中国とASEAN 船の衝突回避へ国際ルール活用
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中国とASEAN=東南アジア諸国連合の首脳会議が、7日ラオスで開かれ、双方は、船どうしの不測の衝突を回避するため、国際的なルールの活用を始めることなどで合意し、中国としては南シナ海の問題でぎくしゃくしてきたASEANとの関係を修復したいという思惑があるものと見られます。
中国とASEANの首脳会議は、7日午前、ラオスのビエンチャンで行われました。冒頭、中国の李克強首相は「強調したいのは、中国はASEANにとって最大の貿易パートナーだということだ。われわれの協力関係は、強い民意に基づいている」と述べて、ASEANとの関係の深さを強調しました。
会議では、南シナ海をめぐって、船どうしの不測の衝突を回避するための国際的なルールの活用と、各国の外務省高官を結ぶホットラインの運用を7日をもって開始するとともに、法的拘束力を持つ行動規範の策定に向け、来年中頃までの枠組み合意を目指して交渉を加速させることで合意しました。
今回の合意の背景には、中国としても歩み寄る姿勢を示すことで、ASEANとの関係を修復したいという思惑があるものと見られます。
一方、ASEAN側も、南シナ海をめぐる国際的な仲裁裁判で中国の主張を否定する判断が示されたあと、内部での意見対立を招きましたが、ASEAN外交筋によりますと、今回の会議で仲裁裁判について直接、言及した国はなかったということで、ASEAN内部の結束を優先したものとみられます。
会議では、南シナ海をめぐって、船どうしの不測の衝突を回避するための国際的なルールの活用と、各国の外務省高官を結ぶホットラインの運用を7日をもって開始するとともに、法的拘束力を持つ行動規範の策定に向け、来年中頃までの枠組み合意を目指して交渉を加速させることで合意しました。
今回の合意の背景には、中国としても歩み寄る姿勢を示すことで、ASEANとの関係を修復したいという思惑があるものと見られます。
一方、ASEAN側も、南シナ海をめぐる国際的な仲裁裁判で中国の主張を否定する判断が示されたあと、内部での意見対立を招きましたが、ASEAN外交筋によりますと、今回の会議で仲裁裁判について直接、言及した国はなかったということで、ASEAN内部の結束を優先したものとみられます。