カイロ=翁長忠雄
2016年9月11日18時15分
シリア内戦をめぐり米国とロシアが12日の日没からのシリア全土での停戦に合意したと発表した10日、北西部イドリブと北部アレッポで空爆があった。在英NGO「シリア人権監視団」によると、少なくとも90人が死亡した。12日のイスラム教の犠牲祭を前ににぎわう市場などが狙われたという。
空爆の実施主体は不明だが、アサド政権軍か、それを支援するロシア軍の可能性がある。シリア国営通信は10日、アレッポやイドリブでテロリストの武装勢力を対象に軍事作戦を展開したと伝えている。
監視団によると、イドリブの市場が爆撃されて58人が死亡し、このうち子どもが13人、女性が13人。アレッポでも複数の街で空爆があったという。ロイター通信はイドリブからの情報として、市場には犠牲祭を前に子どもへのプレゼントを買う人が集まっていたと伝えた。
アサド政権軍と反体制派の停戦は米ロの合意で2月下旬に発効したが、4月には各地で戦闘が再燃し、事実上、崩壊していた。(カイロ=翁長忠雄)
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朝日新聞国際報道部
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