプランがある
機種変更に掛かる事務手数料を含めて考えると128GBモデルにした場合には、2年間で200円程度は足が出る計算になります。逆にいえば200円程度で最新機種に機種変更できるというのは、知らない人にとっては驚くべき事実ではないでしょうか。
まだ2年経っていなくて機種代金の残額の残っている方でも、2~3回程度の残額で32GBモデルへの変更であれば、クーポンを併用できれば充分に検討に入る価格だと思います。
▼料金シュミレーションをする
※11.割引という項目にある「auスマートバリュー」にチェックが入った状態で開かれます。対象でない方はそのチェックを外してからご利用ください。
auを利用しているなら知らないと損になること
新規ユーザーに対しての極度の値引きがなくなって久しいですが、その代わりに各キャリアが長期ユーザーに対しての還元施策を実施し始めています。
auではCMでお馴染みのau WALLETへのポイント施策が提供されています。そのサービスは「au STAR」という名称です。
これは一部開始されているサービスもありますが、本格的に開始されるのは2016年の11月からなので、まだ登録していない方は今の内に登録しておけばポイント還元などの恩恵を受けることができます。
特に11月から提供開始予定の「au STARロイヤル」というポイント還元は、契約年数が長いほど毎月貰えるポイントの還元率が高くなる仕組みです。
私の場合では契約年数が15年で月8,000円ほど払っているので、毎月640円ほどのポイント還元を貰えるようになります。※上限は最大800ポイント還元です。
▼【公式】au STAR
登録は公式HPより無料でできますので、この機会に登録しておいてはいかがでしょうか。
自宅でインターネット契約をしている方向けの提案
auユーザーで聞いたことのない人はいないと思いますが、auが提供するインターネットサービス「auひかり」では、「スマートバリュー」という携帯料金の割引サービスがあります。
すでにご利用中の方も多いとは思いますが、auのiPhoneを長期利用する予定でまだauひかりにしていない方のために、改めてその仕組みを説明したいと思います。
auスマートバリューとは?
公式やパンフレットでは2年間毎月最大2,000円割引と書いてありますが、この料金はデータ定額10か13を利用している場合です。
多くの方が利用しているデータ定額5か8や、LTEフラットの場合は2年間毎月1,410円割引となり、データ定額1と2と3では毎月934円割引になります。これは1台あたりの割引額で、3年目以降は前述のどのプランであっても毎月934円割引です。
例として挙げると、1,410円割引の対象プランで1人なら2年間で33,840円、2人なら2年間で67,680円安くなる計算になります。
注意点としては「ネット+固定電話(月額500円~)」の契約が必要で、ネットのみの契約ではスマートバリューは利用できません。
参考:auスマートバリュー | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | au
光コラボからの乗りかえでメリットがない方
現在auひかり以外の光回線を契約している場合は、「光コラボ」と呼ばれるサービスを利用している方が多いと思います。
簡単に説明すると、光コラボとはNTTの光回線を利用してプロバイダが安くサービスを提供しているというものです。過去にフレッツ光を契約していて、プロバイダから『転用したら安くなりますよ』と言われて切り替えた覚えのある方ならこのサービスです。
ほとんどの場合、通信速度の理論値は同じ1Gbpsなのですが、料金面ではスマートバリューとトータルで考えても安くならない場合があります。
《メリットがないケース》
・データ定額1/2/3を利用している
・スマートバリュー対象が1名
・マンションプランの光コラボを利用している
・固定電話が不要
このパターンの場合は料金メリットどころか逆に高くなる場合もあります。キャッシュバックなども含めれば得になることもありますが、個人的には変更する必要性を感じない方です。
光コラボからの乗りかえでメリットのある方
逆に面倒だからと放置せずに、すぐにでも乗りかえをお勧めしたい方のケースもあります。
《メリットが多いケース》
・データ定額5以上やLTEフラットを利用している
・スマートバリュー対象が2名以上
・ホーム(一戸建て)タイプの光コラボを利用している
・固定電話を契約している
というケースの方です。これに該当し、これからもauを長期的に利用する予定の方であれば乗りかえを検討することをお勧めします。
このパターンではスマホと回線料金合わせて大体月2,000円前後は安くなることが多く、家族3人以上でauを利用しているような方であればその恩恵はさらに大きくなることになります。
auひかりを申し込むならどこがオススメなのか
実際に契約するとなると、後から確認したいことが出てきたりします。そういう意味で対面でしっかり説明を受けたい方であればauショップがおすすめです。
なかにはauひかりや他社回線についてはあまり詳しくないスタッフさんもいらっしゃいますが、専任の案内員が在籍しているショップもありますので、しっかり聞きたい方は事前に問い合わせてみるといいかもしれません。
また、ネットや電話で申し込みたい方には、代理店経由の申し込みがおすすめです。回線の代理店は数多くの業者が存在していますが、auひかりについてはこちらの代理店をおすすめします。
▼【 KDDI正規代理店】株式会社NNコミュニケーションズ
私が代理店を選ぶ時のポイントとしては、過度なキャッシュバック煽りをしていないことが前提で、公式キャンペーンと自社のキャンペーンをごちゃ混ぜにせず分かりやすく表記しているところを選ぶようにしています。
auひかりでは現在も工事費実質無料のキャンペーンがあり、その他にスタートサポートという回線乗りかえ時に掛かる解約違約金を最大30,000円まで負担してくれるキャンペーンを実施しています。
NNコミュニケーションでは、このキャンペーンの他にホームタイプで固定電話ありの方なら、代理店キャンペーンで20,000円の現金還元があります。そして選ぶプロバイダによっては。さらに20,000円キャッシュバック特典があるのですが、それぞれのキャンペーンがしっかりと分けて表記してあるので見やすいです。
工事費も実質無料で違約金の実質負担もなく、プラス40,000円のキャッシュバックとはなかなかのキャンペーンだと思います。加えて毎月の通信料金が安くなるなら願ったり叶ったりですね。詳しくは公式HPでご確認ください。
▼ 声優の神谷明さんによる音声ガイドが聴けます
ちなみに、個人的にはプロバイダはセキュリティソフト最大2年間無料のSo-netがおすすめです。
最後に
以上がauのiPhoneユーザーが損をしないための機種変更ガイドです。今回はよりお得に使える可能性のあるauスマートバリューまでご説明してみました。
すでに光回線を契約されている方向けに書きましたが、帯域制限などで自宅のWi-Fi環境を検討されている方は、先日SoftBankで発表された「ギガモンスター(データ定額20GB)」の対抗プランが間もなく発表されますので、そちらを検討してからのほうがいいかもしれません。auのデータ定額20GBも、SoftBankと同じく月額6,000円(税抜)になるようです。
2年前にiPhone5sがまだ販売されていた頃は、MNP対象の機種代金一括0円の販売がされていた時期でしたが、現在の携帯事情は大きく変わり長期ユーザーへの還元を各社がCM等で謳っています。
auの最近のキャッチフレーズは「長くつきあうと ← イイコト」です。
まだまだ携帯料金に不満を持っている方も多いとは思いますが、キャリアを変えるのに抵抗があって、機種代金自体が高額であるiPhoneファンにとっては、この取組は歓迎すべき動きなのかもしれません。
そして私自身もそんな内の1人ですので、この記事が同じ悩みを持つ方の一助となれば幸います。
おしまい。
※この記事の内容はすべて作成時(2016/09/11)の情報です。各種キャンペーンは変更になったり終了になることがありますので、実際の契約の際には再度ご確認して頂ますようお願い申し上げます。