さらに陸軍では、ライフル銃とグレネードランチャーを一体化した「K-11小銃」の“再設計”が決まった。つまりこれまでの量産品は不良品で使えないと軍が公式に認めたのだ。
同様の銃は米軍でも研究開発されたが、信頼性の面などから本格開発には至っていない。そんな高性能火器を、大砲をつくればひび割れる冶金レベルの韓国で開発、大量生産にチャレンジしていたのだが、果敢な挑戦は裏目に出た。
これまでにも20mm空中爆発弾が高出力電磁波を受けると爆発する▽ヘルメットなどの留め具の磁石による磁力で勝手に弾が発射される▽現行のK-2小銃(3・1キロ)の2倍以上(約6・6キロ)の重さで携帯が不便▽空中爆発弾が威力不足-といった問題が判明していたが、今年に入って射撃統制装置に亀裂ができる現象が発見され、再設計が不可避になった。不良品の空中爆発弾だけで15万発製造しており、計240億ウオンがゴミになる可能性もある。
こんな不祥事のオンパレードでは、国民の信を得られるわけがない。積もり積もった不信を「マクワウリ」で懐柔しようとする軍の作戦は“視界不明瞭”のようだ。