韓国KBSテレビなどによると、7月には環太平洋軍事訓練「リムパック」に参加した海軍の世宗大王艦がミサイル迎撃訓練を実施。戦闘機などを撃ち落とす自動迎撃モードで訓練を開始したところ、SM2艦対空ミサイル2発のうち1発は迎撃に成功したが、1発は標的を外れ爆発した。味方艦艇に向かって低高度を飛行する対艦ミサイルを迎撃するための手動射撃も実施したが、これも不発になったという。理由は整備不良や操作員のミスなどが推察されるが、日米などリムパック参加各国の目の前で「さまざまな技量未熟」を実証してしまった。
また高性能ソナーを搭載すると称して安価な魚群探知機を搭載し、差額が軍関係者の懐へと消える汚職事件の舞台となった海軍の大型救難艦「統営艦」(3500トン・海軍作戦司令部第5戦団所属)でも新たな不祥事が持ち上がった。
韓国のニュースサイト・ニューデイリーが7月26日に報じたところでは、今年4月、未婚の副士官の男女が「艦内の奥まった隔室で性的関係をもったことがわかった」というのだ。軍では「副士官の品位維持違反でそれぞれ減給処分が下された」と説明したというが、統営艦は魚群探知機を装備したおかげで韓国国民から「税金でマグロ漁船を作った」などと批判されたばかり。今度は漁船化どころかラブホテル化の不祥事というわけだ。4月には北朝鮮の5回目の核実験の動きが高まっていたこともあり、批判も当然ではある。