核使用兆候あれば平壌一部を集中攻撃へ=韓国軍

【ソウル聯合ニュース】韓国軍当局が北朝鮮の5回目核実験を受けた対応として、平壌を一定のエリアに分け、北朝鮮による核兵器の使用兆候をとらえれば金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長ら戦争指揮部が拠点とするか潜んでいると思われるエリアを集中攻撃する作戦概念を発展させている。

 軍筋は11日、国防部が国会に報告した「大量反撃報復(KMPR=Korea Massive Punishment&Retaliation)」について「平壌の一定区域を地図から完全に消滅させる概念と見なせばよい」としながら、このように説明した。

 この作戦では地対地弾道ミサイルの「玄武2A」(射程300キロ)と「玄武2B」(射程500キロ)、巡航ミサイル「玄武3」(射程1000キロ)などのミサイルを総動員する。軍はそのために玄武系の弾道ミサイルを大幅に増やす計画だ。射程800キロのミサイルも来年までに発射実験を完了し配備されるとみられる。

 この軍筋は「現在のわれわれの弾道、巡航ミサイル能力でも相当水準の反撃報復が可能であることをわが軍自ら明らかにするのはこれが初めて」としながら、核兵器を持たない状況ではKMPRが最善の作戦概念だとした。

 また軍は、北朝鮮に核兵器の使用兆候がみられた場合に金委員長ら戦争指揮部を排除する任務を担う特殊作戦部隊を別途編成した。軍筋によると、特殊戦司令部から選抜された精鋭部隊で、北朝鮮の指揮部を直接狙い攻撃、報復することになる。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース