【カイロ共同】イスラム教最大の聖地、サウジアラビア西部メッカへの大巡礼(ハッジ)が11日、最高潮を迎えた。今年1月にサウジと断交したイランが26年ぶりに自国民の参加を中止したが、国営サウジ通信によると約190万人の信者が世界各地から集まり、祈りをささげた。
昨年の大巡礼では2千人以上が折り重なって死亡する事故が起き、イラン人は最多の約500人が犠牲になった。サウジからの報道では、今年は監視カメラを増やすなどして信者の密集を避ける措置が取られた。
大巡礼は1日5回の礼拝やラマダン(断食月)の断食などと並ぶイスラム教徒の五つの義務「五行」の一つ。