シリアの停戦は確か12日から始まるはずですが、al jazeera net は、米ロの合意の主要点を報じています。すでにご承知のことかと思いますが、改めて見てみると、確かにこの合意が守られれば、シリア内戦は大きな転機が来そうです。
なお、反政府派はこの合意受け入れを表明し(問題は反政府派と言っても、実際の戦闘に参加しているのはイスラム主義者が多く…これまで彼らの多くが旧ヌスラ戦線と共闘してきた…いずれにしても一枚岩から極めて遠い状況で、果たして誰が停戦確保できるかと言う問題があると思う)、またトルコも歓迎の意を表したようです。
イランの意向については見た限りのアラビア語メディアには報じられていません。

また、合意発表後数時間後には政府軍機とロシア機がアレッポおよびイドリブに大規模な空爆を行いましたが(al arabiya net によればアレッポで死者45名、イドリブで60名と言うこれまででも最大規模の数)、イタチの最後っ屁いというべきか、これに反政府軍が反発しないか等、まだまだ予断は許さないような気がします。
取り敢えずは合意の主要点を・・・・

・政府軍は穏健反政府軍の存在するいかなる地域に対する攻撃も停止する。
穏健反政府軍については、別途定義し、彼らはシャム・ファタハ戦線(以後SFF 旧ヌスラ戦線のこと)から分離される。
・政府軍は定義される地域に対する空爆を停止する。特に樽爆弾の投下及び市民地域への攻撃は行わない
・反政府派は本合意に参加し、軍事行動を停止する
・双方は攻撃行動を停止し、停戦を守る側の領域は犯さない
・アレッポを含む封鎖地域への人道支援の搬入
・双方ともアレッポのal kasteelo道路から撤兵し、その周囲を非武装地帯とする
また双方ともアレッポ南西のalraamousaで住民、補給物資、物資が自由に行き来することを保障する
・合意は12日から実施され、その実施を監視するための合同本部が作られる
・合意に実施及び援助物資の搬入から7日目に、米国はロシアに協力してISとSFFに対する攻撃に参加する
・米ロが共同で空中作戦を行う地位は特定され、その他の如何なる航空機も介入を認められない
・本合意は、総ての反政府軍遺体して、SSF及びISと手を切ることを要求する
larabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2016/09/11/قبل-الهدنة-المنتظرة-في-سوريا-مجازر-في-حلب-وإدلب.html
http://www.alquds.co.uk/?p=595934
http://www.hurriyetdailynews.com/turkey-welcomes-russia-us-plan-for-syria-truce-.aspx?pageID=238&nID=103782&NewsCatID=352
http://www.aljazeera.net/encyclopedia/events/2016/9/10/أبرز-نقاط-الاتفاق-الروسي-الأميركي-بشأن-سوريا